もうすぐ2020年が幕を下ろして、新たな1年を迎えます。 人類という主語で物事を語るのは実感に乏し過ぎて好きではありませんが 多くの命を奪い、我々の生活を一変させた年として後世に伝えられる年となるのでしょう。
ステイホーム。ウィズコロナ。 まやかしのような言葉で、大切な人たちと自由に会うこともままならず 自分の輪郭がどんどんぼやけていくような日々―― それでも僕の傍にはいつも本がありました。
本を読み、無言の対話を重ねること。
現実を超克してゆく文学の力にこれほど支えられ、そのありがたみを噛み締めた1年もまたなかったかもしれません。
「今年の1冊」というフェアは新宿本店で毎年開催しているフェアですが、今回は6名の作家の方々にもご参加いただき、この一年「いつも傍らにあった本」をお選びいただきました。楽しいコメント、キュートなコメント、切実なコメントと様々ですが、いかにその本を愛しているのか伝わってくるものばかりです。
「MY BEST BOOK」あなたにとって特別な1冊との出会いがありますように。