終了しました

【新宿本店３階アカデミック・ラウンジ】新宿本店＆大学ブックセンターの連動企画「大学出版部協会フェア」（大学出版部協会）

Name: 「大学出版部協会フェア」
Start: 2024-06-01T10:00:00+09:00
End: 2024-07-31T23:59:00+09:00

2024年6月1日（土）より

日時

2024年6月1日（土）2024年7月31日（水）

場所

紀伊國屋書店

新宿本店
3階アカデミックラウンジ
ウェブストア特設ページ
 Kinoppy電子書籍
 法人のお客様はこちら
 フェアリスト一覧（PDF）

現在地から近い順

新宿本店

【このフェアについて】
一般社団法人大学出版部協会は「大学と社会を結ぶ知のネットワーク」として、学術文化の向上と社会の進展に寄与することを目的に、1963年に設立されました。このたび各出版部による、現在を考え、未来を読み解くための「知」のラインアップをご覧いただくことになりました。選りすぐりの個性あふれる1冊1冊をどうぞお楽しみください。

【参加出版社】
・北海道大学出版会・弘前大学出版会・東北大学出版会・流通経済大学出版会・慶應義塾大学出版会・専修大学出版局・玉川大学出版部・中央大学出版部・東京大学出版会・東京電機大学出版局・法政大学出版局・武蔵野大学出版会・武蔵野美術大学出版局・早稲田大学出版部・関東学院大学出版会・名古屋大学出版会・名古屋外国語大学出版会・京都大学学術出版会・大阪大学出版会・関西大学出版部・関西学院大学出版会・九州大学出版会

総記

若者たちのための、コトバと文化と社会へのガイダンス、プレゼンテーション。14言語の特徴と面白さ、歴史や生物、ボランティア活動、音楽、ファッション、グルメ……これから生きていくあなたのお役立ちヒント満載・フルカラー版。何をしたらいいかわからない18.5歳へのバイブル！

文学、哲学、歴史学、心理学、言語学、宗教学、社会学、文化人類学、行動科学…。東北大学文学部で学べる26の学問分野について、担当教官自らがその魅力と奥深さを紹介。人文社会科学の未来を担う皆さんへ贈る一冊。

人間は環境の危機とどう向き合いうるのか？過去と未来を眺望しつつ、危機的な環境変動と取り組むための道筋を様々な領域の専門家による多角的視点から探究する。好評の「大学と教養」シリーズ第7巻。

刊行30周年！東大教養学部文系1年生向けのテキストとして生まれ、社会にも通用する技術としての教養（論文の書き方、発表の仕方、資料の集め方、調査法など）と、気鋭の研究者たちが体現する学問の魅力を伝え、多くの一般読者にも愛されてきたリベラルアーツの究極のガイド。

さまざまな学問領域において、どのような論理、すなわち記述の仕方が発明され、どのように用いられ、どのような問題を提起しているかを、具体的な現場を通して論じる。『知の技法』に続く〈知の三部作〉第二作、待望の新装版化！

第一作『知の技法』も第二作『知の論理』もある種のモラルから出発していたが、第三作では知のモラルへの問いかけを前面に出し、大学の内外を問わず多くの人々とともに考えてみようとする。〈知の三部作〉完結編、待望の新装版化！

哲学・心理・宗教

『技術と時間』をはじめ壮大な著作で知られる哲学者のエッセンスを紹介する日本初の入門書。産業資本主義と自然環境の危機に立ち向かう、「人新世の技術論」とは何か？

人類の共滅と国内の分断加速が懸念される今、どこに未来への希望を見出せるか。公共哲学と共生思想を基に、教育、福祉、環境、国際、経済、宗教などでの共生への道を探り、教養教育と哲学の意義を復権して、現代の喫緊の課題に応える。

戦争が常態化しつつある世界に、ひとりの人間としてどのように対峙し生きていくべきか。本書は古代ギリシャから20世紀の公民権運動に至るまでの様々な思想や歴史的な出来事に言及しながら、「戦うことの意味」と「平和の価値」を丁寧に問い直していく。

日本の近代思想において哲学を考えることは、日本の哲学的な経験を通じながら、そこに普遍化への努力をどう見ていくのかということになる。本書は、西洋哲学の受容と展開だけでなく、中国哲学やインド哲学などにも目配りをして、近代の日本哲学のダイナミズムを明らかにする。

ブルックスの標題論考およびクーエの「意識的自己暗示による自己支配」，「教育はいかにあるべきか」を収録。具体例にもとづいて自己暗示の方法と効果を平易に説く。

本学のキリスト教と文化研究所が発表するバプテスト研究論文集最新号が刊行。今号では本学教員によるバプテスト研究論文に加え、「バプテストの日本宣教150周年」企画として、現在の日本におけるバプテスト研究の歩みと担い手を紹介している。

フェミニズムやジェンダー論に収斂しない豊かな洞察――。恋愛・セックス・結婚は、なぜ人生で重要とされるのか。多くの人々がエネルギーを注ぐこれら三者と、相互の密な関係性を、明晰な議論とさまざまな具体例によって根底から問い直す、最良の入門書。

統計学は実験や臨床試験、社会調査だけでなく、ビッグデータ分析やＡＩ開発でも不可欠である。ではなぜ統計は科学的な根拠になるのか？帰納推論や因果推論の背後に存在する枠組みを浮き彫りにし、科学的認識論としてデータサイエンスを捉え直す。科学と哲学を架橋する待望の書。

「生きるための航海に出よう」初めて哲学を学ぶ人のための画期的な入門書。新進気鋭の人気哲学研究者が書き下ろす、楽しく読める〈生きるための〉哲学。長い船旅がここに始まる。「ネム船長の哲学航海記」全3部作の第一弾。

日本人のほとんどは自身を無宗教者と考えているようだが、本当にそうだろうか…。人間とは何か、人生とは何か、どう生きるべきかを考えることが哲学であるならば、宗教は哲学の一種の表現である。さあ再びネム船長と一緒に、哲学という大海原へ漕ぎ出そう！

フィヒテの代表作を新訳でお届け。講演で聴衆に語りかけるニュアンスを大切にしながら、ナポレオンによる占領下で彼が国民に何を訴えようとしたのかを読み解く。

社会科学

被災者とボランティアの関係が能動態／受動態の関係性から中動態的な関係性へと変化があることに⾔及し、その〈反転〉は、被災者との出会い、ボランティア同⼠の交流、〈できること〉を集める〈場〉づくりの中で起きていることを明らかにする。

人類学者のフィールドワークと人生は、国籍、エスニシティ、ジェンダーなどの複数のポジショナリティが対立と葛藤を生み出しながら絡まり合う。その様相をオートエスノグラフィによって描き出すユニークな論集。

アメリカ大統領図書館の全貌を明らかにした本邦初の歴史書兼リサーチガイド。第1部において大統領図書館の誕生から現在に至る歴史を詳しく解説。第2部では大統領図書館で資料調査を円滑に行う際に必要な情報を網羅的に提供。

戦後日本の平和主義を支えていたものは何か。これからも平和国家であり続けるためには戦争論が必要である。

日本は、「難民鎖国」なのか。日本は、難民政策をとりながら、いかにして出入国管理における国家主権を維持してきたのか。「庇護希望者」に、いかに救いの手を差し伸べるか。戦後日本の出入国管理政策の政策形成プロセスの検証から明らかにする。

武蔵野大学で開催された「古稀式」の講演を解説。式の内容だけでなく、その意義や高齢者学を取り巻く諸課題についても理解を深めることができる。

教育現場で美術への期待度が高まる一方で、「美術が苦手な人」は常に存在している。その不信感、苦手意識の背景についての理解や芸術文化を取り巻く状況の考察を通して、これからの社会における美術とその教育の意味を考える。

「都市型産業集積広域化下での中小製造業経営の在り方」と「カーボンニュートラル、SDGsに中小製造業がどのように関わるべきか」、二つの研究テーマを発展させ、考察する。

日本の家計はどのように消費を決定しているのか。消費税率引上げ、特別定額給付金の消費刺激効果、児童手当給付問題、老後の生活資金の不足問題など、経済環境の変化がどのように家計行動を変えるのか。そのメカニズムの解明を試みる意欲作。

ASEAN多国籍企業「AMNEs」はどのような国際化戦略を進めているのか。なぜ国際化を進めることができるのか。「中小業種・グローバル型」「大業種・リージョナル型」に該当する企業の事例研究とともに考察する。

『高校生からの経済入門』第２弾。経済学の見方・考え方だけでなく，高校の全教科の勉強がいかに大学で役立つかを解説。「高校の勉強ってどう役立つの？」という素朴な疑問に，経済学を題材に分かりやすく具体的に答えます。

経済ってなんだろう？中央大学経済学部の若手教員が送る、お小遣いから国の予算、はては地球環境問題まで幅広く学べる入門書。経済は、知れば知るほど正解のない問題がいっぱい。高校生から社会人まで、経済を知りたいすべての人へ。

日本経済の進む隘路を照らす――。現状をどう考えればよいか、この先どうなるのか。過去３０年間に陥った不可思議な均衡とその行方を初めて解明。戦中・敗戦直後の経験も踏まえた透徹した分析から、危機対応の方針を含め、政府・日銀のすべきこと／してはいけないことを明確に提示。

真の経済大国、生活大国になるための条件は何か―。経済大国論を彩った日本型経営礼賛論は、バブル崩壊に続く90年代後半以降、日本企業の競争力の低下とともに完全に鳴りを潜めて現在に至る。いま求められているのは、人びとの生活を豊かにする経営論である。

詩とメルヘン、いちご新聞、リリカ、サンリオSF文庫、映画…… 数々の出版物と〈ギフト〉を世に送り出した、1960年代から1980代までのサンリオの多彩な文化事業に迫る。サンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。

社会科学（社会学）

近年、グローバルな動きであるサステイナブルツーリズムにおける認証と価値評価のメカニズムに対する検討を通して、国内における「持続可能な観光」の広がりをメディアの関与として示す。

女性の働き方や生き方は、平成・令和期において、昭和の慣習からどれだけ変貌を遂げたのか？また、いまだに変わっていないのは、どんな事柄なのか？長期追跡調査から、女性のライフコースの多様性を分析・解説する。

共有された死の物語が失われた現代社会において、私たちはどのように死や死者と向き合うことができるのか。日英における「自然葬法」という新たな葬法の背景と実践について現地調査を実施しながら考察し、それぞれの社会における死の物語の特徴を抽出する。

ホスピタリティという言葉から何を思い浮かべますか。航空会社の元グランドスタッフで、今は大学で教える著者が、実際に仕事で学んだこと、体験談などを紹介しながら、ホスピタリティについてレッスン形式でまとめた実践の書。

「生きづらい」「殺したい」ではなく、「共に生きたい」「殺せない」を原点に置いた、作田の独創的思考の意義を、最初期の著作から〈超近代の学〉に至るその学問全体から明らかにする。

「匂う」「味わう」「触れる」「見えない」「聴く」といった視覚以外の感覚を通じて阪神・淡路大震災を読み解く。震災当事者に丁寧に聞き取り調査をした関西学院大学社会学部金菱ゼミの取り組み

なぜいま集合住宅が高値で売られているのか、どんな物件があとで後悔しないものなのか。難病をかかえつつ第二の住居を得ようとした社会学者が、実体験から展開する日本の住宅論。

社会科学（教育）

学校に行かないことが不登校として「問題」だと言われるのはなぜか。身体を壊しても打ち込んだ部活動が「美しい」のはどうしてか。教育相談の第一人者がみた日本社会、はなはだしくは過労死にもいたる「皆勤」の空気と、それに囲まれた現代学校の姿を浮き彫りにする。

どのようにすれば、全盲の学生に大学の実験科目を履修してもらうことが可能なのか？早稲田大学の実験科目を通じ、その学生に何を伝えるべきなのか、社会の多様性が求められる今、その可能性を開く稀有な試みの挑戦の記録。

多様な困りごとを抱えた人びとの「もうひとつの声」。当事者の語りの場から、弱くゆらぎやすい私たちの「生」をまるごと捉える新しい学問への挑戦。

大学生は問題の解法を身につけ、自ら問を立て、調べ、議論して自己の考えを表現することが要求される。ノートのとり方、資料の探し方、レポートの書き方、文章読解、SNSの使い方など、学び・研究、大学生活の必須事項を解説した、大学生のための導入教育テキストのベストセラー。

これからの大学は、質保証の要請に応えつつ、根拠に基づく教育プログラムの評価と改善をどのように進めればよいのか？インスティチューショナル・リサーチ（IR）機能が支える評価と改善の好循環モデルをもとに、効果的なアプローチの手法を提示する論集。

大学で学ぶことの意味は何か、いかにして大学時代に自発的に学ぶ習慣を身につけるか──。初版を刊行して15年。大学教育をとりまく環境は激変した。大学での学習を充実させるための5つの意味と37のティップスを紹介する。

「大学で学んだことは社会に出て役に立たない」よく聞かれるこうした発言は的を射ているのか。社会工学や統計分析の知見を活かし、膨大な卒業生調査を実証的に分析することで見えてきた、卒業後に生きる大学の教育効果とは。

大学教育の質保証を推進する教職員に必要な知識を提供するシリーズ。大学が主体的にカリキュラムを編成するための実践的な方法を体系的に提示する。質保証だけでなく特色を打ち出していく面を重視し、組織内での進め方も解説。

コロナ禍は図らずも史上最大規模のFDを全世界にもたらしたと同時にポスト・コロナ時代の大学教員とFDの変容を加速させた。国内外の大学教員の能力開発の構造と評価をその発展と実態により明らかにし、研究と実践の双方からこれからの時代と社会に相応しいFD概念を提言する。

採点時間を節約し、効果的なフィードバックを与え、学生の学習を促す評価ツールである「ルーブリック」。ルーブリックの作り方・使い方から、授業改善・キャリア開発・プログラム評価での活用法までを具体的に紹介。

学習者の多様性に応じた教育を可能にするために、教師教育はいかにあるべきか。日本より一足先に多文化社会に直面したノルウェーとの比較研究を行い、日本の教師教育の改善に向けた示唆と知見を提供する。

社会科学（法律）

犯罪により、被害者は生命や心身に重大な被害を被るだけでなく、大きな経済的損害を被る。その損害を補填する責任があるのはいうまでもなく犯罪者だが、長いことその実現は不可能とされてきた。この状況を打破するためには何が必要なのか？その方策について提案する。

労働の場面で起きるたいていの問題に対処可能になる！就職活動中の方、一般の会社員の方、そして経営者の方も含めて、最低限知っておくべき労働法の内容を実用的にわかりやすく解説！

民法の理念は地球上にいる、すべての人が独立・平等・自由であること、すなわち強者であることである。本書では、弱者は無条件に保護される権利があり、弱者を無条件に保護する義務があるのは、親族か国か、というところまで言及している。

相続の目的は遺産の無主物化すなわち権利の主体がいなくなることの回避である。民法の全体と部分を流れ図を用いて分かりやすく解説。

【第二刷刊行】子どもたちの安全安心な学校生活は、大人の責務―。2017年文部科学省策定の「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」を規定ごとに詳説。重大事態の調査手続が適正かつ適式に行われるために、学校・教育委員会・いじめに関わる専門職にとっては必携の書。

憲法28条の「勤労者」及び労基法・労契法・労組法上の「労働者」に関する従来の判例・学説を批判的に検討し、労働力商品の特殊性と公正競争の視点から、自ら他人に有償で労務を供給する自然人であることと交渉の非対等性を基本的判断基準として、同概念を再構成する。

言語

堅苦しい表現、くだけた表現などの英語表現を5つのスタイルに分類し、その用法の背後にある要素を社会言語学的に解明した、英語表現に関心のある人にとっての必読書を翻訳。原著で多様される比喩や皮肉などの理解を助ける、分かりやすい注釈つき。

新聞連載の好評エッセイを書籍化。関西出身の国語学の先生が青森で暮らして感じたことばや文化の違いと意外な共通点とは？何気なく使っていることばの由来について古典を紐解き、他言語との違いを交えて解説する。英語版と注釈付きで英語でも学べて楽しめる。

ネパール出身の日本語学習者を対象に、ネパール人日本語学習者がどのような学習者で、どのような日本語の音声習得の特徴を持っているのか、ネパール語に着目して明らかにする。

英語にまつわる数々の誤解や俗説は、人々の英語学習や英語教育に対する態度に負の影響を及ぼしている。本書は英語の歴史を通じて基本的な誤解を解きほぐし、読者に能動的に英語に向かわせ、言語への素朴な好奇心を喚起することを目指す。

英語「を」ではなく英語「で」読む、フェミニズム、人間と文化の移動、戦争と国際法、パンデミック…人文書から科学論文まで、いまを生きる大学生に触れてほしいテーマと英語の質にこだわった、東京大学教養学部の必修リーディング教科書。ディスカッションに誘う注でナビゲート。

この1冊で、大学図書館員として十分に力を発揮できる、伝わる英語対応フレーズ集。知の探求を助け、資料保存のために奮闘努力する皆さんへ！やさしいサービスを英語で届けるために！に品全国のすべての図書館員、必読の書です。

世界が集めた詩集。さまざまな言語で紡がれる〈とどくコトバ〉が、1冊になりました。あなたとの出会いを待っていた詩が、かならずここにあります。

長年にわたり多数の教員教育やアドバイジングに携わってきた著者らが「外国語学習を成功に導く8つの法則」を伝授します。モチベーションを維持するための工夫が満載。自律的な学習習慣を身につけるための、最強のプログラム。

日本語を学ぶことの先にある、社会づくりを視野に入れた日本語教育へ―― 実践と研究の双方の視点を取り入れ、かつ両者を往還することで日本語教育についての基本的な視点や姿勢を理解することを目指す入門的概説書。

【第二刷刊行】法律、食品表示、医薬品説明書、告知文などの場面別に、中国語の文語がどのように使われ、どのような特徴を有するのかを解説。学術的な洞察と実践的な応用のバランスを取りながら、対中ビジネス従事者など中級学習者にとって実用的な文語の理解を助ける。

元朝日新聞記者の著者が、３０余年の記者人生で得た文章術のエッセンス。実例とともに示される普遍的な「文章の基本」の数々が、あなたの文章を劇的に変える。関西学院大学での授業を書籍化。

文学

西欧の挿絵と日本の挿絵、グリム童話と森鴎外、「ヘンゼルとグレーテル」とアウシュヴィッツ。多数の絵の分析を通じて見えてきた、意外な関係。美しい挿絵がつなぐグリム童話の世界。第46回日本児童文学学会特別賞を受賞！

遠藤文学のテーマが日本人としてのキリスト教受容にあったこと、背景にはトマス・アクィナスへの躊躇とアウグスティヌスへの信頼があったこと、許す神、母の宗教という本質を託した〈母なるもの〉の形成過程の探究でもあったことを明らかにする。

本書は18世紀以来の英国の旅行文化について考え、湖水地方、ウェスト・カントリー、ワイ川、スコットランドを巡り、ロマン派詩人ワーズワス、コールリッジ、キーツらの旅を探った研究である。

なぜ、ヘミングウェイの描く妊婦は次々と死んでいくのか。数多くの傷病者を描き、何を表現したかったのか。社会不安や権力への反発を投影する圧倒的な負の存在に着目し、物語の再読を試みる。

リベルタン文学は猥雑で、評価に値しない読み物と考えられてきた。しかし、ポルノ文学とは違い、性を扱いながらも、当時の社会に対する反逆性、批判精神を含んでいる。訳者解説付き。

日本の英語翻訳はいかになされてきたか。「訳し上げ」に対抗する「順送り」訳の有効性を明確に打ち出し、訳出技法論に終止符を打つ画期の書。

自然科学

焚き火をすると人はどうなる？炎の「 1 / f ゆらぎ」と「癒やし」は本当に関係があるの？焚き火の魅力にとりつかれた脳科学者が、前代未聞の学内焚き火実験を開始！脳科学で焚き火に迫る。キャンパー芸人ヒロシ氏推薦。

ピナトゥボが起こした20世紀最大の大噴火は先住民アエタに甚大な被害をもたらした。長年の調査地で大災害に遭遇した著者が、彼らの復興に伴走した道のりを多数の写真とともに語る。

大正2年から昭和6年まで製作に19年の歳月をかけた、日本における樹木図譜最高峰の新版。1986年刊行の『普及版北海道主要樹木図譜』（品切）の画は石版刷りをもとにしたが、本書『新版北海道主要樹木図譜』の画は大部分に原画を用いた。

危険ドラッグはなぜ生まれたのか? 危険ドラッグは脳にどう作用するのか? 危険ドラッグはなぜやめられないのか…? 薬学部の教授である薬の専門家が、豊富な図版を使ってわかりやすく解説する。

大麻は本当にダメなものなのか？本当はいいものなのか？大麻の歴史から、メリット&デメリット、諸外国の現状など、武蔵野大学・薬学部の教授がそのすべてを解説する。

「気候とは何か」といった初歩の初歩から、脱炭素に向けて世界がとるべき対策まで、温暖化に関する科学と政治・経済をバランスよく記述。懐疑論への応答も随所に交えつつ、問題の全体像を理解に必要な深さまで明快に語る、「文系」「理系」双方へ向けたスタンダードかつ最良の書。

工学・工業

雲仙普賢岳噴火災害から、阪神・淡路大震災、東日本大震災まで。平成は数多くの自然災害に翻弄される時代となった。これらの復興の軌跡を振り返り、頻発する気候災害や大規模地震への備えを考える。

居心地の良い空間を求めて人々の振る舞いを観察し、図面に人体を描き込んだル・コルビュジエ。その身体図形成を5期に分類。モデュロール（標準規格）が完成するユニテ・ダビタシオンに至るまでの画期的考察！

SDGsとはなにか？「SDGsの目指すもの」「SDGsを理解するための重要なトピック」「SDGsと学問との関係」等を大学の教授陣が解説する。

はじめて「制御工学」を学ぶ人に向けてまとめた一冊。理解を深めるために、クイズや「中間試験問題」、「定期試験問題」を設け、習熟具合を確認しながら学習を進められるように配慮した。

制御工学を初めて学ぶ方に「こころ（核心）」を伝授！電気電子や機械分野に限らず、AIやIoTをはじめとする情報系分野においても必要な制御工学の知識について、効率よく学べるようまとめた。

同シリーズの続編！制御に関する様々な理論の関係性を意識しながら重要なポイントに絞った。現代制御を中心としたモデルに基づく制御、すなわちモデルベースト制御について詳解。

幕末の製鉄所建設から始まる、軍港都市横須賀の都市形成。本書は戦後横須賀のまちづくりに焦点をあて、その中心市街地である「下町地区」を対象として読み解いていく。

手作業では困難な作業をPythonを使って自動化し、インターネット上の膨大なデータの中から欲しい情報だけを抜き出す技術。Webスクレイピングの具体的なスキルを学べる１冊！

産業

ネットで悪質な書き込みをされたら…あなたはどうしますか？ネット中傷の現状とその具体的な対策方法をやさしいイラストと共に解説！

プラットフォームの視点から物流企業の動向を詳説し、物流産業の構造変化を分析する。

芸術

なぜ工藝は人間にとって重要なのか？民藝運動とアーツ・アンド・クラフツ運動を支えた柳宗悦とウィリアム・モリスの思想の解明に比較思想の観点からアプローチし、その関係について新しい理解を提示する。

宮崎駿監督の真のすごさは原作を〈翻訳〉する力にある！『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』『崖の上のポニョ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』等々、オリジナルを超えた、これらの名作は、どのように生みだされたか、視覚的叙述に着目し、解釈した1冊。

映画『バカ塗りの娘』で注目された津軽塗。青森の伝統工芸である津軽塗の定義、歴史、塗り工程、漆や漆器の保管の仕方までとりあげて、わかりやすくまとめている一冊。

スポーツ医学の専門家が成長期の野球選手に必要な医学的な情報を分かりやすく解説。正しいトレーニング方法やケガへの対処方法、スポーツ選手の食事や栄養、「野球肘検診」の意義などがこの一冊で理解できる。

東北地方の小さな城下町である青森県弘前市の町中で昭和時代から平成時代にかけて撮影した50枚のモノクロ写真を収載。現在は失われてしまった建物や風景など、懐かしさや郷愁、昭和レトロを感じさせる一冊。

文化としてのオペラはどのように誕生したのか。音楽教育や作曲家・劇作家を支えた環境、新しい作品ジャンル創造の背景を描ききった古典的著作。音楽ファン必携！

ムサビ油絵学科の授業が1冊に。第1章では徹底的なアトリエでの個別指導を再現、第2章は大教室での座学「絵画組成」、第3章ではデッサン・油彩・混合技法等の制作過程を多数の図版で再現。初心者からプロまで使える技法書。

1949年、構成教育は高橋正人により東京教育大学（現筑波大学）で始まった。そのメソッドを丁寧に解析し、現在のデザイン教育に生かすための具体的な実践事例を提示。デザインの基礎教育研究は、ムサビの底力である。

武蔵野美術大学が『つくる編』に続いておくる『彫刻の教科書』第二弾。様々な立場で彫刻に携わる24人の著者が、「彫刻をみる」という面から考察し体験に基づくリアルな言葉で綴る。「彫刻とは何か」を考える出発点となる一冊。

歴史・地理

「暗記ではない歴史教科書」として好評を博した『市民のための世界史』が改訂版となって新登場。研究の進展や高校新課程の実施を背景に、前著から図版を一新しコラムや問いかけを大幅に追加するなど、内容もさらに充実させた。

16~17世紀に世界を襲った寒冷化と、それに伴う飢饉、疫病、戦争。生きようともがく人々の営みから、技術と社会の革新が生まれ、宗教と科学のせめぎ合いから、新たな文化と思想が開花した。

科学ジャーナルはいつ誕生し、いかにしてその地位を確立したのか。科学者はなぜ論文を投稿するようになったのか。19世紀イギリス・フランスの学協会やメディアを中心に、商業化、オープン化、査読、不正など現代の学術雑誌にも通ずる課題の根源を解明し、科学を歴史的に問い直す。

明治期北海道の人々はどのように徴兵され戦没し慰霊されたのか。屯田兵と第七師団の動向を中心に、「移民社会」北海道での郷土部隊の成立過程とその東アジア史における役割を、合祀名簿や遺品の手帳などの多様な史料から解明する。

戦後日本の精神的ファウンダー南原繁――著作集未収録の作品を博捜しつつ、著作の異版との比較を通して、さらに蠟山政道、難波田春夫、和辻哲郎、田邊元らとの対比によって、その学問・思想の内実を明らかにする。南原政治哲学を近代日本思想史に位置付ける力作。

歴史とは何か、そして史料とは何か。ヨーロッパ史研究を牽引してきた著者が歴史学のさまざまな手法を解説、学問の基本と作法を平易に説く。歴史教育の現状も視野に入れ、私たちがこれからすすむべき道を示す。概論を学びたい学生や、歴史を見る眼を養いたい社会人にも最適。

彼らは何に、誰に「献身」したのか？地方医療を牽引した医師たちは、やがて自治体行政に参画し、国家建設を支えることになる。医師の〈専門労働〉からポーランド史を刷新する。

戦争プロパガンダやアメリカ軍の人種主義の移出、「黒い恥」キャンペーンなど、トランスナショナルな視点から現代の人種・ジェンダー認識の起源としての第一次世界大戦を描く。

「網船鬼」と呼ばれる太湖流域に流れついた「統治しがたい人びと」。巨大な領域をもつ王朝で彼らの存在は“例外”といえるのか？

生月島など九州北西部の島々に受け継がれてきた「2つのキリスト教」。今日まで，どこからどこへどのように広まり、在来の神道や仏教、さらには修験道などの民俗宗教と、どう関わり棲み分けてきたのかを解明する。

重層的都市空間を持つ首都において頻発する水害や火災、食糧問題、盗賊の跋扈と外国軍の脅威。未曾有の内外危機に人々はいかに立ち向かったのか。檔案史料を多用し緻密に分析した、初の本格的北京史研究。