道総研セミナー
「近代から始まる北海道と和紙産地の絆 和紙の伝統を支えるサビタ糊」
和紙の伝統を継承するために欠かせない材料がいくつかあります。
その一つが「ネリ」「糊」と呼ばれるノリウツギの樹皮から抽出する粘液です。
江戸時代以前、各地の和紙産地では近隣の山野に自生するノリウツギを収穫して自足しました。明治時代になると紙の生産量は大きく増加し、やがて天然資源の宝庫北海道は和紙産地へのノリウツギ供給地になりました。 北海道の方言でノリウツギは「サビタ」と呼ばれることから、和紙職人は道産品を「サビタ糊」「北海糊」と呼び、その品質を高く評価しました。
100年以上続く北海道から和紙産地へのノリウツギの供給は獣害による資源の枯渇や担い手不足、高齢化などの問題に直面しています。
本セミナーでは、北海道のノリウツギ採取の歴史を振り返り、将来に向けた取り組みについてお話しします。
開催場所:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
開催日時:2024年9月28日(土)13:30開演 13:00開場(~14:30終了)
参加方法:入場無料(事前予約不要)定員45名
【ご案内】
・会場内は自由席となります。開場時間になりましたら、会場内へご案内いたします。
・イベント会場での録音は固くお断りいたします。