映画『レイブンズ』 公開記念
写真家・深瀬昌久ブックフェア
期間:2025年3月20日~4月30日
場所:5階カウンター前新刊台C14
お問合せ:03-3354-5704
(5階芸術書直通)
浅野忠信が伝説の写真家深瀬昌久を演じる最新主演作、仏日西白合作映画『レイブンズ』
3月28日よりいよいよ新宿武蔵野館ほか全国の映画館で上映!紀伊國屋書店新宿本店では映画公開を記念して、写真家・深瀬昌久ブックフェアを開催します。ブックフェアでは深瀬昌久の各作品集に『レイブンズ』マーク・ギル監督が寄せたコメントをPOPにて展示します!ぜひご来店くださいませ。
◆イギリスの出版社・MACKから刊行されている深瀬昌久の作品集3点を期間限定にて取り扱いを行います!
鴉 / RAVENS by Masahisa Fukase
日本人写真家、深瀬昌久の作品集。写真という媒体の歴史の中で最も重要な写真集の一つとしていつの時代にも高く評価されてきた写真家・深瀬昌久の『 鴉』は、1986年に初版が刊行され、その後、2度復刻されているが、いずれも限定部数での発行だったこともあり、直ちに完売となっている。その後、⻑らく絶版 となり古書価格が高騰、幻の写真集と言われていたが、2017年にイギリスの出版社MACKが復刻。現在は普及版として本書が一般流通している。深瀬昌久アーカイブスのトモ・コスガによるテキストを収録(日英)。 (税込16,500円)
FAMILY by Masahisa Fukase
本書は、1991年にInter Press Corporationより刊行された写真集『家族』の新装版である。深瀬が生前に手がけた最後の1冊でもあった本作が四半世紀以上の月日を経て、装い新たに生まれ変わる。深瀬写真館で撮影された家族の肖像写真が撮影年順に収録され、巻末には原版に収録された深瀬による自伝と、深瀬昌久アーカイブスの創設者兼ディレクターを務めるトモ・コスガによる本作解説が収録される。(税込9,020円)
HIBI by Masahisa Fukase
「ヒビ」は深瀬昌久の最終作のひとつである。1990年から1992年にかけて日々の道すがら地面の亀裂を撮影したものをプリントに焼き、自ら一枚一枚を着色した。(税込9,900円)
この他、「ヒビ」ポストカードブック(税込2,750円)やトートバッグ2種(税込4,180円・3,850円)も取り扱いします。
各書籍説明は海外出版社の国内総合代理店twelvebooksのウェブサイトより引用になります。
◆半世紀ぶりの復刊!!赤々舎から2冊同時復刊される作品集『洋子』『遊戯』を映画公開初日3月28日から取扱います!
深瀬昌久『洋子』
深瀬昌久、不朽の名作『洋子』── 奇跡の復刊!
「他者との深い共同性を、愛と呼ぼうと、鏡と呼ぼうと、おそらく同じことであるには違いない。」(戸田昌子)1978年刊行の朝日ソノラマ写真選書8 深瀬昌久著『洋子』は、深瀬作品を代表し決定づけるシリーズとして位置づけられながら、長らく絶版でした。この度、約半世紀ぶりに刊行される本書は、モデルである三好洋子さんの全面的なご協力のもと、深瀬昌久アーカイブスディレクターであるトモ・コスガ氏の監修により、原版のすべての写真と文章を収録しています。(日英) また、判型を大きくし、一枚一枚の写真と向き合う力を高めるとともに、所々に飛来し二人の未来を暗示するかのような鴉の写真のページを、より静かに配しています。戸田昌子氏(写真史家)による寄稿文、そして三好洋子さんからの復刊に寄せられた言葉も新たに収載。一冊の名作写真集が時間を経て今に蘇ることの意義を、構成や造本の面からも追求したものとなります。 (税込 7,150円)
168ページ|H245mm ×H245mm |920g|上製本 ISBN 978-4-86541-196-6
赤々舎の公式サイトはこちらから!
深瀬昌久『遊戯』
深瀬昌久の原点『遊戯』── 半世紀を超えて、蘇る。
深瀬昌久の初写真集『遊戯』(中央公論社 映像の現代4)は、1971年に刊行されました。深瀬が十数年にわたり撮影した写真群を、『カメラ毎日』編集者の山岸章二によりオムニバス形式でまとめられたこの一冊は、深瀬の原点にして、その後の作品を方向づけるイメージに満ちています。
『遊戯』は、写真と人生との鮮烈な対応を表すように6章で構成されました。自身と自身の身内にレンズを向け、生と死の対照とつながりを赤裸々に写し、生きることの遊戯に満ちた有りようを写真表現を通して表した、深瀬の圧巻の第一作目の写真集です。今回の『遊戯』復刊に際し、原版に掲載する全ての写真と文章を収載(日英)。その上で、デザインによる再構築を目指し、写真と周囲の空間との関わりや、タイトルの多重露光的造形など、時代を超えた深瀬への応答とも言えるものです。(税込7,150円)
128ページ|H280mm ×W225mm|780g|上製本 ISBN 978-4-86541-197-3
赤々舎の公式サイトはこちらから!
また、既刊3点もフェア展開します。お楽しみに!
『私景』
ISBN:9784865411676 税込5,500円
『深瀬昌久 1961-1991レトロスペクティブ』
ISBN:9784865411669 税込3,300円
『MASAHISA FUKASE』
ISBN:9784865410846 税込8,800円
深瀬昌久 (ふかせ・まさひさ)プロフィール
1934年、北海道中川郡美深町生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などの勤務を経て、1968年に写真家として独立。1974年、アメリカ・MoMAで開催された歴史的な日本写真の展覧会「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に出展多数。1992年、転落事故で脳障害を負い、20年間の闘病の末、2012年没。享年78。代表作『鴉』は日本写真の金字塔として世界的に高い評価を得ている。2014年に創設された深瀬昌久アーカイブスの働きにより、2024年現在までに世界6都市で8度の回顧展が開催され、11冊の写真集が世に送り出された。2018年、蘭・Foamにて美術館初となる回顧展「Private Scenes」を開催。その開催に合わせて、深瀬が40年間にわたって制作した作品群を編纂した作品集『Masahisa Fukase』(赤々舎より日本語版、Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版)が刊行された。