房総半島最南端の森から発信する、コモンズ(共有財産)のあり方
「有機土木」(伝統的な民間土木の技と知恵を使った工法)を提唱・実践する高田宏臣(地球守・有機土木協会代表理事、安房大神宮の森コモンプロジェクト主宰)が関わる2冊の書、シリーズ「有機土木ライブラリー」と年2回刊行の雑誌『大神宮の森へ』の創刊を記念したトークイベント。
有機土木を「新しい土木」として捉えて大きな可能性を見出している中島岳志氏(政治学)を迎えて、これからのコモンズについて語り合います。安房大神宮の森をランドマークに、高田氏が樹林健全化の主導を担うこととなった等々力渓谷(世田谷区)の計画もご紹介します。
●日時| 2025年12月25日(木)19:00開演(18:30開場/20:30終演予定)
●会場| 紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)
●料金| 1,500円(税込)
●チケット販売| 2025年10月22日(水)10:00より販売を開始いたします。
◆キノチケットカウンター 新宿本店1階インフォメーションカウンター内(10:00~18:30)
●お問い合わせ 紀伊國屋ホール TEL:03-3354-0141(10:00~18:30)
※車いすでご来場されるお客さまは事前に劇場までご連絡ください。
※未就学児のお子様のご入場はご遠慮ください。
*本イベントはメディア取材が入る予定です。お客様の後ろ姿が映り込む可能性がございますのであらかじめご了承くださいませ。
*イベント会場内および登壇者の撮影・録音・録画は禁止とさせていただきます。
【プロフィール】

高田宏臣(たかだ ひろおみ)
1969年生まれ。株式会社高田造園設計事務所代表取締役、一般社団法人地球守・有機土木協会代表理事。東京農工大学農学部林学科卒業。国内外での造園・土木設計施工ののち、現在は土中環境の健全化、水と空気の健全な循環の視点から住宅地、里山、奥山、保安林などの環境改善と再生の手法を提案、指導する。大地の通気浸透性に配慮した伝統的な暮らしの知恵や土木造作の意義を広める活動を各地で行っている。著書に、『これからの雑木の庭』、『土中環境──忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技』、『よく分かる土中環境』など。

中島岳志(なかじま たけし)
1975年生まれ。政治学者。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。学術博士(地域研究)。2005年『中村屋のボース』で、大仏次郎論壇賞、アジア太平洋賞大賞を受賞。北海道大学大学院准教授経て、現在、東京科学大学(旧東京工業大学)リベラルアーツ研究教育院教授。著書に『ナショナリズムと宗教』、『秋葉原事件』、『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『岩波茂雄』、『アジア主義』、『親鸞と日本主義』、『保守と立憲』、『超国家主義』『自民党』『思いがけず利他』『縄文 革命とナショナリズム』など。
【書誌情報】

有機土木ライブラリー 1『コモンズの新たな地平──安房大神宮の森から』 高田宏臣・小倉沙央里[著] 発行:地球守・有機土木協会 発売:羽鳥書店(本体2,000円+税)
一般社団法人地球守・有機土木協会が発行するシリーズ「有機土木ライブラリー」の第1弾。房総半島最南端の「安房大神宮の森」をもとに、地域の環境上の要となる場所がどのように守られ、これからどのように守りつないでいく必要があるかを説き、土中環境の視点と有機土木の技と知恵を紹介する。

『大神宮の森へ 1 』 安房大神宮の森コモンプロジェクト[編] 発行・発売:羽鳥書店(本体2,500円+税 *本体価格の内1,000円はプロジェクトへの活動資金へ充てられます。)
土地に根ざした暮らしのための雑誌 [2025年秋冬]創刊第1号(年2回発行)
房総半島最南端にある55haの「安房大神宮の森」を整備し再生する活動を紹介しながら、古の人の営みの知恵を知り、森や海、土や木や水とともに生きる楽しさと面白さを発掘する。さまざまな分野の執筆者による寄稿も収録し、幅広くテーマを展開。