紀伊國屋書店:紀伊國屋じんぶん大賞2015 読者と選ぶ2014年の人文書ベスト30

終了しました

紀伊國屋じんぶん大賞2015 読者と選ぶ2014年の人文書ベスト30

紀伊國屋じんぶん大賞2015

(2013年12月~2014年11月出版の人文書/第5回)

紀伊國屋じんぶん大賞2015 大賞
『弱いつながり―検索ワードを探す旅』
東浩紀さん 受賞コメント
弱いつながり―検索ワードを探す旅

 紀伊國屋じんぶん大賞に選ばれたとの報を聞き、光栄に思っています。

 本書でぼくが訴えたかったのは、ひとことで言えば、「哲学とは一種の観光である」ということです。観光客は無責任にさまざまなところに出かけます。好奇心に導かれ、生半可な知識を手に入れ、好き勝手なことを言っては去っていきます。哲学者はそのような観光客に似ています。哲学に専門知はありません。哲学はどのジャンルにも属しません。それは、さまざまな専門をもつ人々に対して、常識外の視点からぎょっとするような視点を一瞬なげかける、そのような不思議な営みです。ソクラテスの対話編には、哲学のそんな本質がすでに明確に刻まれています。

 しかし、そのような観光客的な知のありかたは、現実の観光産業の隆盛とは対照的に、いまの日本ではもっとも蔑まれ、憎まれるものになってしまっています。メディアは専門家に支配されています。そして大衆はつねに答えを求めています。日本をよくするのはどうすればいいのか、いつ結婚しいつ子どもをつくればいいのか、格差社会で生き抜くにはいくら貯金すればいいのか、無数の専門家が無数の答えを提供しています。けれどそのような答えに疑問を投げかけ、立ち止まらせる言説は必要とされない。ぼくとしては、この本では、そんな風潮に小さな一石を投じたつもりでした。

 本書は、哲学や思想にまったく親しみのない一般読者に向けた、一種の啓蒙書というか自己啓発書です。気軽に、観光ガイドのように読める本です。この受賞をきっかけに、より広い読者が手にとってくれることを望んでいます。

 哲学は役に立つものではありません。哲学はなにも答えを与えてくれません。哲学は、みなさんの人生を少しも豊かにしてくれないし、この社会も少しもよくはしてくれない。そうではなく、哲学は、答えを追い求める日常から、ぼくたちを少しだけ自由にしてくれるものなのです。観光の旅がそうであるように。

東浩紀さん

東浩紀(あずま・ひろき)
作家・思想家。1971年東京生まれ。ゲンロン代表取締役。東京大学総合文化研究科修了(博士)。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クオンタム・ファミリーズ』(河出文庫)、『一般意志2.0』(講談社)など多数。

*プロフィールは当時のものです。


紀伊國屋じんぶん大賞2015

(2013年12月~2014年11月出版の人文書/第5回)

*「紀伊國屋じんぶん大賞2015」は2013年12月~2014年11月に刊行された人文書を対象とし、2014年11月5日~12月5日の期間に読者の皆さまからアンケートを募りました。
*当企画における「人文書」とは、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書含む)としております。
*推薦コメントの執筆者名は、一般応募の方は「さん」で統一させていただき、選考委員は(選)、紀伊國屋書店一般スタッフ(当時)は(紀)を併記しています。
*第4回目の前年は「紀伊國屋じんぶん大賞2013」としましたが、今回からフェア開催の年号に合わせるべく、第5回目は「紀伊國屋じんぶん大賞2015」と表記します。

紀伊國屋じんぶん大賞2015 👑 大賞 👑

推薦コメント
とかく人間関係を重視しがちな日本人。一つの場所で強い絆を持ち続ける「村人」では息苦しい。かといって絆を持たず偶然に身を委ねる「旅人」である事も大変。この本ではその中間として絆を持ちながらある時は気楽に振る舞える「観光客」が提唱されます。実現可能でストレスフリーな人生論に心地よい読後感を味わえました。
H. A. さん
----------------------------------------
統制が進み、全てが固定化されていくネット社会において、人は「自分が見たいと思っているものしか見えない」。偶然性に身を委ねること、また観光客として生きることで、自身のおかれた環境を変え、世界を広げることを推奨する。旅先での経験談とともに展開されていく構成は心地よく、旅の楽しさを再認識させてくれる一冊。
中井一貴さん
----------------------------------------
如何にして言葉を欲望させるのか――。旅は旅でも、あえて欲望を内包している/(ゆえに)表面化させる旅=観光に出て、「ノイズ」を入れること。こんなに刺激的で、チャレンジングなことはありません。そしてこれは、世界に溢れる膨大な言葉の渦に飲み込まれず、自分の言語宇宙/生き方を創りだす一つの術(ars)なのではないでしょうか。
平畠裕太朗さん
----------------------------------------

2位

推薦コメント
インターネットが普及し、データの洪水にさらされている現代は、かつて「教養」と呼ばれたモノサシが無効となった時代でもある。そうした中で、なおも文化について考え、論じ、その価値を見出すためには、いかなる観点や概念がありうるだろうか。本書は、ものが溢れかえって価値が見失われた時代に希望を見出すための書であると思う。
山本貴光さん
----------------------------------------
どんどん加速する文化のスピードに対し、ただ合わせるのでも減速するのでもなく、複数の速度を使い分けよ、と著者は主張する。視覚文化を論じるための基本的な枠組みをクールに整理しつつ熱く語りもし、ブックガイドとしても保存版という盛りだくさんの一冊。
藤本浩介(選)
----------------------------------------

3位

推薦コメント
政治や大衆レベルでヘイトスピーチがあふれる昨今、こういった本がよく読まれた意義は大きい。どこか他人の問題として語りがちな差別について、すぐそばにあるものとして考えさせる一冊。
橋本陽介さん
----------------------------------------
1923年9月、関東大震災直後に起こった流言によって、多くの人々が虐殺された。流言飛語に惑わされ、深奥の差別意識や恐怖心を暴走させ、凶行に及ぶ人々の様子が哀しい。この事件と現代の様々な出来事が地続きである故に、より哀しくなる。対処の知を歴史に求めるほかない。
大矢靖之(選)
----------------------------------------

4位

推薦コメント
様々な場所に存在する線、ラインが表すものとは何か。点から点、目的から目的への移動ばかりではなく、過程に目を向けること。中間に焦点を当てること。そこにある線は多様であり、今まで見えなかったものを見せてくれるように思います。
藤中祐太(選)

5位

推薦コメント
「心」の不調においては、症状や治療法について当事者は多くを語らないことが多いと思う。心や精神といったものは複雑に過ぎて簡単には語れないというのが本当かもしれないが、外から見ればなんだかよくわからず、いかがわしさを感じてしまうのも事実である。そんな世界に対して多くの取材を重ね、河合隼雄・中井久夫らの業績を鍵として分け入り、実態に迫った書。病まない人間はいない。すべての人が、明日の我がこととして向き合ってもおかしくはない問題だと思うのである。
粕谷育美(紀)

6位

推薦コメント
平仮名の多いクセのある文体。書き手と書かれる対象である大杉の心理が混然一体となっていく不思議な感じ。アナキズムを現代的に意味づける冷静な視点と、これを書かずにはいられなかったという熱情。すべてにわたって個性的で、中毒性がある。
小木田順子さん

7位

推薦コメント
書物としての佇まいが素晴らしい。本書に綴じられているのは書物のイデアをめぐる小さなテクストだが、書物の共同体に係わる人なら、矯めつ眇めつ、この小さな書物に触れ、テクストに触れ、未来の書店と未来の読者と未来の書物そのものとを夢想するのが愉しくなる。
上村和馬さん

8位

推薦コメント
ロック、パンク、菜食主義、ストリートカルチャー...。数ある対抗文化は社会に何を残せたんだろう。対抗文化そのものが資本主義を牽引するダイナミックな過程を鮮やかに描き、単純な反逆ではない現実的で大人の改革を著者は支持する。ナイーブな消費主義批判に食傷気味な人への刺激的な一冊。
佐々野三郎さん

9位

推薦コメント
本当の意味で闘っている「哲学入門」書を初めて読んで衝撃を受けた。テーマも議論も斬新! なのに親しみやすい書きっぷりでぐいぐい読まされる。なのに、繰り返し考えさせられ、またページを開かせられる。これまでで最高の読書体験だった。
kazuさん

10位

推薦コメント
ホームレス、外国籍のゲイ、ニューハーフ、摂食障害者、シングルマザー......マイノリティとされる人々のインタビュー集。語りから伝わるのは私達と隣り合わせの普通の人生。インタビュー式の叙述全体が読み手に与えられ委ねられているからこそ、私達が直接的に受け取れるものがあるし、気付かされることがあるのだろうと思う。生活史を学び、考えるための重要書となるだろう。
大矢靖之(選)

11位

推薦コメント
新宿→渋谷→インターネットと遷移してきた日本のサブカルチャーを俯瞰する。今やクールジャパンと称して輸出されるに至ったニッポンのサブカルチャーはあまりにジャンルが多岐にわたるため言説化しにくいが、ここに一つの系譜を見ることができるだろう。なお頁数の半分は年表である。
四井志郎(選)

12位

推薦コメント
「現代には哲学がない。」という書き出しからはじまる、アルトー-ドゥルーズの概念<器官なき身体>についての書物。その原理をめぐる筆致は決して読みやすいものではありません。にもかかわらず、読み進めてしまうのは、まじりけのない純粋な思考に触れえているという快感を覚えるからです。骨と血を標榜したミニマルな文体は、読む人をすべてのはじまりの地点へと。
伊藤隆弘(紀)

13位

推薦コメント
ついに出た!蓮實重彦の読者なら誰しもそう思ったのではないでしょうか?読売文学賞を受賞した1977年発行の『反=日本語論』にすでに、「ボヴァリー夫人の言語的限界性をきわめつつある」と書かれていたのを、この本の発売後に見つけて驚愕しました。それから37年余り......まさに満を持しての刊行だ。
幸田一男(選)

14位

推薦コメント
「科学の時代」である現代において、哲学・思想のあり方にいかに進化思想が影響を与えているか。生命の歴史を眺め直すことによって、立ち現れてくる気づきこそが本書のエッセンスである。
金橋麦二さん

15位

推薦コメント
もはや語り尽くされたようにも思われた、日本近代の文化の生成の瞬間を精緻に微分して私たちに提示。徹底した資料渉猟と斬新な視点で、明治という時代が構築したものが何であったのか、分野を横断した知の成果をもたらした。
竹中朖さん

16位

推薦コメント
まず大胆過ぎるタイトルにびっくり!『サスペンス映画史』に続く第二作も相変わらず素晴らしい内容です。決して衒学的にならず、平易でありながら稠密という達成度の高さ。そして著者の映画批評の射程はまだまだ遙か彼方にあることも予感させる1冊です。
馬渡元喜さん

17位

推薦コメント
うつ病が自分とは無縁だと考える人は年々減ってきているのではないか。多くの著名人や身近な人々によるカミングアウトをよく耳にする昨今、こんな時代にこそ読まれてほしい。過去から現代に至るうつを取り巻く言説をたどることによって、「弱さ」への新たな視点が提示される。
渡辺哲史(選)

18位

推薦コメント
3.11後の世界をどう考え、どう生きるのか。著者は3年がかりで練った思考をはるか遠くに放り投げた。第一次大戦とノモンハン、チェルノブイリとフクシマ。25年を経て現れた「同じ過ち」を指摘し、原発への「無?責任」を保険の引受が不能な事態によって示す。「有限性」を軸に近代を撃ち「成長」型からの脱皮を迫る。
上田克之さん

19位

推薦コメント
従来の修辞学や文体論を超えて、ジャンルを横断して、ことばの配置としての「文体百般」に挑む、愉しき人文知のパノラマ。限られた時空間の中で読み書く行為をつなぐ文体は、電子環境でも意識したい文章の身体性を喚起する。本書は文体の科学の「出発点」とのことだが、先哲も最新科学も自在に呼び出す著者のおそろしいまでの文献博捜ぶりが随所に光る本書の、この凝縮された小宇宙をまずは味わい尽くしたい。
野間健司(選)

20位

推薦コメント
前著『魂と体、脳』(講談社)で展開された圧倒的な心身問題論を通奏低音としつつも、パフォーマティブな書き方に驚かされる論集(小説も含む)。ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた百万個単位の銀河集団の配置パターンを予示するかのような未来のテクストたち。
伊藤隆弘(紀)

21位

推薦コメント
日本人の知らない日本がここには在る。知の巨人レヴィ=ストロースによる、愛情に満ち溢れた日本文化論。その中で大胆に綴られる「月の裏側」の日本の姿は、神話の世界を想わせる幻想的な美しさが匂い立ち、"日本人とは何か"を真摯に問いかけてくる。
中島久暢さん

22位

推薦コメント
できることなら貸しなど作りたくないと、多くの人は思うだろう。ところがこの本は、「借り」こそが社会の希望だと言ってのけるのだから、目から鱗である。与えられたものを相手に返すのではなく、未来に出会う人に手渡してもいいという主張に心から共感。「これだけ愛情を注いだから、言うことをきけ」とのたまう、借金とりのような毒親や夫(妻)に苦しんでいる人は、ご一読を。日本人の贈与感覚を考察した『日本人という鬱病』(芝伸太郎)と合わせて読むと、いっそう興味深い。
篠田里香さん

23位

推薦コメント
『資本論』を中心としたマルクスの思想から、現代社会をその根底から問い直したのは40年近くも前のこと、時を経て新しいかたちで刊行された本書は、今もって新しい。一言一句読みとばすことのできない、よい緊張感を味わいました。
匿名

24位

推薦コメント
『民主主義への憎悪』で知られる、思想家ジャック・ランシエールを知るための最高の本。人文書は売れないとよく言われますが、このような重要な仕事が決して大きくない出版社で担われているのは、思想にたずさわる人間は考えるべきことです。
匿名

25位

推薦コメント
古代、中世、近世、近代、現代を通し、重要な事象、人物、書物を一人の思想史家の視点で取り上げて叙述する。古代から現代まで一人で書いた日本思想の通史は出版史上、ほとんど例がない。手に取りやすく、非常に読みやすい。索引、年表が付く。
坪井賢一さん

26位

推薦コメント
"戦後"の上野駅の浮浪児たちはどこへ行ったのか...。当事者や彼らを保護した人々に光を当て取材した労作。特に保護した立場の人々は80代。タイムリミットぎりぎりに成立した作品にまず拍手したい。その時代に撮られた映画や小説、コミックなどで目にしてずっと気になっていた彼らの過酷な人生を改めて知り、戦後日本の姿に思いを馳せた。
亀井博昭さん

27位

推薦コメント
ことしメディアをにぎわせた「慰安婦」についての必読書。こんごの建設的な議論を重ねていくためにも、この本はできるだけ多くのひとに読まれるべき本だと思います。
柴山浩紀さん

28位

推薦コメント
ハイエク研究の大家が、なぜ中国では「法の支配」や「立憲主義」が根付かず「賢人政治」や「人治主義」のままなのかを古典思想から分析した。習近平が初めて「法の支配」を重視する姿勢を打ち出したが、市場経済の健全な発展において「公正なルール」が最も重要なだけに、それがどの様に確立されていくのか見物である。
ハマザキカクさん

29位

推薦コメント
大きな時代の流れは、今現在の個人視点からは捉えがたい。本書は、読むべき名著をただ紹介するものではない。個人としての小さな存在が何かを誰かに伝えようとしている、そういうことの積み重なりが、大きな潮流となることに気付かされた。誰もが認める偉大さなんか無くていい。精一杯生きるために何かを表現することの素晴らしさを感じることができて嬉しい。
宇田静香(選)

30位

推薦コメント
排外主義的な運動に参加する人たちは、非モテで、経済的弱者で、とくに政治的主張もないのに、他者からの承認と、日常の不満の憂さ晴らしを求めている。本書はそんなステレオタイプぜんぶをひっくり返してくれます。ぐうの音も出ないほど、実証的に。『嗤う日本のナショナリズム』や『カーニヴァル化する社会』、最近では安田さんの『ネットと愛国』にいたる近年の右傾化論の、これは到達点でもあり、一大転換点となる一冊です。
浅山太一(選)

次点

推薦コメント
本書はドゥルーズの著作を検討しながら、20世紀の思想における狂気についての思考が展開されています。おおよそ、人々は多少なりとも狂っている、そして、その地点から新しい人間を生み出すこと。それは生の闘争であり、未知の存在、共同体への大いなる期待であります。
I. T. さん

【番外編】選考委員、この一冊!

推薦コメント
断言します。これから「文化」を語ろうとする人は、本書を"絶対に"読まなければなりません!映画、音楽、エンタメ、サブカル、メロドラマ、レコードジャケット、PV、ゲームなどなど、いくつもの領域を横断する石岡さんの語りは一見おだやかですが、その実、とんでもない地点にまで到達しています。必読、必読、必読。
浅山太一/梅田本店

推薦コメント
「子供の時、マウンテンゴリラになりたかった」という著者が、ヒヒのストレス観察のために訪れた"アフリカ滞在記録"。馴れない異国でのユーモア溢れるエピソード、緊迫するアフリカ情勢、傲慢な環境破壊についての冷静な考察など、単なる観察記録に収まらないところがこの本の一番の魅力となっている。
植松由希子/京都営業部

推薦コメント
ただの「辞典」ではない。精神分析的臨床語に、「関連項目」としていくつかの用語が並ぶ。それはどんどん続く連想であり、思考のプロセスを辿るようで腑に落ちる。精神分析医としての、「多種多様のことを受け取るために心を広く開いて、目的の無い注意を向けながら」という患者に対する著者の姿勢が生き生きと感じられ、通読するのも拾い読みするのも楽しい。
宇田静香/大阪営業部

推薦コメント
暗黒の時代とまで貶められてきた中世哲学。中世の巨頭、トマス・アクィナスについても過小評価が続いてきた。けれども中世の再評価が進むと同時に彼のアクチュアルな側面が取り出されてくる昨今、この書の登場によって、トマスが読まれる環境は完全に整ったのでなかろうか。
大矢靖之/新宿本店

推薦コメント
明治期の多様なジャンルの言説を追うことにより、変革期ならではのユーモラスな時代の空気感が見事に浮かび上がってくる。そしてそれは、自由に見えて実はいろいろなものにがんじがらめとなっている現代への、痛烈な批判となっていると思った。
幸田一男/広島店

推薦コメント
経済不況と言われて、何年が経つのでしょうか。資本主義が限界に達しているとするならば、次なる道はどこにあるのか。ひとつの可能性が、そこには書かれている。プルードンが示すのは単なるアナキズムではなく、ひとつの創造的な営みである。
藤中祐太/グランフロント大阪店

下巻

推薦コメント
膨大な断片の集積だけが残されたベンヤミンの未完の主著「パサージュ論」。これはその全貌を、コラージュ的な論述という、それ自体がベンヤミン哲学に深く根ざした方法によって描き出す待望の書です。読み終わると、「パサージュ論」が目指していたものだけでなく、ベンヤミンの文章の読み方も以前よりわかるようになった気がします。
藤本浩介/新宿本店

推薦コメント
考える人はとにかくここから共有しないとと思わされた本。「理性より直感」流行りの21世紀は「ウンコな議論」が山盛り。カナダの哲学者が北米の危機的状況を訴える本書を読むと、日本も他人事でない。理性を行使できる「環境」を共に育むために、ここから始めよう。同著者の『反逆の神話』と併読を。
野間健司/学術情報商品部

推薦コメント
明治時代の博物学者・田中芳男のスクラップ帳。お菓子の包み紙から鹿鳴館のメニューまで、あまりに雑駁な収集物のため持ち主の業績と関連付かず、また本書も何かを論じるに至らない。だが学究の徒(あるいはオタク)の気質に共感してワクワクすることは間違いない。ちなみに僕のTumblrが一番いい。
四井志郎/ブランド事業推進部

推薦コメント
海を渡る船の上で、外地の日本書店や日本人街で、アメリカの日系人収容所で、人々はいたるところで「文学」を営んできた。その軌跡を丁寧にたどった研究書。とりわけ当時の現地書店や移民新聞に着目し、作品がそもそもどのように読者の手に渡って共有されたかに焦点を当てた章が面白かった。
渡辺哲史/大学第四営業部

注目の記事ランキング2026年1月31日〜 2月6日(過去7日間)

キノベス!紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30 KINOKUNIYA BEST BOOKS 

『超ときめき♡宣伝部 吉川ひより1st写真集』(宝島社)発売記念イベント

紀伊國屋じんぶん大賞 読者と選ぶ人文書ベスト30

【購入者抽選】中山有香里さん『天国での暮らしはどうですか2』(KADOKAWA)発売記念サイン本お渡し会(新宿本店)

第174回 芥川賞・直木賞 受賞作 決定 !(2026/1/14)

キノベス!2026 記念 紀伊國屋書店 公式Xアカウント プレゼントキャンペーン

【購入者抽選】中山有香里さん『天国での暮らしはどうですか2』(KADOKAWA)発売記念サイン本お渡し会

Quick Japan×にじさんじSPフェア開催!

「気になってる人が男じゃなかった」 Kinokuniya Worldwide POP-UP

キノベス!キッズ 児童書・絵本ベスト10 KINOKUNIYA BEST KIDS BOOKS

『きらりん☆レボリューション』きらり店長のなーさんSHOP

田中美久写真集『ぜんぶ、ほんと』(集英社)発売記念イベント

2026年「本屋大賞」ノミネート作が発表されました!(2026/2/6)

「創刊50周年記念 花とゆめ展 in 広島」開催記念 限定ポストカードプレゼントキャンペーン

【購入者抽選】『アイドル経営者』発売記念 大倉忠義さん書籍お渡し会

【2/24開催】紀伊國屋書店 4賞合同贈賞式&村田沙耶香さんトークイベント(参加費無料・先着順)

又吉直樹さん『生きとるわ』(文藝春秋)発売記念サイン本お渡し会

※満員御礼※『加藤小夏 写真集「二日月」』重版記念イベント リターンズ

9社合同 良書発掘フェア

『このミステリーがすごい! 2026年版』(宝島社) [掲載本の在庫はこちらから]

【紀伊國屋ホール】第726回紀伊國屋寄席

【2月のプラスポイントはこちら!】紀伊國屋書店 2026年2月ポイントキャンペーン

パネル展+直筆サイン入りパネルプレゼント【新宿本店/梅田本店】光文社『乃木坂46 梅澤美波2nd写真集 透明な覚悟』発売記念

「アイドルマスター ミリオンライブ!」夢色メルヘンワンダー POP UP SHOP

伊藤健太郎写真集「JUNCTION」発売記念 お渡し会

新聞の書評コーナーで紹介された本:週末掲載 - 2026年1月31日-2月1日版:読売・朝日・毎日・日経・産経・東京

【紀伊國屋ホール】宮原奨伍プロデュース 紀伊國屋書店提携公演「熱海殺人事件と売春捜査官」

【200ポイントプレゼント】新規登録キャンペーン【2026/2/28まで】

誕生月ボーナスポイント

会員ランクアップ特典(ゴールド会員)