紀伊國屋書店:紀伊國屋じんぶん大賞2016 読者と選ぶ2015年の人文書ベスト30

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紀伊國屋じんぶん大賞2016 読者と選ぶ2015年の人文書ベスト30

紀伊國屋じんぶん大賞2016

(2014年12月~2015年11月出版の人文書/第6回)

紀伊國屋じんぶん大賞2016 大賞
『断片的なものの社会学』
岸政彦さん 受賞コメント
断片的なものの社会学

 このたびは過分な賞をいただき、ありがとうございます。これまで、アカデミズムの中心からは遠く離れた大阪の路地裏で地味に生きてきましたが、とつぜんこのような大きな評価をいただき、戸惑い混乱するばかりです。

 どんな本でもそうだと思いますが、この本もさまざまな偶然なしには存在しえませんでした。特に、ほとんど無名だった私に、「何でもいいから何か書いてください」と無茶なことを言ってきた朝日出版社第2編集部の大槻美和さんには、心から感謝したいと思います。彼女の熱意がなければ、この本は書かれることがなかったでしょう。

 この本の最大の特徴は、何の勉強にもならない、ということだと思います。いちおう社会学というタイトルはついていますが、これを読んでも社会学や哲学や現代思想についての知識が増えることはありません。これは何の役にも立たない本なのです。

 しかし、驚くべきことに、たくさんの方がこの本を読んで、おもしろいと言ってくださいました。この本は、私がこれまでしてきた聞き取り調査や、あるいは普通の日常生活のなかで出会ったいろいろな「物語」を並べて、そこからいろいろ考えたという、ただそれだけの本です。それなのに、こんなに評価されました。

 それは、私たちの「存在の仕方」に関係するからなのかもしれません。私たちは、わけもわからないままにこの世界に産み落とされ、裸のままで放り出され、自分で生きていけと追い払われます。私たちがこの世界に存在することに意味はありません。私たちは路上に転がる無数の小石とまったく同じなのです。しかし、そこから私たちは、なんとかしてこのひどい世界で生き延びようと、必死で「意味」を作っていきます。

 この本で書いたことは、まずひとつは、私たちは無意味な断片的な存在である、ということと、もうひとつは、そうした無意味で断片的な私たちが必死で生きようとするときに、「意味」が生まれるのだということです。この本で登場するすべてのもの──小石から全裸のおじいさんまで──が、私たちと共有しているものがあるとすれば、この「存在の仕方」なのだと思います。

 これからも、機会があれば、こうしたことについて書いていきたいと思います。またいつかどこかで、お手に取ってくだされば幸いです。

 このたびはほんとうにありがとうございました。

岸政彦さん

岸政彦(きし・まさひこ)
1967年生まれ。社会学者。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。龍谷大学社会学部教員。研究テーマは沖縄、被差別部落、生活史。著書に『同化と他者化──戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版、2013年)、『街の人生』(勁草書房、2014年)など。

*プロフィールは当時のものです。


紀伊國屋じんぶん大賞2016

(2014年12月~2015年11月出版の人文書/第6回)

*「紀伊國屋じんぶん大賞2016」は2014年12月~2015年11月に刊行された人文書を対象とし、2015年11月2日~12月6日の期間に読者の皆さまからアンケートを募りました。
*当企画における「人文書」とは、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書含む)としております。
*推薦コメントの執筆者名は、一般応募の方は「さん」で統一させていただき、選考委員は(選)、紀伊國屋書店一般スタッフ(当時)は(紀)を併記しています。

紀伊國屋じんぶん大賞2016 👑 大賞 👑

推薦コメント
社会学者である著者は「本書では、私がどうしても分析も解釈もできないことをできるだけ集めて、それを言葉にしていきたいと思う」と語っている。その試みは成功している。何ひとつ主張しているわけでもないのに、心に染み入ってくる。相当にユニークで、類いなく面白く、秘密めいた本だ。
鎌塚正良さん
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沖縄、被差別部落、生活史を研究テーマに聞き取り調査を続ける著者が、語りを分析する中でふと出会う事柄、言葉、表情。それは解釈、分析するものではない。ただそこにあり、わからないものがあるという現実を指し示している。多くの人が気づかず通り過ぎてしまう数々を掬い上げることにより、社会が陰に陽に照らされる。
金橋麦二さん
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平易に精妙に静謐に、何より魅惑的に綴られたエッセイであり、社会学入門ともなりうる稀有な一冊。記された小さな逸話それぞれの背後に、大きな社会学的テーマが控えている。より沢山の人々に読まれることを願う。そして読了した人々各々が、世界に散らばっている諸断片を見出すことを、あるいは再発見することを願っている。
大矢靖之(選)
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2位

推薦コメント
数学を身体行為という斬新な視点で捉え直すだけで、ここまで世界がいきいきしたものに変わってみえる驚き。古代から現代まで、描かれているのは数学についてだが、さらに広大な風景が立ち現れる予感がする1冊。
なかたゆかりさん
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数学を記号のやり取りとしてしまうことで、それは無味乾燥なものへと変質してしまう。本書はそれを本来あった位置、我々の生活のすぐ傍に取り戻すために書かれたと言っていいだろう。岡潔が情緒というやり方でそれに挑んだように、受動的に支配されるのではなく、能動的に数えること――まさに著者がひいた岡潔の種蒔きとしての数学という行為を現代的な科学と作法でもって、ここに始めた最初の書物だと思う。
竹田勇生(選)
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3位

推薦コメント
これからの本の未来を考えるうえで、最重要の書籍。1930年前後の論壇状況といった過去の話がメインの内容なのですが、大知識人の時代から小物群像の時代へ、読みの多重底構造、固有名消費など、「これって最近のあのことやん!」感が満載です。
浅山太一さん
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メディア・システムの作動としての高度大衆化社会の記述。メタ化する欲望、変化と加速の自己目的化は、言論も交換可能な消費対象と化してしまう。 何度も同じ夢が見られてきた言論ゲーム、その起源の構造を剔抉する本書は、今日の「ファスト化」する言論への引導でもある。人文知の再出発のために必読の一冊。
野間健司(選)
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4位

推薦コメント
世の中にあふれる「感じのいい言葉」に潜む「始末の悪さ」。それに気づかずにいることで、誰かや自分自身を苦しめることになるかもしれない。言葉と向き合うことの意味を提示し、紋切型の言葉によって思考停止せず「今現在を躍動させる」道を示してくれる。
sazanamiさん

5位

推薦コメント
シベリア抑留、戦後の流転生活と結核療養、戦後補償裁判へのかかわりなど、著者自身の父親から聞き取った、現在から見れば十分劇的な人生を、当時の社会状況を踏まえつつ、一般的な庶民の生活史として描き出した歴史ノンフィクションの傑作。
幸田一男(選)

6位

推薦コメント
一見ジョークのような、笑い話のようなエッセイのなかに、この社会の息苦しさと、それを破りうる思想があると感じさせる。実際その力があるのかどうかはわからないが、それでも何度も手に取ってしまうのは、彼が自身の身をもって「自由」を追い求めているからではないかと思う。
小林翔太さん

7位

推薦コメント
本を読みながら、読むことについて考えている自分を、目の前に提示されているような不思議な感覚に陥ります。読んでいる間、本と自分が一体になっている、あるいは読んでいる時間そのものであると思わされた一冊です。
奈良茉希(紀)

8位

推薦コメント
終わらない戦後にさよならする手立てを世に問うてきた著者が普遍的な平和主義に基づく憲法9条の書き換え(改憲)を具体的に提案する。交戦権を国連に委譲し、非核条項と基地撤廃条項を加えることで「対米従属」から独立を獲得する。この論考を通じて戦後の真実を知り、きちんと決別できる論理の道筋が見えてくる。
上田克之さん

9位

推薦コメント
難解なラカンよ、さようなら。本書は、流動的なラカン理論(生涯を通じて更新され続けた)を「神経症と精神病の鑑別診断」という中心問題を設定した上で、通史的に読解します。それは、新たな人間/社会を構想する思想問題への応答としても有効な視座を備えています。あざやかな読解と実践にさえ開かれた傑作!
伊藤隆弘(選)

10位

推薦コメント
高橋源一郎さんとSEALDsのメンバーによる「自由」と「民主主義」を考える白熱の対話。政治的メッセージという範疇をはるかに超え、私たちの生きる世界とその意味、また「ことば」について、深く思いを巡らせる一冊。
中山喬介さん

11位

推薦コメント
実際の国家の盛衰は帳簿という観点からすべて説明できるほど単純な話ではないけれど、政治や戦争の物語からでは見落としてしまう視点を提供され、歴史の推移の理由がより納得できるようになった。正しい情報を正しく分類することの大切さを痛感させられる。
糸日谷智さん

12位

推薦コメント
仏教は「人間として正しく生きる道」を説いたものという通俗的理解を打ち砕く、痛快な仏教解説書。ゴータマ・ブッダの仏教の目的であるところの、「涅槃」「解脱」とはいったい何かという問いが、アカデミックな緻密さとアクチュアルな問題意識で魅力的に解き明かされていく。仏教書を読んでこんなに知的興奮をかきたてられたのは初めてだった。
小木田順子さん

13位

推薦コメント
あらゆる例外的な存在は目に入らない。そうした不可視たる不穏なものたちについて、本書は語ります。本書を読むことは、不穏性を踏み越えることであり、それは抑圧や絶望と手を切ることでもあります。不可視で不穏な連帯の書。
伊藤隆弘(選)

14位

推薦コメント
「知性」を批判する「反知性主義」は単純に知性を否定するものではなく、そもそも「リバイバル(キリスト教信仰復興運動)」から生まれたものであり、そしてその根底には「ラディカルな平等主義」があることを、平易に解説してくれる一冊。
片岡俊厚さん

15位

推薦コメント
「文明の発達で人類はますます暴力的になった」という通念に反し、現代がいかに暴力の減少した社会かを豊富な歴史知識とデータで示し、併せて脳科学的知見から「暴力の推進」と「抑制」がいかに進むかを示す。上下計1400ページの力作。
シータさん

下巻

16位

推薦コメント
有史以降の歴史の縦糸には「宗教」という存在が横から絡み合う。けれども近年「宗教」、そこから繋がる「死」という概念への立ち位置はあやふやとなりつつある。本書は基礎知識の解説や関係者へのインタビューを丹念に、かつ周到に行って、問題を提起する。流行の「地方消滅」論から派生した啓蒙書を超えて、目の前に来た「現実」への警笛の書である。
山本護(選)

17位

推薦コメント
昨今、「リベラル」という言葉が左翼によって乱用されてしまっているが、本来の「リベラリズム」の意味を整理しなおしている。中でも憲法9条削除論と徴兵制度導入は左翼にとっては言語道断だろうが、「リベラリズム」を突き詰めれば当然の帰結だ。
ハマザキカクさん

18位

推薦コメント
マリリン・ストラザーンとともに、欧米の人類学の新しいムーブメントを引っ張るヴィヴェイロス・デ・カストロの思考が日本語で読めるようになったのは大きい。アマゾンの思考からヨーロッパの思考をとらえ返していく人類学の凄みを存分に味わうことができる一冊。あまりにも意外な話をしているのでとっつきにくいが、最初のパートを丹念に読み解けば、残りは比較的読みやすいはず。全体的にレヴィ=ストロースの思考をアップデートしたものだが、特に「悪魔的縁組」での議論は圧巻。
浜田明範さん

19位

推薦コメント
日々邁進している目的から解き放たれて、心地よい文体にうっとりしながら哲学を散歩する快楽。しばらく読み進めたら本を閉じて、比喩でなく実際に歩きながら「考える」ことに耽っていると、決まりきったフレーズに、いかに思考を停止させられているか気がつく。
瀧一馬(選)

20位

推薦コメント
書店ベストセラー棚に多く並ぶ「仕事術」「片づけ方法」などの自己啓発書。考え方によって、習慣によって細かなことは刷新され、自身の生き方すら変わるとされている社会状況を膨大な資料をもとに分析する。性差、年代ごとの考察も興味深い。
橋本亮二さん

21位

推薦コメント
ジル・ドゥルーズの語り、453分。a~zの順に言葉に沿って語られる、哲学を知らないものにも開かれたテレビ番組用のインタビュー。そのざっくばらんな語りに耳を傾けたい。そして彼の話を聞きながら、それぞれの想像と、経験へとリンクさせるのが楽しい。
伊藤稔(選)

22位

推薦コメント
本書は、ベンヤミンの概念である「非人間」について描きだすことで、その現代的意義を浮かび上がらせる。いまや、「人間」は危機的な状況であり、迎合的で、かつ偽善的な打開策を講じることではなく、不可能性を直視すること。反転の契機はそこにあり、それは希望と言えよう。
ヤジマさん

23位

推薦コメント
不平等、テロ、気候変動、生命倫理など、現代社会のかかえる複雑な諸問題への解決策として、著者は「何であれ、うまくいくことをする」――「功利主義」に基づく「普遍的な道徳哲学」の構築を提示する。脳科学、心理学、生物学、社会科学といった、幅広い知見を駆使して導きだす、あたらしい実践哲学の書!
鈴木敏子さん

下巻

24位

推薦コメント
本書はホワイトヘッド哲学を精緻に分析することで豊穣なる出来事、自然に連なる人間の生を肯定する。流動的な状況のただ中で生まれゆく思考は、つねに未明であり、しかしだからこそ、新しい希望を語りうる。
シライさん

25位

推薦コメント
元東大全共闘代表である著者が、自らの全共闘運動・東大闘争における経験と、近代日本の科学後術を批判的に語った一冊。山本さんはこれまで沈黙を守ってきた。東大闘争の部分は比較的あっさりと書かれているが、この本からは、あの時代の声がたしかに聞こえてくる。
明石健五さん

26位

推薦コメント
古代から近世までの日本の代表的な美術作品、建築、文学、思想書などを論じる中で、著者は人間精神の豊かさにたどり着く。あとがきで強調されるように、それは日本という一地域を超えた普遍的な精神そのものの豊かさだという。長年のヘーゲル研究で名を成した著者だけに説得力がある。
幸田一男(選)

下巻

27位

推薦コメント
9.11から間もないニューヨークのハーレム地区で行ったフィールドワークをまとめたエスノグラフィー。差別や種々のレベルでの暴力に依然として曝されている「名もなき」ムスリムたち。近しく接して丹念に、慎重に聴き取ろうとするなかで紡ぎだされた、決して一枚岩ではない彼ら/彼女らの叫びが圧巻です。
匿名

28位

推薦コメント
ケンブリッジ大のトナー教授扮する架空の古代人マルクスが、「うまくいく奴隷管理の心得」について同時代のローマ人を啓蒙する。愚直な人柄を思わせる日々の愚痴が織り込まれたその語り口が痛快。その神髄に、奴隷に対する人間的尊重と「ファミリア」の絆を据えるマルクスの「心得」は、現代のヘタなビジネス書よりよほど学ぶところ多し。
小林永樹(選)

29位

推薦コメント
『なぜ世界は存在しないのか』で注目を集めるドイツの俊英M.ガブリエルの初邦訳書。科学主義もポストモダンも超えて、あらん限りの意味の領域に場所を与える、新たな哲学。その根源には、後期シェリングなど、存在と思考を結ぶドイツ観念論の強力な磁場。起源に遡行し現代に挑む、ジジェクとの刺激的な競演に時を忘れる。
野間健司(選)

30位

推薦コメント
無根拠こそこれからの思考の課題となるだろう。ドゥルーズ論の最高作であると同時に新たな思想の宣言でもある強烈な一冊。
匿名

次点

推薦コメント
古代エジプト文献とみなされていた『ヘルメス文書』は徹底的なテクス ト批判によって偽書と見破られた。ケプラーは日蝕などの天文データによって聖書の年代を特定しようとした。こうした初期近代のテクスト校訂によって、人文学が築かれたのだと教えてくれる、興味深い一冊。
iさん

【番外編】選考委員、この一冊!

推薦コメント
絶対的「なにか」の極北であり、相対的にも「なにか」の到達点。祝復刊!!
伊藤隆弘/新宿本店

推薦コメント
シベリア抑留体験者の父親から小熊英二さんが聴き取ったライフヒストリーのインタビューと生活史をあわせる。苦しみも味わった父親に、最後になされる質問と答えが印象的だ。「未来がまったく見えないとき、人間にとって何がいちばん大切だと思ったか」...「希望だ。それがあれば、人間はいきていける」。
伊藤稔/アミュプラザおおいた店

推薦コメント
実際に生きられているアフリカン・アメリカン達の、記録に残らないはずの言葉と歴史が生き生きと示される。印象深いのは、安易な一般化をすることなしに暴力を示し、語り、書こうとする著者の試み。あらゆる暴力への怒りと抵抗が込められているように思う。鮮烈で静かな怒りと問題意識を自分のうちに共有したい。
大矢靖之/新宿本店

推薦コメント
著者の粘り強く真摯な取材が、タブー視された原爆供養塔の謎を解きほぐしてゆく。広島という土地で働きながらも、1945年8月6日に起こったこと、それからその後の人々の苦しみが今なお続いていることについて、全然理解できていなかったことを痛感させられた。
幸田一男/広島店

推薦コメント
医学部の医師法改正に対する反対運動に端を発する1960年代の東大闘争を陣頭指揮した元東大全共闘代表、山本義隆氏のメモワール。己の保身をかなぐり捨てて科学と軍事の癒着を一貫して断罪すべく行動してきたその人生の、思想と行動の一致に対する徹底的な潔癖さが、美しくもあり恐ろしくもあり、読者の心を打つ。
小林永樹/さいたま営業所

推薦コメント
大学は、人口増加と緊縮財政の板挟みを解消すべく「中等教育化」してきた。また、自然科学は法則定立主義を、人文学は個性記述主義を採用したが、それぞれ攻撃に晒され新たな認識論を求める動きが出てきた。これら「近代世界システム」が限界を迎えつつあるなかで、対象の構造的説明を追求しながら変化を考慮に入れる「史的社会科学」を用いて知の再統一と再分割を行なう可能性を論じている。
瀧一馬/新宿南店

推薦コメント
読書に因果を求める、或いは産物を求めることに辟易しているものとしては、これほど痛快な読書論はない。ちっぽけな効果効能などくそくらえ。我々は神の構築した世界を解き明かすデモンストレーションとして、書物を読んでいるのである。
竹田勇生/西武渋谷店

推薦コメント
「メディア考古学」の第一人者エルキ・フータモの本邦初邦訳書。映画以前のア トラクションから、現代のメディアアートまで、対話し合う新旧のメ ディア、 その手触りの魅力とともに、思想や芸術との独創的な出会いを誘うアプローチ に、人文学+メディア研究の未来を見る。
野間健司/学術情報商品部

推薦コメント
映画の宣伝によくある「全米が泣いた...」という言葉をはじめ、実は心の中でツッコミを入れていた、もしくは自覚はなくても引っかかっていた、そんなモヤモヤをはっきり言葉にしてくれた一冊。「言葉で固まる現代を解きほぐす」とあるが、「斬りつける」くらいの鋭さと読後感がたまりません。
藤井絵里佳/電子書籍事業部

推薦コメント
絵画、写真、映像、印象、鏡像、似姿......様々な顔を持つ「イメージ」という概念は、一体何なのか?言葉よりも先にあるもの──「イメージ」に関する思考が、3つのテーマに分けて収録された小論の数々を読むうちに立体的に浮かび上がる、官能的な一冊。
藤本浩介/新宿本店

推薦コメント
たとえば「思考と感覚」もしくは「客観と主観」という二項の間にはそれぞれ壁があるようにみえる。本著で森田氏の提示する「解」は、人間の認知にそびえ立つであろうこの壁を取り払って、「数学」と「身体」における相関を証明している。さらに、数学だけに留らず、歴史・文学・心理・医学・建築などの分野に触れつつ、かつ超越した風景をもあぶりだす。新進の独立研究者が放つこの快著を読み返す度に、浮かぶ「思想」は私に生きる活力を与えてくれる。
山本護/熊本はません店

推薦コメント
政治と宗教の交わりは公明党や幸福実現党だけではない。現政権を支持し今や一定の民意と同期するに至った保守合同運動=日本会議をはじめとする事例を検証し、宗教がナショナリズムを備えて政治に関わろうとする機序を解き明かす。
四井志郎/ブランド事業推進部

推薦コメント
16~20世紀の英文学作品を一つずつ凝視する。凝視の対象には作品だけでなく作品を読んだときに読者が抱くであろうリアクション(「オースティンを読む苦行」「なぜスティーヴンズの詩は頭に入ってこないのか」)も含まれる。 読者の機微とそれが文章のどの部分によって引き起こされるのかに向き合う著者の善意は尊い。
渡辺哲史/第二営業部

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