2024年10月10日(木)20時頃、スウェーデン・アカデミーにて2024年のノーベル文学賞が発表されました。ハン・ガンさん(韓江 / Han Kang)おめでとうございます!新宿本店では今年も発表の模様をパブリックビューイングで店内にお届けしました。

終了しました
2024年10月10日(木)20時頃、スウェーデン・アカデミーにて2024年のノーベル文学賞が発表されました。ハン・ガンさん(韓江 / Han Kang)おめでとうございます!新宿本店では今年も発表の模様をパブリックビューイングで店内にお届けしました。

「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。
ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)―
3人の目を通して語られる連作小説集。
作家のキョンハ(「私」)は2014年の夏、虐殺に関する本を出してから、何かを暗示するような悪夢を見るようになる。何度も脳裏に浮かぶ黒い木々の光景がずっと気がかりで、よい場所に丸木を植えることを思い立つ。ドキュメンタリー映画作家だった友人のインソンに相談し、それを短編映画にすると約束して4年が過ぎた。一人っ子のインソンは、認知症の母親の介護のため、8年前に済州島の村の家に帰り、4年間母親を看病して看取った。キョンハがこの夢の話をインソンにしたのは母親の葬儀の時だった。インソンはその後も済州島の家にとどまることに。キョンハはその間に家族や職を失い、ソウル近郊の古いマンションに引っ越してきた。心身は疲弊し、遺書も何度か書いた。その年の12月、キョンハのもとへ、インソンから「すぐ来て」とメールが届く。インソンは病院にいた。木工作業中に指を切断してしまい、苦痛のとぎれることがない治療を受けているところだった。インソンはキョンハに、済州島の家に今すぐ行って、残してきた鳥を助けてほしいと頼む。大雪の中、キョンハは、済州島のインソンの家に何とかたどりつく。4・3事件を生き延びたインソンの母親が、夢でうなされないように布団の下に糸鋸を敷いて寝ていた部屋にも入る。夢とも現実ともつかない中でインソンがあらわれ、鳥を仲立ちにして静かに語り合う。そこで初めてキョンハはインソンがこの4年間ここで何をし、何を考えていたかを知る。認知症が進んだ母親の壮絶な介護、そして、母親が命ある限りあきらめず追い求めた真実への執念も…。韓国人として初のメディシス賞受賞作。
光州事件から約三十五年。あのとき、生を閉じた者の身に何が起きたのか。生き残った者は、あれからどうやって生きてきたのか。未来を奪われた者は何を思い、子どもを失った母親はどんな生を余儀なくされたのか。三十年以上の月日を経て、初めて見えてくるものがある―。丹念な取材のもと、死者と生き残った者の声にならない声を丁寧に掬いとった衝撃作。『菜食主義者』でマン・ブッカー賞国際賞に輝いた著者渾身の物語。
おくるみ、うぶぎ、しお、ゆき、こおり、つき、こめ…。「白いもの」の目録を書きとめ紡がれた六十五の物語。生後すぐ亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する、儚くも偉大な命の鎮魂と恢復への祈り。アジアを代表する作家による奇蹟的傑作。
目次 1部 明け方に聞いた歌 2部 解剖劇場 3部 夜の葉 4部 鏡のむこうの冬 5部 真っ暗なともしびの家 対談 回復の過程に導く詩の言葉―訳者あとがきにかえて
大切な人の死や自らの病、家族との不和など、痛みを抱え絶望の淵でうずくまる人間が一筋の光を見出し、ふたたび静かに歩みだす姿を描く。李箱文学賞、マン・ブッカー国際賞受賞作家による珠玉の短篇集。
しなないで、しなないでおねがい―その言葉がお守りとなり、彼女の体に宿り、そのおかげで私ではなく彼女がここへやってくることを、考える。自分の生にも死にもよく似ているこの都市へ。うぶぎ、ゆき、つき、こめ、はくさい、ほね…白い光と体温のある方へ―ワルシャワと朝鮮半島をむすぶ、いのちの物語。アジア唯一の国際ブッカー賞作家、新たな代表作。最注目の作家が描く破壊の記憶と、再生への祈り。
本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。またハン・ガンのオリジナルアルバム音源情報も巻末に収録!著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。
ある日突然、言葉を話せなくなった女。すこしずつ視力を失っていく男。女は失われた言葉を取り戻すため古典ギリシャ語を習い始める。ギリシャ語講師の男は彼女の“沈黙”に関心をよせていく。ふたりの出会いと対話を通じて、人間が失った本質とは何かを問いかける。心ふるわす静かな衝撃。ブッカー国際賞受賞作家の長編小説。
チョ ナムジュ/松田 青子/デュナ/西 加奈子/ハン ガン【ほか著】
人気作家、総勢12人の創作が花開く! 日本&韓国文学の人気作家が特別寄稿した、豪華な短編集。『82年生まれ、キム・ジヨン』のチョ・ナムジュをはじめ、いま読みたい現代作家の作品を一挙掲載。
ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』のチョ・ナムジュによる、夫と別れたママ友同士の愛と連帯を描いた「離婚の妖精」をはじめ、人気作家一二名の短編小説が勢揃い!「韓国・フェミニズム・日本」というお題の元に寄稿された、日本&韓国文学の最前線がわかる豪華アンソロジー。
究極のステイホーム文学集、誕生!
『絶望名言』『絶望図書館』の名ガイドがおくる、「部屋から出られない人々」のためのアンソロジー。
内容説明
ひきこもるとは、いったいどういうことなのか?部屋の中で、何が起きるのか?ひきこもっている間に、人はどう変わってしまうのか?
目次
ひきこもっている間に忘れられる 散文詩 死なない蛸(萩原朔太郎)
ひきこもり願望 ドイツ文学 ひきこもり名言集(フランツ・カフカ)
鬼退治に行かない桃太郎 昔話 桃太郎 岡山県新見市(立石憲利・編著)
差別によるひきこもり ショートショート 凍った時間(星新一)
感染を避けるためのひきこもり アメリカ文学 赤い死の仮面(エドガー・アラン・ポー)
ひきこもりによる物の見え方・感じ方の変化 エッセイ 病床生活からの一発見(萩原朔太郎)
部屋から出られない苦しみ 日本SF小説 フランケンシュタインの方程式(梶尾真治)
ニートのつぶやき 大正文学 屋根裏の法学士(宇野浩二)
ひきこもりと植物 韓国文学 私の女の実(ハン・ガン)
究極の孤独 アメリカSF小説 静かな水のほとりで(ロバート・シェクリイ)
ひきこもり実験の結果 漫画 スロー・ダウン(萩尾望都)
番外編 ひきこもらなかったせいで、ひどいめにあう話(頭木弘樹)
WINNER OF THE INTERNATIONAL BOOKER PRIZE 'A strange, painfully tender exploration of the brutality of desire indulged and the fatality of desire ignored... Exquisite.' Eimear McBride Yeong-hye and her husband are ordinary people - dutiful wife and mild-mannered office worker. One day, prompted by grotesque recurring nightmares, Yeong-hye decides to become a vegetarian. But in South Korea, where vegetarianism is almost unheard-of and societal mores are strictly obeyed, it is a shocking act of subversion. Yeong-hye's passive rebellion rapidly manifests in ever more bizarre and frightening forms, from sexual sadism to attempted suicide, and in increasingly erotic and unhinged artworks, as all the while she spirals further into her fantasies... Disturbing and beautiful by turns, The Vegetarian is a revelatory novel about modern day South Korea; a tale of shame, desire and our faltering attempts to understand others.
'A brilliant psychogeography of grief, moving as it does between place, history and memory... The White Book is a mysterious text, perhaps in part a secular prayer book' Deborah Levy, Guardian SHORTLISTED FOR THE INTERNATIONAL BOOKER PRIZE From the author of The Vegetarian and Human Acts comes a book like no other. The White Book is a meditation on colour, beginning with a list of white things. But it is also a book about mourning, and of rebirth and the tenacity of the human spirit. It is a stunning investigation of the fragility, beauty and strangeness of life from one of the great literary voices of our time. 'Wonderful. A quietly gripping contemplation on life, death and the existential impact of those who have gone before' Eimear McBride 'The White Book is a profound and precious thing... Han Kang is a genius' Lisa McInerney
Like a long winter's dream, this new novel by Han Kang takes us on a journey from contemporary South Korea into its painful history. 'Han Kang is one of the most powerfully gifted writers in the world' Katie Kitamura, author of Intimacies One morning in December, Kyungha is called to her friend Inseon's hospital bedside. Airlifted to Seoul for an operation following a wood-chopping accident, Inseon is bedridden and begs Kyungha to take the first plane to her home on Jeju Island to feed her pet bird, who will quickly die unless it receives food. Unfortunately, as Kyungha arrives a snowstorm hits. Lost in a world of snow, she begins to wonder if she will arrive in time to save the bird - or even survive the terrible cold that envelops her with every step. But she doesn't yet suspect the darkness which awaits her at her friend's house. There, the long-buried story of Inseon's family surges into light, in dreams and memories passed from mother to daughter, and in a painstakingly assembled archive, documenting the terrible massacre seventy years before that saw 30,000 Jeju civilians murdered. We Do Not Part is a hymn to friendship, a eulogy to the imagination, and above all a powerful indictment against forgetting. Translated by e. yaewon and Paige Aniyah Morris
2024年ノーベル文学賞受賞を機に大特集。傷をつくるのも癒すのも同じ人間であるということを、 ハン・ガンは果てしないスペクトラムとして物語の中に描き出す。『菜食主義者』『少年が来る』『すべての、白いものたちの』『別れを告げない』……数々の名作によって導き出されてきた他者への愛が、惨たらしい暴力の中にある人間の生の儚さを照らす灯として、いま世界中で必要とされている。ハン・ガンの苛烈なまでに静謐な作品風景に迫り、さまざまな痛みと回復の過程を見つめる。
おくるみ、うぶぎ、しお、ゆき、こおり、つき、こめ…。 「白いもの」の目録を書きとめ紡がれた六十五の物語。 生後すぐ亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する、儚くも偉大な命の鎮魂と恢復への祈り。 アジアを代表する作家による奇蹟的傑作。
ある日突然言葉を話せなくなった女。 すこしずつ視力を失っていく男。 女は失われた言葉を取り戻すため 古典ギリシャ語を習い始める。 ギリシャ語講師の男は 彼女の ”沈黙” に関心をよせていく。 ふたりの出会いと対話を通じて、 人間が失った本質とは何かを問いかける。
章の構成 1.『異邦人』から出発する旅─カミュとダーウド 2.危機に挑む文学─ウエルベックとサンサール 3.好きになれない主人公が見る世界─J・M・クッツェーの『恥辱』を読む 4.アイルランド詩と土の匂い─シェイマス・ヒーニーの作品から 5.クレオール文学─叙事詩の復活 6.楽譜としてのテクスト─ロラン・バルト「作者の死」とその後の現代批評 7.人間とロボットを分かつもの─カレル・チャペック『ロボット』 8.引用の文学、文学の引用─大江健三郎から、アンナ・ツィマへ 9.『百年の孤独』のインパクト─地方色と普遍性 10.グローバリズムとラテンアメリカ─マジック・リアリズムの浮沈 11.いちばん近い世界文学─今日の韓国文学を読む 12.光州事件を描く─ハン・ガンの『少年が来る』を読む 13.言葉の「際」をさぐる─古井由吉の作品 14.未知の言葉を求めて─多和田葉子の小説 15.世界文学をより深く味わうために