鹿島徹
初版2006・最終版2006年◆四六判◆310頁◆予価4180円(本体3800円)
岩波書店
物語り理論の問題提起と実証的歴史家の営みとをつなぎ合わせる、領域横断的な思考の躍動する歴史哲学論考。「抑圧された者たちの伝統」のために。
西田龍雄
初版1967・最終版1998年◆四六判◆212頁◆予価3300円(本体3000円)
紀伊國屋書店
11世紀に栄えた西夏の国では、漢字をもとにした謎の文字が使用されていた。西夏文字研究の泰斗が、その解読の過程を興味深く解説する。
エーリッヒ・フロム/佐野哲郎訳
初版1983・最終版2012年◆四六判◆194頁◆予価2970円(本体2700円)
紀伊國屋書店
1980年の死の直前まで、フロム自らの手によって集められた論文集。真に人間的な社会の創造を生涯追求したフロムによる最後のメッセージ。
P.F.ストローソン/熊谷直男、鈴木恒夫、横田栄一訳
初版1987・最終版2013年◆A5判◆380頁◆予価4840円(本体4400円)
勁草書房
ストローソンによるカントの読解。〈経験に不可欠な構造〉についての分析的な議論を、〈学的ファンタジー〉から解き放って再構成する。
谷徹
初版1998・最終版2013年◆A5判◆776頁◆予価11000円(本体10000円)
勁草書房
三部構成によりフッサール現象学の全体像を描く。第Ⅰ部は思想的源流、第Ⅱ部は内部構造、第Ⅲ部は継承者の評価と今後の展望を語る。
6
実在論と知識の自然化 自然種の一般理論とその応用
植原亮
初版2013・最終版2013年◆A5判◆356頁◆予価6270円(本体5700円)
勁草書房
なぜ世界についての知識が成立するのか。この哲学史上の難題に自然主義の立場から挑み、一貫した実在論から知識の自然化を目指す。
小山虎編著
初版2018・最終版2018年◆A5判◆372頁◆予価5170円(本体4700円)
勁草書房
ホッブズにはじまり、20世紀アメリカで盛んになった信頼研究。様々な研究分野にまたがって行われている信頼研究の見取り図を作る!
坂部恵
初版2001・最終版2002年◆四六判◆264頁◆予価3850円(本体3500円)
勁草書房
批判前期のカントに焦点を合わせ、理性批判の哲学の底に「理性」そのものの存立を脅かす、無定形な「不安」を探り当てる。
三浦俊彦
初版1995・最終版2012年◆四六判◆440頁◆予価4070円(本体3700円)
勁草書房
虚構とは何か、というテーマを可能世界論と呼ばれる概念枠組を使って説明。テキストの同一性の基準、虚構世界と確実世界の関係など。
菊池久一
初版1995・最終版2002年◆四六判◆312頁◆予価4400円(本体4000円)
勁草書房
文字を知ることが教育の大前提であり文化創造の基本だいう無垢な教育観、文化観を徹底的に検証し現代社会への根本的な問題提起を行う。
S.エヴニン/宮島昭二訳
初版1996・最終版2012年◆四六判◆460頁◆予価5720円(本体5200円)
勁草書房
平易な文章ながら難解といわれるデイヴィドソンの哲学を、体系性に留意しつつ解説する。包括的に書かれた、初めての最良の入門書。
一ノ瀬正樹
初版2001・最終版2011年◆四六判◆320頁◆予価3960円(本体3600円)
勁草書房
一切の縛りが不在の状態。希望の未来を切り出す周到な試み。因果関係という難問を一歩一歩解きほぐす。
13
パースの哲学について本当のことを知りたい人のために
コーネリス・ドヴァール/大沢秀介訳
初版2017・最終版2017年◆四六判◆296頁◆予価3520円(本体3200円)
勁草書房
プラグマティズム、記号論等、広大なパース哲学の全体像を明快に解き明かす。没後百年を経過してようやくあらわれた入門書の決定版。
R.ヤコブソン/池上嘉彦、山中桂一訳
初版1984・最終版2004年◆四六判◆210頁◆予価3520円(本体3200円)
勁草書房
ヤコブソンはクルテネ、クルシェフスキー、フッサール、パースに負って思想形成を行った。晩年の言語・記号論思想を概観した格好の入門書。
J.L.オースティン/丹治信春、守屋唱進訳
初版1984・最終版2009年◆四六判◆224頁◆予価3300円(本体3000円)
勁草書房
日常言語のスリリングな分析を通して、〈感覚与件〉理論の土台を掘り崩す。哲学の破壊による哲学の再建へ。
坂本百大編
初版1986・最終版2011年◆四六判◆280頁◆予価3520円(本体3200円)
勁草書房
フレーゲ、ラッセルから論理実証主義に至る揺籃期の若々しい息吹。現代哲学における〈言語論的転回〉の諸相を読む。
R.G.ミリカン/信原幸弘訳
初版2007・最終版2007年◆四六判◆400頁◆予価4400円(本体4000円)
勁草書房
進化論の観点から、〈心〉と〈言語〉と〈生物〉を統一的に理解する。現代哲学に新しい理論の地平を開く、カ強く透徹した思索。
重田園江
初版2018・最終版2019年◆A5判◆576頁◆予価7040円(本体6400円)
勁草書房
国家理性、都市計画、病と衛生、人口、確率・統計、エコノミー——キーワードと共に「統治」概念の抗争史を描き、講義の核心に迫る。
大森荘蔵
初版1996・最終版2011年◆四六判◆229頁◆予価2640円(本体2400円)
青土社
西洋思想の根幹としての「意識」の虚構性を暴くことによって、現代科学の隠れた陥穽を突く。わが国を代表する哲学者の遺作。
田中久文
初版2013・最終版2016年◆四六判◆279頁◆予価2640円(本体2400円)
青土社
近代日本の知の巨人たちの言葉を通じて、伝統的な美意識や、茶の湯、能、浄瑠璃、建築、仏教美術など数々の芸術美の根底に流れる思想をつかむ。
ブレーズ・パスカル/由木康訳
初版1990・最終版2012年◆四六判◆398頁◆予価3960円(本体3600円)
白水社
知的巨人が全霊を傾けた主著『キリスト教辨証論』の草稿。二つの無限の間にある人間の悲惨を、人間の示しうる最高の情熱にあふれた文章につづる。
リモドン・ド・サン=ディディエ/有田忠郎訳
初版1993・最終版2009年◆四六判◆274頁◆予価5720円(本体5200円)
白水社
錬金術の理論を精巧な銅版画で暗示した言葉なき奇書「沈黙の書」(作者不詳)。錬金術と農耕術の対応を説く入門書「ヘルメス学の勝利」。
J.デリダ/堅田研一訳
初版2011・最終版2013年◆四六判◆230頁◆予価3080円(本体2800円)
法政大学出版局
デリダの政治哲学。法・権利を越えた正義の視点からナチス「最終解決」に極まる法暴力を批判。またハイデガー、ベンヤミンの「破壊」と脱構築との差異を明確に論究。
ジル・ドゥルーズ/工藤喜作、小柴康子、小谷晴勇訳
初版2014・最終版2014年◆四六判◆460頁◆予価5500円(本体5000円)
法政大学出版局
スピノザ哲学における〈表現〉の概念の重要性を徹底的に究明、スピノザを静的と捉える従来の解釈を逆転させその力動的性格を全面的に考察した、研究の革新的指標。
M.アンリ/北村晋、阿部文彦訳
初版2005・最終版2005年◆四六判◆602頁◆予価7260円(本体6600円)
法政大学出版局
古代ギリシアからハイデガーに至る西洋哲学を「存在論的一元論」として批判的にとらえなおし、独自の現象学的存在論を展開する。アンリの独創性を示す主著。
M.アンリ/北村晋、阿部文彦訳
初版2005・最終版2005年◆四六判◆612頁◆予価7260円(本体6600円)
法政大学出版局
現象学の現出論的展開の古典的名著。この下巻には原著の第44節から77節(了)までを収録し、索引および訳者あとがきを付す。
M.デ・ウナムーノ/神吉敬三、佐々木孝訳
初版2017・最終版2017年◆四六判◆398頁◆予価3850円(本体3500円)
法政大学出版局
生、死、そして人間とは何か。これらの基本的問題を己れの哲学の出発点として根源的に問い、独自の「肉と骨の具体的」人間論、宗教思想を展開した著者の代表作。
ロラン・バルト/沢崎浩平訳
初版1973・最終版2004年◆A5判◆330頁◆予価8800円(本体8000円)
みすず書房
バルザックの中篇小説『サラジーヌ』を、561の意味作用をもたらしうる最小の機能単位に分割して構造分析を試みた《文学の科学》。
クリフォード・ギアツ/小泉潤二訳
初版1990・最終版2010年◆A5判◆346頁◆予価8140円(本体7400円)
みすず書房
バリ島の小王国〈ヌガラ〉。そこに見られる親族・社会関係から、農業・通商組織、政治関係、国家儀礼・宗教観念・神聖王制までを研究した文化人類学。
エルジビェータ・エティンガー/大島かおり訳
初版1996・最終版2009年◆四六判◆192頁◆予価4400円(本体4000円)
みすず書房
ナチズムの嵐と第二次大戟を経て、1975年のアーレントの死まで。秘められた関係の詳細を、未公開の二人の往復書簡にもとづき再構成した書。
エミール マール/田辺保訳
初版1991・最終版1991年◆A5判◆329頁◆予価4840円(本体4400円)
みすず書房
キリストの弟子たちの伝説は、どのような図像におきかえられてきたか。教会や美術館にある多くの宗教美術の謎が、たちどころに明らかにされる。
マルティン・ハイデガー/木村敏・村本詔司訳
初版1997・最終版2005年◆A5判◆462頁◆予価9900円(本体9000円)
みすず書房
『存在と時間』から〈転回〉をへて、晩年の科学技術や地球の危機をめぐる思索のすべてを、非専門家に向かって厳密にしかもわかりやすく語った講義録。
ジョン・ロールズ/坂部恵訳
初版2005・最終版2010年◆A5判◆328頁◆予価8140円(本体7400円)
みすず書房
『正義論』によって現代の政治哲学に深甚な影響を与えたロールズ教授の、30年におよぶハーバード大学での道徳哲学をめぐる名講義をまとめた大冊。
ジョン・ロールズ/坂部恵訳
初版2005・最終版2010年◆A5判◆256頁◆予価7040円(本体6400円)
みすず書房
中村圭志
初版2007・最終版2013年◆四六判◆256頁◆予価3520円(本体3200円)
みすず書房
宗教一般を「世界イメージを自己のものとする努力」と捉えて語る、宗教家や宗教学者にはちょっと書けない、脱〈信仰〉型の宗教案内。
35
他者の苦しみへの責任 ソーシャル・サファリングを知る
アーサー・クラインマンほか、6名/坂川雅子訳
初版2011・最終版2018年◆四六判◆304頁◆予価5060円(本体4600円)
みすず書房
貧困・難民問題など、社会的につくられる苦しみをグローバルに捉え「質的」に考えるには。この問題への定見をもつためにも必読といえる6つの論考。
田村圓澄
初版2009・最終版2009年◆四六判◆336頁◆予価2420円(本体2200円)
吉川弘文館
天照大神が皇祖神として伊勢の地に祀られた背景にはある政治的意図があった。伊勢神宮の創立の歴史を解明し、その本質を問い直す。
荻野美穂
初版2012・最終版2012年◆四六判◆376頁◆予価4950円(本体4500円)
岩波書店
中絶は、殺人罪か、基本的人権か。中絶という最も個人的な出来事をめぐって「内戦」を続ける、現代アメリカのもうひとつの姿。初の網羅的研究。
エドマンド・リーチ/青木保・宮坂敬造訳
初版1981・最終版2001年◆四六判◆208頁◆予価3190円(本体2900円)
紀伊國屋書店
我々をとりまく世界はどのような論理的仕組みで成り立っているのか。時間・空間、音、色彩、儀礼行為などを題材に、構造分析と記号論の手法と思想を平易に説く。
スーエレン・ホイ/椎名美智訳/富山太佳夫解説
初版1999・最終版1999年◆四六判◆416頁◆予価6380円(本体5800円)
紀伊國屋書店
いつから人々はきれい好きになったのか? 泥と垢にまみれた19世紀から清潔を求めて奔走する現代へ。清潔文化発祥の地アメリカにみる“清潔”の社会史。
40
〈お茶〉はなぜ女のものになったか 茶道から見る戦後の家族
加藤恵津子
初版2004・最終版2005年◆四六判◆264頁◆予価4070円(本体3700円)
紀伊國屋書店
茶道の「女性化」の経緯をたどりながら、戦後の家族のあり方や女性のライフコースを鮮やかに浮かび上がらせる、ユニークな視点からの戦後日本社会論。
宮台真司
初版1989・最終版2008年◆A5判◆196頁◆予価3850円(本体3500円)
勁草書房
〈権力なき自由〉への夢想を斥け、社会が自らを再生産するための装置である権力のメカニズムを解く。権力理論の新たな段階を画す。
赤川学
初版1999・最終版2012年◆A5判◆460頁◆予価6050円(本体5500円)
勁草書房
セックスとオナニー、快楽と禁欲、人格と本能。性をめぐる言説が紡ぎ出す近代日本を照射する。
浅野智彦
初版2001・最終版2012年◆四六判◆280頁◆予価3520円(本体3200円)
勁草書房
「私」はいかにして生み出され、変容していくのか。物語療法をふまえながら、社会学的自己論の大胆な書き換えを図る。
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行為の代数学 スペンサー=ブラウンから社会システム論へ
大澤真幸
初版1988・最終版2008年◆四六判◆383頁◆予価3520円(本体3200円)
青土社
「自己組織性」のパラドックスを乗り越え、社会の全事象を一つの視野に収斂させる驚異の社会システム論。
バーバラ・エーレンライク、ディアドリー・イングリッシュ/長瀬久子訳
初版2015・最終版2015年◆四六判◆230頁◆予価2860円(本体2600円)
法政大学出版局
男性優位社会によってその地位を追われた女性医療家と、衛生問題の対象に仕立てられた女性たち…。1970年代アメリカの女性解放運動の開始を告げる時代の証言。
由井正臣
初版2009・最終版2009年◆A5判◆280頁◆予価5280円(本体4800円)
岩波書店
なぜ軍部は政治勢力と化したのか。第一次史料を駆使して、近代日本における軍部の政治勢力化の過程と国民組織化の動態を実証的に解明する。
荻野富士夫
初版1999・最終版1999年◆A5判◆408頁◆予価7920円(本体7200円)
岩波書店
破防法、公安調査庁を要とする戦後の治安体制の特質とは何か。戦後初期の膨大な資料を駆使して謎に包まれた権力の全体像に迫る労作。
高橋裕子
初版1996・最終版1996年◆四六判◆352頁◆予価4400円(本体4000円)
岩波書店
毛髪に関して様々な象徴的解釈が施されてきたヨーロッパ精神史の隠れた水脈を、文学作品と美術作品をクロスさせながら鮮やかに描き出す力作。
和田春樹
初版2002・最終版2012年◆A5判◆544頁◆予価9350円(本体8500円)
岩波書店
冷戦崩壊以後、各国から発掘された極秘新資料を駆使して、今なお論争的な主題であり続ける謎の戦争の全体像を初めて描き出した画期的労作。
荒川紘
初版2001・最終版2002年◆A5判◆368頁◆予価5720円(本体5200円)
紀伊國屋書店
日本人は宇宙をどのように見てきたか? 外来の宇宙思想をいかに摂取・消化してきたかを明らかにしつつ、基層に流れつづけた日本的感性の本質に迫る。
山中智恵子
初版1972・最終版1994年◆四六判◆208頁◆予価3190円(本体2900円)
紀伊國屋書店
記紀にみられる箸墓伝説をはじめとする三輪山伝承は何を意味するのか。歴史に埋もれた謎を、古代三輪王朝の没落と大和国家の国造りを中心に探る。
石川元助
初版1963・最終版1994年◆四六判◆208頁◆予価3190円(本体2900円)
紀伊國屋書店
アジア、アフリカ、南北アメリカ……世界各地に残る毒矢と使用毒物の相違、それぞれの文化史を“民族毒物学”の第一人者が多数の例証からたどる。
リチャード・ローズ/小沢千重子・神沼二真訳
初版2001・最終版2001年◆A5判◆558頁◆予価8580円(本体7800円)
紀伊國屋書店
ピュリッツァー賞作家が、当事者の証言や記録文書、ソ連崩壊後に初めて公開された衝撃的な新資料を再構成し、広島・長崎後に水爆にまで手を染めた米ソ軍拡競争の内幕を活写する。
リチャード・ローズ/小沢千重子・神沼二真訳
初版2001・最終版2001年◆A5判◆546頁◆予価8360円(本体7600円)
紀伊國屋書店
ピュリッツァー賞作家が、当事者の証言や記録文書、ソ連崩壊後に初めて公開された衝撃的な新資料を再構成し、広島・長崎後に水爆にまで手を染めた米ソ軍拡競争の内幕を活写する。
芳賀善次郎
初版1970・最終版1970年◆四六判◆340頁◆予価5500円(本体5000円)
紀伊國屋書店
貪欲に全てのものを吸収しつくそうとする「新宿」、それは現代日本の文化の縮図でもある。江戸から1960年代に至る新宿の文化史であり、風俗史。
フレッド・ゲティングズ/大滝啓裕訳
初版1992・最終版2014年◆四六判◆462頁◆予価4180円(本体3800円)
青土社
輝かしきヨーロッパ文明を反転させて成立した悪魔学。その難解にして豊饒な《知》の体系を解き明かす。カラー口絵・図版多数。
ジェニファー・ワイゼンフェルド/篠儀直子訳
初版2014・最終版2014年◆A5判◆398頁◆予価6930円(本体6300円)
青土社
当時の人びとの渦巻く感情と社会のめまぐるしい動きを、約200点のカラー図版資料から浮かび上がらせる。
マリア・カルメラ・ベトロ/吉村作治監修/南條郁子訳
初版2001・最終版2009年◆A5判◆256頁◆予価5500円(本体5000円)
創元社
ヒエログリフの中から代表的な文字238字を、豊富な図版や歴史的変遷とともに詳しく解説した画期的な事典である。
マリア・ロンゲーナ/植田覚監修/月森左知訳
初版2002・最終版2006年◆A5判◆184頁◆予価4620円(本体4200円)
創元社
マヤ人にとっての金星の意味は?王や王妃の宮廷生活は?どのような神が信仰されていたのか?文字を知ればどんどんマヤ文明の謎が解けていく。
M・ベーレンバウム/芝健介監修/石川順子、高橋宏訳
初版1996・最終版2009年◆四六判◆500頁◆予価5280円(本体4800円)
創元社
ナチスの台頭、ユダヤ人迫害の歴史、ゲットーでの生活、強制収容所での大量殺戮、収容所開放と社会復帰までの道のり…写真とともに伝える。
サイモン・アングリム、フィリス・G・ジェスティス、ロブ・S・ライス、スコット・M・ラッシュ、ジョン・セラーティ/松原俊文監修/天野淑子訳
初版2008・最終版2015年◆A5判◆404頁◆予価5500円(本体5000円)
創元社
古代の戦闘における歩兵や騎兵の役割から部隊の配置や統率、攻囲戦や海戦における戦術までを豊富なカラー図版と共に詳説。
マシュー・ベネット、ジム・ブラッドベリー、ケリー・デヴリース、イアン・ディッキー、フィリス・G・ジェスティス/淺野明監修/野下祥子訳
初版2009・最終版2014年◆A5判◆368頁◆予価5500円(本体5000円)
創元社
歩兵や騎兵の役割、大砲や鉄砲の技術的進歩、海戦の全容など、中世に進化を遂げた戦闘技術を豊富なカラーイラストや戦略地図と共に読み解く。
クリステル・ヨルゲンセン、マイケル・F・パヴコヴィック、ロブ・S・ライス、フレデリック・C・シュネイ、クリス・L・スコット/淺野明監修/竹内喜、徳永優子訳
初版2010・最終版2017年◆A5判◆384頁◆予価5500円(本体5000円)
創元社
近世(1500〜1763年)の戦争、兵器や装備を豊富な図版やカラーイラストで活写。常備軍が生まれた時代の主要な戦いのすべてがわかる。
ロバート・B・ブルース、イアン・ディッキー、ケヴィン・キーリー、マイケル・F・パヴコヴィック、フレデリック・C・シュネイ/淺野明監修/野下祥子訳
初版2013・最終版2017年◆A5判◆380頁◆予価5500円(本体5000円)
創元社
フランス革命からワーテルローの戦いまでの時代における戦略や戦闘技術を詳しく分析。ナポレオンが活躍した時代の戦争のすべてがわかる。
周達生
初版1989・最終版1995年◆A5判変型◆480頁◆予価4620円(本体4200円)
創元社
中国の食文化について様々な分野から言及する。調味料と香辛料、口に運ぶ食器類の変遷、手食、匙、箸の起源と発展等、興味深い話題満載。
初田香成
初版2011・最終版2011年◆A5判◆456頁◆予価8580円(本体7800円)
東京大学出版会
終戦から60年代までを軸に多様な主体が交錯する社会的運動として都市計画と建築建設を描き、そこから浮かび上がる戦後「都市」の可能性に迫る。
鹿島茂
初版2009・最終版2014年◆A5判◆298頁◆予価4180円(本体3800円)
白水社
19世紀の小説に登場するパリの風俗・世相を膨大な資料を駆使して描いた傑作。図版・レイアウトを一新し、新原稿を加えた新版。
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ネイションという神話 ヨーロッパ諸国家の中世的起源
パトリック・J・ギアリ/鈴木道也・小川知幸・長谷川宜之訳
初版2008・最終版2008年◆四六判◆270頁◆予価5940円(本体5400円)
白水社
ヨーロッパ近代ナショナリズムの元となる国家の「民族的起源」とは何か? 古代末期から中世末期までさかのぼり、「神話」の実像を明らかにする。
A.クロー/岩永博、井上裕子、佐藤夏生、新川雅子訳
初版1998・最終版1998年◆四六判◆458頁◆予価4290円(本体3900円)
法政大学出版局
コンスタンティノープルの征服によりローマ帝国に永遠の終焉をもたらし、オスマン帝国の基礎を築いた征服王メフメト二世の生涯、政治的理念と強烈な個性を描く。
カルロ・ギンズブルグ/上村忠男訳
初版2003・最終版2011年◆四六判◆312頁◆予価4620円(本体4200円)
みすず書房
現代歴史学の泰斗ギンズブルグの、日本語版独自編集による論集。実証主義にも懐疑論にも与さない歴史研究の可能性を指し示す。
ロバート・ジェラテリー/根岸隆夫訳
初版2008・最終版2016年◆A5判◆448頁◆予価7920円(本体7200円)
みすず書房
ドイツの一般大衆は当時、ナチ恐怖支配についてどこまで知っていたのか。実権力掌握から1945年の敗戦までの「同意と強制」の真相を明らかにする。
松田好史
初版2014・最終版2014年◆A5判◆228頁◆予価9900円(本体9000円)
吉川弘文館
平田東助・木戸幸一ら歴代内大臣の時代を辿りつつ、「常侍輔弼」のあり方とその運用を検討。国家意思の形成と宮中の役割を追究する。
岡村敬二
初版2012・最終版2012年◆A5判◆352頁◆予価9350円(本体8500円)
吉川弘文館
日本は満洲国建国を経て敗戦まで多くの文化活動を展開した。未開拓だった満洲出版史に光を当て法制や諸団体、各出版社の実態を解明。
金富子・金栄
初版2018・最終版2018年◆A5判◆256頁◆予価4180円(本体3800円)
吉川弘文館
日本式の公娼制は、植民地社会にいかなる影響を与えたか。遊廓が浸透した過程を考察し、娼妓の姿をオーラルヒストリーなどから描く。
渡辺実
初版2007・最終版2016年◆四六判◆352頁◆予価2970円(本体2700円)
吉川弘文館
日本人は、何を食べてきたのか。原始の狩猟から現代の給食まで、食材の種類や生産法、調理法・調味料・食器など食生活のすべてを詳説!
菊池勇夫
初版2019・最終版2019年◆四六判◆192頁◆予価2420円(本体2200円)
吉川弘文館
飢饉発生の経緯やメカニズムを探り、民衆の生き残りをかけた行動を描き出す。食料を輸入に依存する現代日本に警鐘を鳴らす。
永原慶二
初版2004・最終版2014年◆四六判◆384頁◆予価3520円(本体3200円)
吉川弘文館
日本列島に生きた人びとの生活を、前近代の三大衣料原料であった〈三本の糸〉を手繰りながら織り出す。歴史学の巨星、最後の著作。
新井孝重
初版2011・最終版2011年◆四六判◆256頁◆予価2640円(本体2400円)
吉川弘文館
正成とは何者か。籠城・遊撃・奇襲! 変幻自在のゲリラ戦。武装住民ネットワークを駆使し、鎌倉武士を翻弄した軍事カリスマの実像。
柴田純
初版2012・最終版2012年◆四六判◆208頁◆予価2420円(本体2200円)
吉川弘文館
無関心から子宝へ—。幼児への認識は、なぜ大きく変化したのか。民俗学の通説「七歳までは神のうち」が流布した理由などから考える。
79
現代日本の葬送と墓制 イエ亡き時代の死者のゆくえ
鈴木岩弓・森謙二編
初版2018・最終版2018年◆A5判◆240頁◆予価4180円(本体3800円)
吉川弘文館
葬儀・埋葬・造墓は社会変動の波を受け変貌してきている。葬送をめぐる個と群の価値観の変化を辿り、21世紀の死者のゆくえを展望。
神野由紀
初版2015・最終版2015年◆四六判◆248頁◆予価2750円(本体2500円)
吉川弘文館
風流道具、人形玩具…。百貨店で販売された商品を取り上げ、その背後にある〈良い趣味〉を読み解き、その活動を考える。
エーリッヒ・ノイマン/林道義訳
初版2006・最終版2006年◆A5判◆644頁◆予価9900円(本体9000円)
紀伊國屋書店
「個人の自我意識の発達は、人類の歩んできた意識発達の元型的諸段階を辿る」という仮説を元にその軌跡を世界の神話に探る。ユング心理学の金字塔。
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新しい世界のための教育 自分をつくる0歳〜6歳
マリア・モンテッソーリ/関聡訳
初版2018・最終版2021年◆四六判◆164頁◆予価1980円(本体1800円)
青土社
Google、amazon、Facebookの創設者や藤井聡太が受けていたことで注目を集めるモンテッソーリ教育の入門書にして決定版。
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人間の可能性を伸ばすために 実りの年6歳〜12歳
マリア・モンテッソーリ/田中正浩訳
初版2018・最終版2018年◆四六判◆164頁◆予価1980円(本体1800円)
青土社
6歳以上の子どもからの内的要求を教師が理解するための手引書。モンテッソーリ教育のエッセンスがわかりやすく書かれた晩年の著作。
岡野憲一郎
初版2017・最終版2017年◆四六判◆240頁◆予価2200円(本体2000円)
創元社
人に認められたいという願望を暴走させる病的な自己愛(ナル)人間。木嶋佳苗、三島由紀夫なども取り上げながらその心の深層を探る。
ナンシー・マックウィリアムズ/成田善弘監訳/北村婦美、神谷栄治訳
初版2005・最終版2020年◆A5判◆480頁◆予価6600円(本体6000円)
創元社
心理療法作業に大きな影響を与えるパーソナリティの査定や把握はどのように行うべきか。精神分析的な診断概念の基本を提示。
86
これだけは知っておきたいPTSDとトラウマの基礎知識
バベット・ロスチャイルド/久保隆司訳
初版2015・最終版2018年◆A5判◆224頁◆予価2970円(本体2700円)
創元社
PTSDとトラウマに関わる当事者・治療者にとって必須の理論と治療実践のノウハウを網羅・凝縮した必携コンパクトガイド。
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セラピストのための行動活性化ガイドブック うつ病を治療する10の中核原則
クリストファー・R・マーテル、ソナ・ディミジアン、ルース・ハーマン−ダン/坂井誠、大野裕監訳
初版2013・最終版2013年◆A5判◆240頁◆予価5720円(本体5200円)
創元社
アセスメントから治療計画、活性化技法の適用法まで、セラピストがうつ病に対して行動活性化を実施するための方法を詳しく解説。
氏原寛、岡堂哲雄、亀口憲治、西村洲衞男、馬場禮子、松島恭子編
初版2006・最終版2018年◆A5判◆912頁◆予価7700円(本体7000円)
創元社
心理検査の理論や各技法を実践に即して解説したのみならず、検査を臨床現場で実際にどう活用していくのかに焦点を当てた、臨床実践的な内容。
河合隼雄
初版2000・最終版2015年◆四六判◆256頁◆予価2420円(本体2200円)
創元社
つまずいたとき、悩んだとき、初心にかえりたいとき、勇気と知恵をあたえてくれる言葉の数々。
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〈教育〉の社会学理論 象徴統制、〈教育〉の言説、アイデンティティ
B.バーンスティン/久冨善之、長谷川裕、山﨑鎮親、小玉重夫、小澤浩明訳
初版2011・最終版2011年◆四六判◆418頁◆予価5280円(本体4800円)
法政大学出版局
〈教育〉(ペダゴジー)というものの存在と営みを社会学的に解き明かし、明らかに行き詰まっている現代教育を分析し展望するための理論用具と着想とを明確に提示。
石井美樹子
初版2004・最終版2004年◆四六判◆266頁◆予価3960円(本体3600円)
岩波書店
「書物を手にする聖母」のモチーフを軸に、聖母マリアのイメージの変遷を数々の名画を読み解きながら辿り、ルネサンスの息吹を生き生きと伝える。
フランソア・モーリアック/杉捷夫・菅野昭正訳
初版1964・最終版1969年◆四六判◆366頁◆予価5610円(本体5100円)
紀伊國屋書店
読書という広大無辺の世界が美しい文体で記され、彼の〈全生涯〉の意識を語る〈遺書〉にもたとえられるノーベル文学賞作家のユニークな精神的自伝。
ハロルド・ローゼンバーグ/東野芳明・中屋健一訳
初版1965・最終版1965年◆A5判◆322頁◆予価4950円(本体4500円)
紀伊國屋書店
アメリカ前衛芸術の理論的支柱とされる著者の代表的論集。アメリカの本質である〈新しさ〉とは何か、そしてその中に存在する頽廃の萌芽を追求する。
G.ベーメ/井村彰、小川真人、阿部美由起、益田勇一訳
初版2005・最終版2005年◆四六判◆320頁◆予価4620円(本体4200円)
勁草書房
美学を再び感覚的認識の理論へと回帰させる力強い思索。私たちは、判断ではなく、現在の経験をどのように捉えたらよいのか。
マルキ・ド・サド/佐藤晴夫訳
初版1990・最終版2012年◆A5判◆452頁◆予価4620円(本体4200円)
青土社
男色、小児愛、老人愛、近親相姦、獣姦、屍体愛、スカトロジー、嗜虐、フェティシスム。人間の深層にひそむ性の異常を描きつくしたサドの代表作。
多和田葉子
初版2006・最終版2007年◆四六判◆187頁◆予価1980円(本体1800円)
青土社
アメリカへの違和と距離感、そして解放感。ロードムーヴィー風の乾いたドライブ感が漂い、最期に驚きの結末が待ち受ける、不思議な味わいの物語。
デヴィッド・ボードウェル/杉山昭夫訳
初版1992・最終版2004年◆A5判◆609頁◆予価9240円(本体8400円)
青土社
全作品、全カット、コマ数にいたるまで、そのフォルムのすべてを詳細に分析し、〈映画〉の常識を覆す理論へと昇華させた本格的作家論。
コリン・ウィルソン、ドナルド・シーマン/関口篤訳
初版1998・最終版2016年◆四六判◆552頁◆予価3960円(本体3600円)
青土社
1960年以降に世界で起こった103の事件について犯人の心理と手口を再現。「殺人の時代」の気分と実情を照射する。
西上ハルオ
初版1994・最終版2008年◆B5判◆304頁◆予価4400円(本体4000円)
創元社
様々な意味と効果をまといつつ古代から伝わってきた世界の代表的な文様80余種のサンプル1670を、起源・変遷にふれながら紹介。
秋山虔編
初版2000・最終版2001年◆菊判◆560頁◆予価9680円(本体8800円)
東京大学出版会
歌ことば・歌枕から、掛詞・縁語・見立てなどの言葉あそび、さらに平安時代に特有の通念や用法をくわしく解説する。
蓮實重彥
初版2008・最終版2008年◆A5判◆520頁◆予価4840円(本体4400円)
東京大学出版会
映画の豊かな歴史と可能性を、作家・作品に即して語る。聴衆を魅了してやまない著者の講義を、です・ます体で再現。
細見和之編著
初版2016・最終版2018年◆四六判◆174頁◆予価3300円(本体3000円)
白水社
代表作の印象的な一節を対訳で参照しながら、その思想のキーワードを解説。和訳だけではわかりづらいニュアンスに迫る、画期的なニーチェ入門書。
伊吹武彦編
初版2006・最終版2020年◆四六判◆257頁◆予価4400円(本体4000円)
白水社
フランス文を読み解く上で必須の構文を基礎編で細目にわたって整理し、応用編でボードレール、プルースト、サルトル等の原文を詳細な注で味わう。
ケネス・クラーク/近藤存志訳
初版2005・最終版2005年◆四六判◆338頁◆予価4840円(本体4400円)
白水社
19世紀英国建築の主流だったゴシック・リヴァイバル。本書は建築から、美術や文学を含む芸術運動となったこの潮流を理解するための必須文献。
奈良原一高
初版2016・最終版2016年◆A5判◆382頁◆予価5500円(本体5000円)
白水社
戦後を代表する写真家による初のエッセイ集。自叙伝をはじめ、写真家として核となる思考の流れをたどる。代表的な写真45点を収録した決定版!
マルグリット・ユルスナール/岩崎力訳
初版2008・最終版2015年◆四六判◆428頁◆予価6380円(本体5800円)
白水社
16世紀のフランドル、ルネサンスの陰で宗教改革と弾圧の嵐が吹き荒れた。錬金術師ゼノンと彼をめぐる人々が織りなす一大歴史絵巻。
マルグリット・デュラス/平岡篤頼訳
初版1990・最終版1990年◆四六判◆296頁◆予価4620円(本体4200円)
白水社
愛の不毛と孤独な魂の彷徨を描く表題作や、老女の残り少ない人生を浮き彫りにする「ドダン夫人」など名作4篇。深い余韻を残す魅惑の短篇集。
オディロン・ルドン/池辺一郎訳
初版1983・最終版2018年◆A5判◆248頁◆予価4620円(本体4200円)
みすず書房
夢やファンタズマゴリーを描きつづけるとともに、自然のヴィジョンに決してたじろがなかったルドン。画家の内面が率直に語られる稀有な芸術論。
コンスタンディノス・カヴァフィス/中井久夫訳
初版1997・最終版1997年◆四六判◆488頁◆予価5280円(本体4800円)
みすず書房
人の魂をつかんで離さない「今世紀最大のギリシャ語詩人」カヴァフィスの全詩集。20世紀言語芸術の極北の一つを精神科医・中井久夫の翻訳でおくる。
ダニエル・バレンボイム、エドワード・W・サイード/中野真紀子訳
初版2004・最終版2012年◆A5判◆280頁◆予価4840円(本体4400円)
みすず書房
パレスチナとイスラエルの音楽家を招き、ともに学んだワークショップの話など、境界をまたいで移動しつづけた二人が、音楽と文学と社会を語り尽くす。
カルロ・ギンズブルグ/森尾総夫訳
初版2006・最終版2006年◆A5判変型◆410頁◆予価8580円(本体7800円)
みすず書房
歴史学の泰斗ギンズブルグが、最も謎の多いといわれる画家ピエロの三つの作品の分析に挑む。ギンズブルグ史学の見事な成果。
フランコ・モレッティ/秋草俊一郎ほか訳
初版2016・最終版2016年◆四六判◆360頁◆予価5060円(本体4600円)
みすず書房
比較文学者モレッティが、コンピューターを駆使して膨大なデータの解析を行い、世界の文学史を自然科学や社会学の理論モデルで俯瞰的に分析する。
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工芸とナショナリズムの近代 「日本的なもの」の創出
木田拓也
初版2014・最終版2014年◆A5判◆260頁◆予価5280円(本体4800円)
吉川弘文館
なぜ〈工芸〉は生まれたのか。桃山復興、戦後の「伝統工芸」復活など、歴史的展開を辿り、近代ナショナリズムとの関係を問い直す。
山脇悌二郎
初版2002・最終版2002年◆四六判◆240頁◆予価2420円(本体2200円)
吉川弘文館
江戸時代、中国船やオランダ船により多くの絹や木綿がもたらされた。舶来の絹・木綿の語源などを解説し近世における織物の全容を解明。
115
憲法的思惟 アメリカ憲法における「自然」と「知識」
蟻川恒正
初版2016・最終版2016年◆四六判◆340頁◆予価4620円(本体4200円)
岩波書店
米憲法史に輝くバーネット判決を、ひとりの判事の思考に即して読む。近代立憲主義の世界像を析出、吟味する理論研究の名著。蟻川憲法学の原点。
スコット・セーガン、ケネス・ウォルツ/川上高司監訳、斎藤剛訳
初版2017・最終版2017年◆A5判◆272頁◆予価4070円(本体3700円)
勁草書房
核兵器の拡散は「良いこと」なのか? 「悪いこと」なのか? 二大巨頭が理論と事例をめぐって激突。論争の火蓋が切って落とされる!
宮村治雄
初版1996・最終版1996年◆A5判◆320頁◆予価9240円(本体8400円)
東京大学出版会
中江兆民を中心に、福沢諭吉、陸羯南などの思想的営為に含まれる意味を考察し、近代日本思想の原点に迫る。
チェーザレ・ベッカリーア/小谷眞男訳
初版2011・最終版2011年◆四六判◆232頁◆予価4180円(本体3800円)
東京大学出版会
死刑廃止を初めて明確に提唱した近代刑法革命の金字塔を、ベッカリーア自身が手掛けた決定版にもとづき刊行する。充実した解説・訳注・年譜付。
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掠奪の法観念史 中・近世ヨーロッパの人・戦争・法
山内進
初版1993・最終版2009年◆A5判◆392頁◆予価8360円(本体7600円)
東京大学出版会
戦時下の掠奪が合法とされていた中・近世ヨーロッパ世界をその法観念から浮き彫りにし、さらに掠奪を非合法化する近代世界の誕生を描き出す。
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パスポートの発明 監視・シティズンシップ・国家
ジョン・トーピー/藤川隆男監訳
初版2008・最終版2013年◆四六判◆324頁◆予価3520円(本体3200円)
法政大学出版局
国家が国民の移動手段を合法的かつ独占的に掌握するのに決定的な役割を果たしたのがパスポートであった。その国際的なシステムの確立過程と現代的な意味を問う。
121
正義の秤 グローバル化する世界で政治空間を再創造すること
ナンシー・フレイザー/向山恭一訳
初版2013・最終版2013年◆四六判◆304頁◆予価3630円(本体3300円)
法政大学出版局
「何」が正義の本当の課題とみなされ、「誰」が正義の本当の主体とみなされるのか。本書は正義の秤=尺度をめぐる諸難題をえぐり出し、批判理論化のもとで統合する。
アルバート・O.ハーシュマン/佐々木毅、旦祐介訳
初版2014・最終版2014年◆四六判◆180頁◆予価2200円(本体2000円)
法政大学出版局
欲望や情念の抑圧からそれらを利用する方向へ、さらに利益の擁護という新しいパラダイムへと至る資本主義弁護論の系譜を、啓蒙思想期の論争を通じて素描する。
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土着語の政治 ナショナリズム・多文化主義・シティズンシップ
ウィル・キムリッカ/岡﨑晴輝、施光恒、竹島博之監訳/栗田佳泰、森敦嗣、白川俊介訳
初版2012・最終版2012年◆A5判◆554頁◆予価5720円(本体5200円)
法政大学出版局
国家によるネイション形成で同化・排除されるマイノリティの権利を、リベラリズムの立場から擁護する。彼らの言語や文化を、個人の自律的選択の基盤とみなす。