紀伊國屋書店 出版部 目録 [哲学・思想]
2023年4月現在
〈改訂版〉
A5判 844頁 本体7,500円
ジョン・ロールズ著川本隆史訳福間聡訳神島裕子訳
2010978-4-314-01074-0
ジョン・ロールズ著川本隆史訳福間聡訳神島裕子訳
2010978-4-314-01074-0
あらゆる社会は,正義についての約束の上に成り立っている。しかし現代においても,正義の本質について十分明らかにされているとは言えない。本書は,現代リベラリズムの代表的論者が,正義とは何かを徹底的に追求するなかで,社会契約の伝統的理論を一般化し,功利主義に取って代わりうる正義の構想を明らかにする古典的名著である。1999年の原著改訂版を新訳。
46判 212頁 本体1,300円
エーリッヒ・フロム著鈴木晶訳
2020978-4-314-01177-8
エーリッヒ・フロム著鈴木晶訳
2020978-4-314-01177-8
愛は,幸福に生きるための技術であり,学ぶことができる――「愛」という万人に切実なテーマに正面から挑んだ現代の古典。読み継がれて60年の世界的ベストセラーの訳文に30年ぶりに大幅に手を入れた改訳・新装版を,社会思想家エーリッヒ・フロムの生誕120年を記念して刊行!
〈新装版〉
46判 292頁 本体1,900円
エーリッヒ・フロム著佐野哲郎訳
2020978-4-314-01176-1
エーリッヒ・フロム著佐野哲郎訳
2020978-4-314-01176-1
To Have から To Beへ――。財産,知識,健康,社会的地位,権力……〈持つ〉ことがすべてでいいのか? あらゆる執着から解き放たれ,何にも束縛されず,変化を恐れない〈ある〉生き方とは? 日常の経験や先人たちの思想を例に,〈持つ様式〉と〈ある様式〉の生き方を比較・検討し,新たな人間像と社会のあり方を提唱した永遠の古典の新装版。
第二次大戦前のドイツの労働者とホワイトカラー
〈新装版〉
46判 450頁 本体4,800円
エーリッヒ・フロム著佐野哲郎訳佐野五郎訳
2016978-4-314-01139-6
エーリッヒ・フロム著佐野哲郎訳佐野五郎訳
2016978-4-314-01139-6
1929年に始められたアンケート調査は,単なる世論調査にとどまらず,被調査者の無意識の領域にまで踏み込むものだった。ワイマール共和国からナチス政権へと時代が変わる過渡期における働く人々の意識の底にひそむ本音を探り,未来を予測した本書は,フロムによる具体的事例の分析の書として,また歴史書としてきわめて貴重な一冊である。
人間性の解剖
46判 852頁 本体8,600円
エーリッヒ・フロム著作田啓一訳佐野哲郎訳
2001978-4-314-00893-8
エーリッヒ・フロム著作田啓一訳佐野哲郎訳
2001978-4-314-00893-8
ローレンツの新本能主義やスキナーの新行動主義の批判を通して,個体及び種の保存に役立つ〈良性の攻撃〉と,人間固有の,破壊性や残酷性を伴う〈悪性の攻撃〉とを峻別。後者を代表するものとして,生命破壊の情熱(ネクロフィリア)とサディズムをとりあげて,スターリンやヒトラーなどの性格分析を展開し,ネクロフィリアと表裏一体の現代社会に警鐘を鳴らす。
46判 264頁 本体3,200円
エーリッヒ・フロム著佐野哲郎訳佐野五郎訳
1986978-4-314-00459-6
エーリッヒ・フロム著佐野哲郎訳佐野五郎訳
1986978-4-314-00459-6
自由に,生き生きと,そして系統だてて平易に――フロム自らが直接読者に語りかけ,多くの聴衆に深く印象を残した,1971年から79年までのドイツ・ラジオ放送での講演と対談を収録。「私たちの社会の過剰と倦怠」「攻撃の発生源について」「生きることの名において」「人間とは何者か」…フロム思想の全体がここにある。
技術の人間化をめざして
〈改訂版〉
46判 240頁 本体2,600円
エーリッヒ・フロム著作田啓一訳佐野哲郎訳
1970978-4-314-00065-9
エーリッヒ・フロム著作田啓一訳佐野哲郎訳
1970978-4-314-00065-9
機械化され,大量生産と消費に覆いつくされた現代社会では,人間自体が機械系の一部と化すとともに,力が,法と秩序が,官僚主義が横行し,人間の感情は枯渇してゆく。フロムは問う。こうした情況下で人間の自由はいかにして回復可能かと。現代社会の病理を鋭く分析,人間が主体性を取り戻すための行動提起の書。
〈新装版〉
46判 336頁 本体2,500 円
E.M.シオラン著出口裕弘訳
2021978-4-314-01181-5
E.M.シオラン著出口裕弘訳
2021978-4-314-01181-5
生誕こそ,死にまさる真の災厄である。ただひとつの,本物の不運は,この世に生まれ出ることだ。――「暗黒のエッセイスト」が放つ,独特のユーモアと強烈な皮肉に満ちたアフォリズムに,読者は一瞬にして呑みこまれる。闇の底から生への呪詛を吐きつづけた異端の思想家シオランの〈痛覚で読むべき奇書〉。
〈新装版〉
46判 168頁 本体3,000 円
E.M.シオラン著金井裕訳
2021978-4-314-01184-6
E.M.シオラン著金井裕訳
2021978-4-314-01184-6
「私たちを聖者たちに近づけるものは認識ではない,それは私たち自身の最深部に睡っている涙の目覚めである」「最後の審判のときに,人が吟味するものはただ涙だけだろう」――暗黒の詩情にみちた暴力的文体で文明の虚妄を告発する特異なエッセイストが,祖国を離れパリに移った年に記した,思想の原点。痛切な悔恨の抒情を湛える,若き日の感情の激発。
〈新装版〉
46判 200頁 本体3,000円
E.M.シオラン著金井裕訳
2020978-4-314-01173-0
E.M.シオラン著金井裕訳
2020978-4-314-01173-0
〈私にとってこの本は,ある種の解放,わが身を救う爆発であった。もしこの本を書かなかったら,私は私の夜に終止符を打っていたにちがいない〉――1933年のルーマニア,22歳のシオランが,狂気すれすれの危機的状況から脱出口として見出したのは「書くこと」だった。異端の思想家シオランの,誕生の瞬間を記録した処女作。
46判 256頁 本体2,800円
シオラン著出口裕弘訳
1994978-4-314-00694-1
シオラン著出口裕弘訳
1994978-4-314-00694-1
80歳代も近くなったシオランが,みずからの老い,そして死に向きあいつつ著わしたこの本が,彼の最後の作品となった。皮肉と毒舌に満ちた断章の連続はあいかわらずだが,ここには暗さ,激しさよりもむしろ,人間の最も暗く醜い部分をも軽やかに嘲笑う枯れたユーモアが漂っている。
入魂の名訳でおくる「シオランの到達点」。
入魂の名訳でおくる「シオランの到達点」。
46判 280頁 本体3,400円
シオラン著金井裕訳
1993978-4-314-00600-2
シオラン著金井裕訳
1993978-4-314-00600-2
〈取り返しのつかぬものに酔い痴れた私の精神の眼を覚すのは,どんな夜明けだろうか〉――祖国からパリに移り3年。のちにフランス語による著作で「暗黒のエッセイスト」の名を馳せる著者が,母国語で書いた最後の一冊。熱狂的なリリシズムに溢れ,パリ文化の影響を受けて東欧的な激情から変遷していくシオランの軌跡がうかがえる。
46判 200頁 本体3,000円
E.M.シオラン著出口裕弘訳
1967978-4-314-00037-6
E.M.シオラン著出口裕弘訳
1967978-4-314-00037-6
「人間は自分の遂行した一切の征服行為を,『歴史』の中での一切の前進の歩みを,やがては償わねばならないのである」――自称「狼狂」の思想家が,世界に蔓延する楽園願望への強烈な皮肉と呪詛をこめて,資本主義と社会主義双方の陥穽を衝く。著者初の邦訳書にして代表作。
〈新装版〉
46判 372頁 本体2,100円
ジャン・ボードリヤール著今村仁司訳塚原史訳
2015978-4-314-01116-7
ジャン・ボードリヤール著今村仁司訳塚原史訳
2015978-4-314-01116-7
他人との差異を示すためのファッション,インテリア,自動車からメディア,教養,娯楽,余暇,美しさ・健康への強迫観念,セックス,疲労,暴力・非暴力まで,すべては消費される「記号」 にすぎない――1970年にいち早く「消費社会」という概念を提示し時代を拓いた先駆的名著に,新たに「索引」と幻の原書初版からボードリヤール自身による写真2点を加えた決定版。
46判 224頁 本体1,748円
ジャン・ボードリヤール著マルク・ギヨーム著塚原史訳石田和男訳
1995978-4-314-00699-6
ジャン・ボードリヤール著マルク・ギヨーム著塚原史訳石田和男訳
1995978-4-314-00699-6
消費社会が飽和して均質化された空間が支配する今日でも,「他者」はかならずシステムにつきまとってくる。それはまた,今日のヨーロッパにつきつけられた重い問いでもある。フランスの現代思想を代表する二人が,「驚くべき他者」としての日本にも言及しながら,今日の国際社会における,そして世紀末を迎えたこの時代における「他者」の重要性を語りあう。
46判 272頁 本体1,800 円
吉川浩満著
2022978-4-314-01193-8
吉川浩満著
2022978-4-314-01193-8
哲学には入門しなくていい。門前で楽しめばよいのだ。文筆家・編集者・ユーチューバーとして活躍する著者が,コミュニケーションや政治,性,仕事,友人関係などをテーマに,暮らしの中で生じる哲学との出会いや付き合いについて,体験談を交えて考察する。自伝的エピソードの断片と哲学的思考が交差して織りなす,画期的な「哲学門前書」の誕生。
〈新訳版〉
46判 292頁 本体2,000 円
エリック・ホッファー著中山元訳
2022978-4-314-01189-1
エリック・ホッファー著中山元訳
2022978-4-314-01189-1
宗教運動,民族主義運動,ファシズム,ナチズム,コミュニズム,排外主義……何が人々を集団行動にのめりこませたのか? ヒトラーやスターリンの全体主義が台頭した1930年代にその熱狂の源泉について思索を始めたホッファーが,あらゆる大衆運動の特に狂信的な段階に共通する特性をあぶりだし,運動の発生・拡大のダイナミズムを活写する。社会思想の古典的名著の新訳版。
46判 264頁 本体1,700円
ラース・スヴェンセン著小須田健訳
2016978-4-314-01136-5
ラース・スヴェンセン著小須田健訳
2016978-4-314-01136-5
働くなかで,私たちは世界に爪あとを残してゆく。「仕事は人生の意味そのものを与えてくれるか」「自己実現の神話を信じすぎることで,かえって仕事が災いになってはいないか」「給料の額と幸福感は比例するか」ノルウェーの哲学者が,現代に生きる私たちが幸福で満たされた人生を求める中で,仕事がどのような位置を占めるのかを探求する。國分功一郎さん推薦!
あなたはどこまで考えられるか
46判 408頁 本体1,800円
ジュリアン・バジーニ著向井和美訳
2012978-4-314-01091-7
ジュリアン・バジーニ著向井和美訳
2012978-4-314-01091-7
「電車の暴走で20人が死にそうなとき,5人だけが死ぬほうにレバーを切り替えられる立場にあるとしたらどうするか」――NHK「ハーバード白熱教室」でも取り上げられた「トロッコ問題」のほか,身体と脳,自意識,生命倫理,言語,宗教,芸術,環境,格差など,多岐にわたるテーマから100の問いをまとめた,哲学的思考実験の見本帳。
神なき時代の哲学
46判 296頁 本体2,000円
アンドレ・コント=スポンヴィル著小須田健訳コリーヌ・カンタン訳
2009978-4-314-01058-0
アンドレ・コント=スポンヴィル著小須田健訳コリーヌ・カンタン訳
2009978-4-314-01058-0
政治の時代から道徳の時代,そして精神の時代へ――。宗教の世俗化が世界的に蔓延し,一方で,原理主義的な宗教の信奉による争いもあとをたたない。自ら無神論者であることを選んだフランス哲学の旗手が,人びとが人生の意味を求めてさまざまに彷徨する時代に,神や宗教に倚ることなく,いかにして誠実に,そして自由に生きることが可能かを問いかける。
46判 516頁 本体3,800円
アンドレ・コント=スポンヴィル著中村昇訳小須田健訳C.カンタン訳
1999978-4-314-00837-2
アンドレ・コント=スポンヴィル著中村昇訳小須田健訳C.カンタン訳
1999978-4-314-00837-2
「あらゆる徳は二つの悪徳のあいだの頂である。勇敢さは臆病と蛮勇とのあいだに,矜持は卑屈と身勝手とのあいだに,温和さは怒りと無感情とのあいだに……」。本書は,礼儀正しさから愛にいたる18の徳をあげ,それらの調和のなかで「人間らしく生きようと努力すること」こそが徳であると説く。価値相対化の時代をよりよく生きるための指針の書。
46判 232頁 本体1,800円
スラヴォイ・ジジェク著鈴木晶訳
2008978-4-314-01036-8
スラヴォイ・ジジェク著鈴木晶訳
2008978-4-314-01036-8
死後25年経った今もなお現代思想の最前線で参照され続けるラカン――本書は,現代を代表する知性のひとりジジェクによるラカン入門。映画や文学,現代政治のエピソードから誰もが出会う日常的な体験まで縦横無尽に論じながら,具体的な事象を「ラカンとともに読む」語り口は,まさにジジェクの面目躍如。難解なラカン思想を軽やかに解きほぐす一冊である。
46判 192頁 本体1,500円
エドワード・W.サイード著タリク・アリ著大橋洋一訳
2006978-4-314-01013-9
エドワード・W.サイード著タリク・アリ著大橋洋一訳
2006978-4-314-01013-9
『オリエンタリズム』などの著作で人文諸学の潮流をリードし,死後も絶大な影響を及ぼしている,20世紀を代表する知識人,エドワード・サイードの1994年のインタビュー。生い立ちから自らの思想の軌跡まで平易に語っており,自身の肉声による良質なサイード入門と言える。長年の良き理解者タリク・アリによる序文(追悼文)のほか,年譜,著作リストも付す。
A5判 260頁 本体2,800円
ルドルフ・カルナップ著遠藤弘訳
2003978-4-314-00940-9
ルドルフ・カルナップ著遠藤弘訳
2003978-4-314-00940-9
現代分析哲学に多大な影響を残した意味論研究三部作の第一巻。この書でカルナップは,真理の古典的な概念,とりわけ分析的真理の概念の明晰な解明を行ない,かつ様相論理や確率論に基礎を与えている。意味を持つとは,ある一定の規則に支配されることに等しいという主張にそって展開される形式的意味論の伝統の中で,基本書というべき地位を獲得している。
A5判 252頁 本体2,800円
ルドルフ・カルナップ著竹尾治一郎訳
2003978-4-314-00941-6
ルドルフ・カルナップ著竹尾治一郎訳
2003978-4-314-00941-6
意味論研究三部作の第二巻(第三巻は『意味と必然性』)。意味論の方法の論理学への応用,すなわち,論理学の形式化の可能性とそれがどの範囲まで及ぶかということ,またその完全な形式化が可能か否かということが問題とされる。また,表題作の他に「論理学と数学の基礎」が収められており,意味論・論理学・分析哲学等に関心のある読者には必読の書であろう。
46判 336頁 本体2,600円
テレンス・ホークス著池上嘉彦訳他訳
2002978-4-314-00915-7
テレンス・ホークス著池上嘉彦訳他訳
2002978-4-314-00915-7
本書は,構造主義と記号論の本質と発展,またその原則と問題点などを取り上げ,この分野の予備知識を持たない人たちでも理解できるように書かれたものである。特に,ソシュール,レヴィ=ストロース,アメリカ構造言語学者たち,ヤコブソン,バルト等の仕事に焦点をあて,詳しく分析している。この分野に携わる人にはもちろん専門外の人にも興味深い一冊である。
母なる地球の子どもたちへ
46判 286頁 本体2,400円
ダライ・ラマ14世著ジャン=クロード・カリエール著新谷淳一訳
2000978-4-314-00874-7
ダライ・ラマ14世著ジャン=クロード・カリエール著新谷淳一訳
2000978-4-314-00874-7
「人間はみな,地球という母の子どもとして,ひとつになるべきです」と,ダライ・ラマは語る。地球規模で進む環境破壊や教育問題,民族紛争,宗教の対立そして「心の科学としての仏教」について,同時代を生きる偉大な知識人であるダライ・ラマが,時にユーモアをまじえつつ,語った1冊。日本の読者へのメッセージも収録。
46判 448頁 本体4,200円
稲葉振一郎著
1999978-4-314-00848-8
稲葉振一郎著
1999978-4-314-00848-8
リベラリズムは,「自分が唯一の存在であり他者もまたそうであると認める」倫理を内包する唯一の制度である。著者はそう主張し,リベラリズムの価値を追求する。ホッブズ,ロックの社会契約論,ノージックの最小国家論,アレントの記憶の政治学など,歴史的かつアクチュアルな論点に取り組み,現代社会におけるリベラリズム思想の見取り図を描く渾身の力作。
46判 304頁 本体2,200円
マルク・ソーテ著堀内ゆかり訳
1998978-4-314-00826-6
マルク・ソーテ著堀内ゆかり訳
1998978-4-314-00826-6
『ソクラテスのカフェ』の続編となる本書では,ガリレオからコペルニクス,マルクスなどを挙げながら思想史を問いなおす一方,現代をギリシャ時代の反復とみなし,おもな哲学者に再考を加えつつ,哲学の重要性を訴える。社会の困難を前にして,哲学にいったい何ができるのか? 1998年3月,急死した著者の遺作ともいうべき本。
ポストモダニズム批判への途 1971-1986
46判 560頁 本体4,660円
フレドリック・ジェイムソン著鈴木聡訳篠崎実訳後藤和彦訳
1993978-4-314-00594-4
フレドリック・ジェイムソン著鈴木聡訳篠崎実訳後藤和彦訳
1993978-4-314-00594-4
現代アメリカ随一のマルクス主義批評家ジェイムソンの,フランクフルト学派,ポスト構造主義まで見通す豊饒な知が,みずからの批評方法の表明から,ロラン・バルト,ジャック・ラカン,さらに現代建築やSF,60年代論まで幅広いテーマを扱った,知的刺激の尽きない論文集。後期資本主義の世界システムの未来を問いつつ,ユートピアへの変革をあくまで模索する。
言語から見た人間の心
A5判 800頁 本体9,000円
ジョージ・レイコフ著池上嘉彦訳河上誓作訳他訳
1993978-4-314-00575-3
ジョージ・レイコフ著池上嘉彦訳河上誓作訳他訳
1993978-4-314-00575-3
アメリカ言語学界の大家である著者は,従来の意味論を支配してきた「客観主義」を批判し,人間主体に焦点をあてる「認知意味論」を唱える。言語学にとどまらず人文科学のありかたそのものに大きな影響を与え,認知科学においても重要な書となった,認知言語学の旗手による記念碑的大著。
46判 440頁 本体3,700円
ガヤトリ・C.スピヴァック著鈴木聡訳大野雅子訳鵜飼信光訳片岡信訳
1990978-4-314-00868-6
ガヤトリ・C.スピヴァック著鈴木聡訳大野雅子訳鵜飼信光訳片岡信訳
1990978-4-314-00868-6
著者スピヴァックは,インドという第三世界の出身であり,女性であり,デリダの英訳者であり,かつマルクス主義者でもある。多面的な存在である彼女は,現代アメリカを代表する批評家のひとりと評価されながら,同時にさまざまな「異文化」を体現する「他者」でもある。本邦初訳である本書は,現代社会に潜在する権力関係を暴き出した過激な論文集である。
46判 238頁 本体4,800円
梶山雄一著
1983978-4-314-70137-2
梶山雄一著
1983978-4-314-70137-2
「序――インド仏教哲学史撮要」「存在と知識――仏教哲学諸派の論争(説一切有部の立場,軽量部の立場,瑜伽行中観派の立場)」「インド仏教の論理学」「インド論理学の基本的性格」の四編の論文から成る本書は,インド仏教の認識論・論理学を詳細に分析・解説したものであり,この分野の基本的文献ともいえる1冊。