紀伊國屋書店 出版部 目録 [科学一般]

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2023年4月現在


90
万物のデザインを決める新たな物理法則
46判 428頁 本体2,300円
エイドリアン・ベジャンJ. ペダー・ゼイン柴田裕之木村繁男解説
2013978-4-314-01109-9
すべては,より良く流れるかたちに進化する――生物,無生物を問わず,自然界に現れるかたちの全てを決定づける「コンストラクタル法則」という新たな物理法則を提唱する衝撃の書。同法則を物理学の第一原理と位置づける著者は,樹木の形,血管の配置,河川の流れから,空港や道路,スポーツ記録の進化,社会制度や文化の広がりなどもこの法則に従うと主張する。

31
万物の進化を支配するコンストラクタル法則
46判 404頁 本体2,200円
エイドリアン・ベジャン柴田裕之木村繁男解説
2019978-4-314-01167-9
「生命とは何か」という究極の問いに物理学の立場からアプローチを試みる本書で著者は,富と資源の流れ,階層制の遍在性,テクノロジーやスポーツや都市の進化,政治経済を支配する原理,時間や死の諸相までを見渡し,自身の画期的な物理法則「コンストラクタル法則」を武器に,生命を動かす謎に迫る。一般向けに同法則を説いた『流れとかたち』に続く第2弾。

10
コンストラクタル法則による自然・社会・科学の階層制
46判 320頁 本体2,400 円
エイドリアン・ベジャン柴田裕之木村繁男解説
2022978-4-314-01196-9
「変化する自由がなければ,デザインも進化も,したがって未来も,何もない」――新たな物理法則〈コンストラクタル法則〉を提唱したベジャンが,諸領域で適用される同法則の理論的背景を解説しながら,〈自由〉と〈進化〉をキーワードに,よりよい未来に資する科学のあり方を説く。『流れとかたち』『流れといのち』に続く3部作最終巻にして集大成。

26
人工知能時代に人間であるということ
46判 512頁 本体2,700円
マックス・テグマーク水谷淳
2020978-4-314-01171-6
超知能AIが出現したら何が起こるか――AI開発の指針「アシロマAI原則」の取りまとめに尽力し,AI安全性研究を牽引する「生命の未来研究所(FLI)」を共同設立した著者が,来るべき世界の姿と生命の究極の未来を考察する。労働,法律,軍事,倫理から,生命と宇宙,機械の意識まで,多岐にわたる問題を論じた全米ベストセラー。31か国で刊行。

32
科学者たちが語る地球外生命
46判 340頁 本体2,200円
ジム・アル=カリーリ斉藤隆央
2019978-4-314-01170-9
「地球外生命」の存在は,もはやSFではなくれっきとした科学として扱われ議論されている。天文学者はもとより宇宙物理学,化学,遺伝学,数学,心理学などの各分野を代表する科学者たちが,独自の視点で地球外生命について語る。極限環境下の微生物から生身の身体を捨てた知性体まで,多角的な視点で可能性を検証し,読者に新しい「エイリアン」像を提示する。

60
その隠れた効用をめぐる実験
46判 284頁 本体1,600円
リチャード・スティーヴンズ藤井留美
2016978-4-314-01141-9
人間は未だ謎の宝庫だ。翌朝が会議でも深酒し,性欲に翻弄され,刺激を求めてバンジージャンプ!「クソ野郎!」と叫び高速道路をかっ飛ばす!――なぜ世間が眉をひそめるようなことをついやってしまうのか? 主流科学の陰にひっそりと咲くちょっと変わった科学研究に着目した心理学者が,一部の悪癖には効用があることを示す研究成果の数々をユーモラスに紹介する。

61
ナチュラル・エクスプローラーのすすめ
46判 432頁 本体2,000円
トリスタン・グーリー屋代通子
2016978-4-314-01138-9
未踏の地を求め肉体の極限に挑むことだけが探検ではない。日々のありふれた旅でも,面白い事件など何も起こらず,ただただ疲れるだけの行き帰りにも,その気になれば窓はあるのだ――大西洋を海と空で単独横断した著者が,ダーウィンら先人たちが道を行く途上で何に注意を払っていたのか,その視点の先をたどりつつ,身近な自然のなかで意識を開く技法を説く。

91
道具を使わずに旅をする方法
46判 320頁 本体2,000円
トリスタン・グーリー屋代通子
2013978-4-314-01110-5
旅する身体を取り戻す――太陽・月・星,頬にあたる風,雲,樹木の形,水たまり,反響音,動物の動き……地図やGPSなど道具に頼らずに,自らの感覚を総動員して「自然」から道を見つけだす技法を,海と空で大西洋を単独横断した探検家がガイドする。英国ナショナル・トラスト最優秀アウトドアブック賞受賞作。

80
A5判変型 224頁 本体2,000円
デイヴィッド・ブラットナー柴田裕之監訳市川美佐子
2014978-4-314-01115-0
巨大な星,聴こえない音,一瞬で全てを溶かす熱,限りなく短い時間――私たちは,理解しがたいほど大きなものや,肉眼では見えない小さな物質に囲まれて生活しているが,認識できるのはそのごく一部だ。著者は人間の知覚可能範囲を超えた極大と極小の世界の実態をやさしく語りかけるように説明し,読者の想像力を刺激する。図版と雑学ネタ満載の科学読み物。

92
46判 400頁 本体2,200円
マイケル・ニールセン高橋洋
2013978-4-314-01104-4
インターネットの出現で,科学の営みは劇的に変わりつつある。17世紀の科学雑誌による知の共有化という第一次オープンサイエンス革命に次いで,現在は第二次革命期にあると主張する著者は,オンラインネットワークを駆使した知の共有化の可能性を検証し,その重要性を訴える。豊富な具体例を挙げてわかりやすく解説した,新時代の科学へのマニフェスト。

97
封印された超常現象の科学
46判 388頁 本体2,800円
石川幹人
2012978-4-314-01098-6
テレパシー,透視,念力などの解明を目指す超心理学は,正統的な科学の手法で研究されているものの,オカルト扱いされてしまう。本書は,日本における第一人者が,その研究内容や成果とともに,学問として受け入れられない背景を明らかにし,科学のあるべき姿を問いなおす「科学論」でもある。渾身の書き下ろし。「用語集」「統計分析の基礎」「読書ガイド」収録。

106
J.B.ラインの挑戦
46判 348頁 本体2,200円
ステイシー・ホーン石川幹人監修ナカイサヤカ
2011978-4-314-01077-1
テレパシーなどの超常現象を科学的に探究し続け,超心理学のアインシュタインとも呼ばれたJ.B.ラインの生涯と,その研究所の奮闘を描いたノンフィクション。本流の科学者たちからまともに相手にされない超心理学。この不遇の学問が科学として認められる日は来るのだろうか? そしてまた,超常現象は科学で解明できるのか?

107
サンタフェ研究所講義ノートから
46判 576頁 本体3,200円
メラニー・ミッチェル高橋洋
2011978-4-314-01089-4
ニューロンが脳内で意識を生み出す現象,免疫系やインターネット,国際経済などが自己組織化する構造,アリの集団の統率された行動――これら従来の還元論的手法では説明しきれない事象の解明を目指す,複雑系研究の概説書。基盤となる考え方から,最新の研究,今後の展望まで,第一線の研究者を案内人として,その広大で魅力的な世界を訪ね巡る一冊。

135
命がけの科学者列伝
A5判変型 224頁 本体1,900円
レスリー・デンディメル・ボーリングC.B.モーダン イラスト梶山あゆみ
2007978-4-314-01021-4
勇気かはたまた…危険も顧みず,自分の体で試すことを決意した科学者や医学者たちの涙ぐましい物語。高温部屋でどれだけ耐えられるかの実験,袋や骨や筒を丸呑みする消化実験,笑うガスを吸う麻酔実験,炭鉱や海中で長時間過ごす実験,心臓にカテーテルを入れた男の話,洞窟でひとり数ヶ月過ごした女性の話,など。

136
21世紀の産業革命
46判 424頁 本体2,400円
J.ストーズ・ホールエリック・ドレクスラー斉藤隆央川合知二解説
2007978-4-314-01022-1
「ナノテクノロジーは,第二の産業革命……第三,第四,第五でないのは,コンピュータやロボット工学などのテクノロジーでもそうした予言はあったが,どれもまだ最初の産業革命を凌いでいないからだ」(E. ドレクスラー)。ナノテクロジーが今後どのように発展し,人々の生活を変えていくのか。衣食住,エネルギー,交通,環境,医療に至るまでコンパクトに解説。

148
その謎を追う
46判 232頁 本体1,800円
岩坂泰信
2006978-4-314-01002-3
遠く中国の奥地から韓国・日本へ,そして太平洋を越えてアメリカ大陸まで,地球を半周する「黄砂」。じつは,この黄砂がさまざまな謎に満ちており,世界の注目の的――黄砂が雨粒をつくるもとになり,地球温暖化の行方を左右していた。太平洋のど真ん中に落ちた黄砂が,プランクトンの餌になり,魚を集めていた。黄砂の謎を求め,韓国・中国へ,敦煌へ。

156
その科学史上の位置
46判 204頁 本体1,800円
中山茂
2005978-4-314-00985-0
科学的にはナンセンスとみなされている占星術が,なぜこうも人を惹きつけるのか。バビロニアに興り,古代から近世まで文明を支配し,天文・物理・気象等の科学の母体となった占星術の発生と衰退を科学史的に評価する。西洋の占星術のみならず,中国や日本の占星術も同格に扱い,また中世や近世への展開をも充分考慮して,占星術の全体像を捉えた科学思想史入門。

157
46判 288頁 本体2,000円
パトリック・ルモワンヌ小野克彦山田浩之
2005978-4-314-00991-1
小麦粉や砂糖水でも病気が治る「プラセボ(偽薬)効果」とは?医療関係者は,ありとあらゆる病気にプラセボ効果があることを知りながら,公然と口にすることは医学を貶めるとしてタブー視してきた。本書は,フランスの医師が,この現象が医者と患者の絆に強く依存することを明らかにしながら,その秘密に挑み,「もっとこの現象を活用せよ」と訴える。

171
46判 432頁 本体2,800円
ハナ・ホームズ岩坂泰信監修梶山あゆみ
2004978-4-314-00957-7
私たちを取り巻く塵にはいろんなものがある。宇宙の小惑星や彗星由来の塵,遠く中国奥地やアラビア半島から飛来してくる塵,はがれた皮膚や岩石,樹皮や胞子,昆虫の足,セーターの毛糸,タイヤのゴム,バクテリアまで。雨粒の一滴一滴にも塵が含まれている。小さな塵がいかに宇宙や地球の歴史,恐竜たちの運命,人の健康やアレルギーと関わってきたかを紹介。

179
酸素原子が語る宇宙の物語
46判 336頁 本体2,200円
ローレンス・M. クラウスはやしまさる
2003978-4-314-00936-2
「宇宙のミステリーを,想像力たくましくやさしい言葉で説明する能力についてはカール・セーガンばりだ」――スティーブン・ホーキング
私たちの吸う息に含まれる酸素原子を主人公に,宇宙のビッグバンから地球に降り立ち,やがて生命の中に宿り,地球消滅後ふたたび宇宙へと旅たっていく壮大なストーリーを描く。

206
科学奇想物語
46判 328頁 本体2,400円
ジェイ・イングラム中村和幸
2000978-4-314-00865-5
カナダの科学ライターが集めた,ノーベル賞はとれないかもしれないが,科学の面白さと興奮を伝える未解決問題の逸話集。人はなぜ笑うのか? 精神病院に正気の人を送り込んだら? 百人のオーダーを覚えられるウェイトレスの脳とは? ジャンヌ・ダルクの神のお告げをめぐる現代精神科医の見解は? アルキメデスの鏡兵器を追試する,など21話。

207
科学的探究の論理
46判 322頁 本体品切円
ノーウッド・R.ハンソン野家啓一渡辺博
2000978-4-314-00870-9
我々は日々どのように〈もの〉を見ているのであろうか。著者は,〈見る〉ことに関するさまざまな理論を検討しながら,〈見る〉とは「理論を背負って」見ることであって,「なまの現実」などないという。眼の背後にある言語的構造を斬新な語り口によって明らかにし,科学的に見ることの本質,事実と理論の関係等を説いていく,まったくユニークな科学哲学入門。

208
科学的探究の論理
46判 376頁 本体3,200円
ノーウッド・R.ハンソン野家啓一渡辺博
2000978-4-314-00871-6
同上

241
〈新装復刊版〉
46判 368頁 本体2,500円
ラザフォード・プラット梅田敏郎石弘之西岡正
1997978-4-314-00800-6
水は身近にありふれている。海,川,雲,雨,雪,そしてなによりも私たちのからだはほとんど水でできている。
地球になぜ水が誕生したのか? 水が生命誕生のドラマに果した役割とは? 自然と生命の日々の営みの中で水の働きとは?水をキーワードにその不可思議な性質から,地球と生命,環境破壊の話題まで,興味深いエピソードをまじえて解説する。

280
科学と哲学の間で
科学選書
46判 236頁 本体1,748円
吉永良正
1993978-4-314-00605-7
楽しい絵がいっぱいの,新しいサイエンス・エッセイ誕生! 身近な問題から宇宙の話まで,科学のホットな話題から哲学的根本問題まで,縦横無尽に話を展開しつつ,ものの見方・考え方,人間のこと,地球環境などを思索する,18篇のエッセイ集。〈内容〉理系と文系/始まり/次元/体/ウソ/大きさ/偶然/受験/砂漠/問い/夢/水辺/星/見えるもの/不可能/地球/終わり etc.

299
46判 256頁 本体2,600円
ポール・M. チャーチランド村上陽一郎信原幸弘小林傳司
1986978-4-314-00478-7
われわれの日常的・経験的な知識と科学的な知識とのあいだに本質的な違いはない――科学的実在論の主張をもとに人間の〈心〉を再考,現在の常識による理解に根本的改変を迫る。本書は科学哲学の視野から心身問題に独自にアプローチしたものであり,自然科学に基づく新たな認識論の提唱である。また,心を対象とする科学に哲学的枠組を与える一冊でもある。

307
46判 448頁 本体4,200円
オーガスティン・ブラニガン村上陽一郎大谷隆昶
1984978-4-314-00430-5
科学の歴史は発見の歴史である。しかしそもそも発見とは何か。クーン,ハンソン,マートン等の科学的発見に関する理論を紹介しつつ著者は,彼らの方法は論点先取りであり,しかも学習やユーモアと区別できないと批判する。ある出来事が「発見」という身分をおびる社会的プロセスを,メンデルの法則の再発見,ピルトダウン人の偽発見等の例をあげつつ探求する。
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