紀伊國屋書店 出版部 目録 [生物学・医学]

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2023年4月現在


42
〈40周年記念版〉
46判 584頁 本体2,700円
リチャード・ドーキンス日髙敏隆岸由二羽田節子垂水雄二
2018978-4-314-01153-2
動物や人間の社会で見られる,親子間の対立や保護行為,夫婦間の争い,攻撃やなわばり行動などがなぜ進化したかを遺伝子の視点から解き明かし,生物観を根底から揺るがす衝撃の事実を鮮やかに描き出した古典的名著。新たに「40周年記念版へのあとがき」が収録された世界的ベストセラーの最新版。「英国史上最も影響力のある科学書」第1位。

28
わたしたちに動物の情動がわかるのか
46判 408頁 本体2,400円
フランス・ドゥ・ヴァール柴田裕之
2020978-4-314-01178-5
死を嘆くカラス,後ろめたそうな犬,恩を忘れないチンパンジー……動物にも情動があると感じる数々の瞬間がある。だが動物の心の動きは,はたして人間と同じだろうか? 霊長類の社会的知能研究の第一人者が,これまで科学界が目を背けてきたテーマを綴る。22か国で刊行のNYタイムズ・ベストセラー。前作『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』の姉妹篇。

51
46判 416頁 本体2,200円
フランス・ドゥ・ヴァール松沢哲郎監訳柴田裕之
2017978-4-314-01149-5
進化の末に動物は「賢さ」を獲得した。それは人間も,サルも,カラスも,イルカも,タコも,みんな同じである。われわれは自分たちだけが賢いと思っていないか? 霊長類の社会的知能研究の第一人者が,従来の人間中心の科学,動物研究のあり方に疑問を呈し動物の認知について捉えなおす。動物たちの驚きのエピソード多数。著者自身の手によるイラストも豊富。

81
ボノボが教えてくれること
46判 346頁 本体2,200円
フランス・ドゥ・ヴァール柴田裕之
2014978-4-314-01125-9
道徳性は上(神)から押しつけられたものでも,人間の理性から導かれた原理に由来するものでもなく,進化の過程で下(動物が営む社会生活の必然)から生じた――霊長類の社会的知能研究における第一人者が,豊富な図版とともに動物たちの驚きのエピソードを紹介しながら,道徳性の由来に切り込む。著者一流のユーモアと説得力に満ちた,渾身の書。

113
動物行動学が教えてくれること
46判 368頁 本体2,200円
フランス・ドゥ・ヴァール柴田裕之西田利貞解説
2010978-4-314-01063-4
「共感」こそが混迷の現代社会を救う――世界的な動物行動学者が,豊富な実験や観察例を引きながら,「共感」が進化史上哺乳類に共通の特性であることを明らかにし,この人間の「優しさ」の生物学的ルーツを無視したために壁にぶつかってしまった過度な利益優先社会を,「共感」を基盤とする「まとまりと生きる価値を重視する」新たな社会とするよう提唱する。

43
ひとつの細胞から始まったわたしたち
46判 444頁 本体2,500円
ジェイミー・A. デイヴィス橘明美
2018978-4-314-01164-8
もっとも身近な驚異の世界――人体は複雑極まりないが,すべては直径0.1mmの受精卵というひとつの細胞から始まる。設計図面や現場監督が不在のなか,この小さな物質はいかにして人間になるのか? 受精卵の細胞分裂から,各器官が次々に形成されていって人体が完成するまでのヒトの発生という驚きの過程を,一般向けに図版を駆使して解説する科学読み物。

44
世界初のパーソナルゲノム医療はこうして実現した
46判 324頁 本体1,800円
マーク・ジョンソンキャスリーン・ギャラガー梶山あゆみ井元清哉解説
2018978-4-314-01165-5
2007年5月,ものを食べると腸に穴が開き,皮膚から便が漏れる奇病を患った2歳の少年がウィスコンシン小児病院に運ばれる。“10億人にひとり”レベルの症例で診断名もつかず,このままでは命がもたないと思われた――。2009年,ゲノム解析を初めて臨床に応用した事例を描く迫真のドキュメント。〈ピューリッツァー賞〉受賞記事を書籍化。

52
生命はいかに調節されるか
46判 346頁 本体2,200円
ショーン・B. キャロル高橋洋
2017978-4-314-01147-1
「生体を維持するべく体内で様々な種類の分子や細胞の数を調節する分子レベルのルールが存在するのと同様に,一定の区域における動植物の種や個体数を調節するルールがある」――タンザニアのセレンゲティ国立公園を訪れた著者は,そこで得た洞察を理論化し《セレンゲティ・ルール》と名付けた。今日の生態系破壊の実相を気鋭の分子生物学者が鮮やかに解説する。

62
あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち
46判 298頁 本体2,000円
ロブ・デサールスーザン・L. パーキンズパトリシア・J.ウィンイラスト斉藤隆央
2016978-4-314-01144-0
ヒトの体には何兆もの細菌が住んでおり,人類は彼らと共に進化してきた。皮膚や内臓などの各部位で特有の生態系を築くこの細菌の群集はマイクロバイオームと呼ばれ,消化や免疫など,宿主=人間の生存に不可欠な機能を提供している。アメリカ自然史博物館に所属する二人の著者が,その基礎知識から研究の最前線までを豊富なイラストとともに解説する。

98
増えるレビー小体型認知症の今
46判 232頁 本体1,600円
小阪憲司尾崎純郎 執筆協力
2012978-4-314-01088-7
アルツハイマー型に次いで多いとされるレビー小体型認知症。90万人と言われる患者数に比して一般に知られていないため,正しい診断と治療を何年も受けられず,「幻視」など特異な症状に苦しみつづける人も多い。本書は,第一人者による病気の平易な解説とともに,家族の体験談なども織り交ぜ,在宅・医療・介護現場などで起こっている問題とこれからの課題に迫る。

99
46判 262頁 本体2,000円
ヴィクトリア・ブレイスウェイト高橋洋
2012978-4-314-01093-1
痛みとは何か? そして魚がそれを感じるとはどういうことか? 魚の「意識」というやっかいな領域に踏み込み,この難問に結論を下した著者は,漁業や釣り,観賞魚などにおける人間の魚への対し方――「魚の福祉」という難題を読者に問いかける。魚類学者のニュートラルな視点からすっきりと論理立て,わかりやすく解説した,問題提起の書。

114
生物多様性を守るためのアピール
46判 256頁 本体1,900円
エドワード・O. ウィルソン岸由二
2010978-4-314-01064-1
地球の生物種は「第六の大絶滅」と言われるスピードで減少している。科学と宗教が連携してこの危機を回避すべきと説く,生物学の大家ウィルソンによる渾身の自然保護論。豊富な実例から,地球環境や生物のおかれた現状を示し,教育の果たすべき役割や,市民との共同作業による種の調査など,生物多様性保全のためにいま我々ができることを提唱する。

138
〈いのちの柱〉を取り戻せ
46判 256頁 本体1,600円
丸橋賢
2007978-4-314-01026-9
日本人はなぜスポーツが弱くなったのか。若者の不登校と不健康,アレルギー増加,異常な犯罪の続発・・・現代日本の不可解を解く鍵は何か。これらの背後に,急速に進行する日本人の退化があり,食育の乱れが〈生きる力〉の源としての歯を崩壊させているのだと説く。日本人心身改造のための四原則を提唱する。

172
46判 416頁 本体2,400円
マット・リドレー中村桂子斉藤隆央
2004978-4-314-00961-4
遺伝子は神でも運命でも設計図でもなく,環境から情報を引き出し,しなやかに自己改造していく装置だった!
愛,知能,性格,行動などをめぐるゲノム解析の新事実から,遺伝子が環境のなかで柔軟に変化していくことがわかってきた。「生まれか育ちか」の二項対立の図式は誤っていたのだ。 ゲノム時代の新しい遺伝子観・人間観の誕生!

180
46判 272頁 本体2,000円
ユージン・リンデン野中香方子
2003978-4-314-00948-5
錠前はずしが得意なオランウータン,迷路を抜けるタコ,ニワトリと仲良くなったライオン,サッカーを楽しむペンギン,大リーグ投手並みの能力をもつゾウ,飼育係の悲しみをなぐさめるチンパンジー,ゾウの絵と音楽,モーツァルトに曲を教えたムクドリ・・・・・・動物園の飼育係や野外の研究者たちに聞いて集めた,動物たちの驚きにみちた心暖まる実話物語。

190
46判 304頁 本体2,000円
マクシム・シュワルツ山内一也監修南條郁子山田浩之
2002978-4-314-00913-3
狂牛病の謎はどこまでわかったか。牛肉やミルクを口にしても平気なのか? 原因とされる異常プリオンの「死の接吻」とは?
予防や治療の可能性は? いま何をなすべきなのか。「狂牛病パニック」のさなか,フランスで出版された最も信頼すべき筋からの発信。パスツール研の元所長が明晰な解説で狂牛病をめぐる俗説や誤謬を斬り捨て,その真実の正体に迫る。

198
46判 196頁 本体1,400円
正高信男
2001978-4-314-00887-7
現行の痴呆検査では,ボケが随分と進行してからでないと,ひっかからない。
著者は,デイケアセンターでの調査から,ボケ始めをチェックする心理テストを考案,ボケの進行を食い止める当人および周囲の対抗策を提案する。
みんなで試そう「ぼけ始め判定テスト」付き。

209
生殖技術と家族の行方
46判 336頁 本体2,200円
ロビン・ベイカー村上彩
2000978-4-314-00875-4
人工授精,代理出産,体外受精,凍結精子,代理卵巣,クローン人間……。生殖技術の進歩は「不妊」を次々に解決するだろうが,それ以上に我々の性行動や家族の形を根本から変えてしまう力を持っている。未来のテクノロジーと市場原理,そして太古以来の人類の欲望が結びついたとき,いったい何がおこるのか? これまでの生命観・家族観をゆるがす驚愕の未来予想図。

210
生殖医療がビジネスになった日
46判 320頁 本体2,300円
ローリー・B. アンドルーズ望月弘子
2000978-4-314-00878-5
「あなたのクローンがつくられても取り締まる法律はない」 ネット上の精子ドナー探し,死者・昏睡状態の人からの精子採取,体外授精で残った胚の大量処分……「クローン人間誕生」が間近に迫る生殖医療の現場ではいま何が起きているのか。 米国大統領に「ヒト・クローン研究禁止」を決断させた,著名な女性法律家による戦慄の現場報告。

227
ルポ医療技術最前線
46判 192頁 本体1,600円
信濃毎日新聞社
1998978-4-314-00833-4
医療と生命の技術が,あきらめるしかなかった問題を解決する半面,生き方や死に方との「きしみ」をも生み出している。
出生前診断,遺伝子診断,DNA親子鑑定,性転換手術,終末医療など,身近になった先端医療の「選択」と「決断」に直面した人たちをルポし,その悩みと葛藤に迫る感動のヒューマン・ドキュメント。アップジョン賞受賞作。

242
人間と自然との共生をはかる
A5判 256頁 本体3,300円
G. T. プランス岩槻邦男
1997978-4-314-00789-4
20年以上もアマゾンの熱帯雨林に入り,植物調査を重ねてきた著者によるアマゾンレポート。アマゾンの自然とそこに住む人びとの生活が美しい写真とともに紹介される。
本書はまた,アマゾンの森と人びとの共存をはかるために,悲観論に陥らず,冷静にその将来像を提示している」。
花の万博記念「第1回コスモス国際賞」受賞記念出版。

271
46判 230頁カラー口絵8頁 本体1,922円
西田利貞
1994978-4-314-00688-0
アフリカ野生チンパンジーを追いかけて30年の記録。新しい発見がいっぱい。まるで人間,自分を見ているよう。珍しい写真100点余りに,トピックが満載!
<内容から>チンパンジーの味覚とは?/狩りをするチンパンジー/チンパンジーの薬草?/嫁いびりと子殺しの原因/「もてる」雄・雌の条件/リーダーの条件/集団リンチ事件の真相etc.

272
ボルネオ探訪記
精選復刻 紀伊國屋新書
46判 216頁 本体1,748円
岡野恒也
1994978-4-314-00657-6
世界唯一の野生オラン・ウータンの棲息地ボルネオ。本書は,一心理学者がこの島で観察したオラン・ウータンをはじめとする各種動物の生態記録と現地の人々の生活の記録である。
〈内容〉ボルネオへ/旧都サンダカン/死の森ラボック・ロード/海賊の恐怖/ラハダトの町/最果ての岬/ジャングル歩き/オラン・ウータン発見/ラハダト周辺/テングザル 他

273
種の問題を中心に
精選復刻 紀伊國屋新書
46判 192頁 本体1,748円
徳田御稔
1994978-4-314-00650-7
科学史上にコペルニクス的転回をもたらしたラマルク,ダーウィンの進化論は,現代においていかに解釈されるのだろうか? 本書は,日本の著名な進化論者,徳田御稔が,近代生物学の知見をもって生物進化論の再検討を行ない,進化学の基礎を与えた本である。生命の誕生から人間への進化のメカニズムを,種と環境の立場から解説し,貴重な問題提起をした進化学入門書。

288
科学選書
46判 274頁 本体2,000円
中村重信
1990978-4-314-00542-5
「恍惚の病」としての“ぼけ”――その正体はどこまで分かったか。本書は,長年の診療体験を踏まえ,“ぼけ”の実像に迫っていく。“ぼけ”と一口に言っても様々な種類があること,手術や薬で容易に治る“ぼけ”もあること,“ぼけ”とまちがえやすい病気など,その見分け方,原因,予防法や治療法,ケアのあり方まで丁寧に解説する。“ぼけ”をめぐる役立つ情報が満載!

274
科学選書
46判 292頁 本体1,942円
小木和孝
1994978-4-314-00689-7
軽いスポーツの後の〈さわやか疲労〉。引っ越しや時間に追われた仕事の後の〈ぐったり疲労〉。疲労にこの二つのタイプがあることを手がかりに,疲労の構造にはじめてメスを入れた,評価の高い本の増補版である。現代生活におけるさまざまな疲労の特徴をとりあげ,どうして過労になるのか,疲労とうまくつきあうための処方箋を明示。

253
人間を知るために
科学選書
46判 228頁 本体1,748円
松原謙一中村桂子
1996978-4-314-00720-7
私たち人間のからだの細胞(脳細胞であれ腸の細胞であれ)ひとつひとつに30億文字のDNAがある。このゲノムDNAの情報すべてを読み解こうとするのが「ヒトゲノムプロジェクト」。それは今どこまで進み,これからどこへ行くのか。ゲノムを読むことでいったい何がわかり,何がみえてきたのか。全体像を知るリーダーが自ら書き,本の形で世に問う話題作!!

243
ボブキャット・オオカミ・ホッキョクオオカミ・ コヨーテ・サバクコヨーテ
シートン動物誌
A5判 440頁 本体3,500円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1997978-4-314-00752-8
野生動物の殺戮が頻発するなか,アメリカ大陸の野生の「最後の目撃者」として,動物たちののびやかなくらしぶりを記録。2巻はオオカミ,コヨーテなどのイヌの仲間を主に扱う。「騎士道精神をわかりやすい角度からみると,性的欲求なしに男が女に示す思いやりと定義できる。この見方からすればオオカミのあいだにも騎士道精神はある,といってよい」(本書より)

244
ホッキョクギツネ・アカギツネ・スイフトギツネ・ キットギツネ・ハイイロギツネ
シートン動物誌
A5判 364頁 本体3,100円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1997978-4-314-00753-5
優れた記述家であり,野生を表現する画家でもあったたぐいまれな観察者シートンが,たった一人で30年もの歳月をかけてまとめあげた渾身の作品。3巻はホッキョクギツネやアカギツネなどのキツネの仲間を主に扱う。「キツネの家族生活は,理想的に見える。こと子どもに関するかぎり,キツネの親ほど愛情ぶかく献身的な動物はまずいない」(本書より)

228
グリズリー・ヒグマ・クロアメリカグマ・ シロアメリカグマ・ホッキョクグマ
シートン動物誌
A5判 468頁 本体3,500円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00754-2
「動物たちは獰猛で危険」という偏見から自由であったシートンが,自らの観察,猟師や牧場主の体験,膨大な資料の渉猟を通して,野生動物たちの真実の姿を克明に描き出す。4巻はグリズリー,ヒグマ,ホッキョクグマなどクマの仲間を扱う。「クマがゆかいな道化師であることを示唆する事実を,山のように見つけることができた」(本書より)

229
アライグマ・ハナグマ・カコミスル・アメリカアナグマ・ スカンク・クズリ・フィッシャー
シートン動物誌
A5判 492頁 本体3,500円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00755-9
どんなときに「においの銃」を発射するのか。ユーモア感覚に富むシートンは,さまざまな謎解きを楽しんでいた。5巻はアライグマ,カコミスル,アナグマ,スカンク,クズリなどの仲間を扱う。「スカンクに囲まれて過ごしたあの遠い日々は,バラ色をおびた青春の思い出。彼らがもたらした喜びのスリルを,なんとことばで表現していいかわからない」(本書より)

230
テン・ミンク・クロアシイタチ・アメリカオコジョ・ アメリカイイズナ・ラッコ・カナダカワウソ
シートン動物誌
A5判 448頁 本体3,500円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00756-6
こんなに真近な距離でシートンは動物たちを観察していたのか。野生動物のありのままの姿を見ることで,動物たちの小さな心のあり様をとらえようとする。6巻はテン,ミンク,イタチ,ラッコ,オコジョなどを扱う。「四本足で森を駆けぬける生きもののなかで,カワウソほど気高い魂をもつものはいない,と私は考える」(本書より)

231
ワピチ・シンリントナカイ・ツンドラトナカイ・ ヘラジカ
シートン動物誌
A5判 468頁 本体3,500円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00757-3
アメリカやカナダの各地から北極圏まで,動物の消息を訪ねて旅をしたシートンの冒険と探検の記録。7巻はワピチ,トナカイ,ヘラジカなどを扱う。「私は,広く分散してくらすトナカイの夏の群れを毎日,一日じゅうみることができた。そのときに書いた,あぶらで汚れてしみだらけの北極探検の日記には,この光景を目にした深い,至福の満足が記されている」(本書より)

232
オジロジカ・ミュールジカ・オグロジカ・ プロングホーン
シートン動物誌
A5判 476頁 本体3,500円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00758-0
恋のドラマと雄たちの闘いの儀式,妊娠と出産,母の愛情あふれた子育て,森のカレンダーを彩る動物たちの営み。8巻はオジロジカ,ミュールジカ,プロングホーンなどシカの仲間を扱う。「私は多くの動物について,走るときの一分当たりの跳躍数を数え,ついで雪上などについた足跡のあいだの距離をはかって,走るスピードを計算した」(本書より)

233
シロイワヤギ・ビッグホーン・ジャコウウシ・ バッファロー・ペッカリー
シートン動物誌
A5判 572頁 本体3,800円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00759-7
大平原を埋めつくす黒い巨大なバッファローの群れ,なぜ彼らは消えていったのか。9巻はイワヤギ,ビッグホーン,ジャコウウシ,ペッカリーなどを扱う。「バッファローのつけた踏み分け道がインディアンの道となり,インディアンの道が荷を運ぶ交易の道となり,交易の道が白人の道となり,白人の道が鉄のウマである機関車の線路の水先案内になった」(本書より)

234
ハイイロリス・キツネリス・アメリカアカリス・ シマリス・ジリス・プレーリードッグ
シートン動物誌
A5判 600頁 本体4,000円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00760-3
食物貯蔵のためだけではない。食いしん坊に思えたリスたちの行動に,子孫の幸福のために木を植えるという崇高な目的が隠されていた。10巻はリス,シマリス,プレーリードッグの仲間を扱う。「アカリスの最高の存在価値は,その生き生きとしたくらしぶりにある。この小さなわんぱくものが走りまわる姿が見られなくなったら,どれほどさびしいことだろう」(本書より)

235
ウッドチャック・マーモット・モモンガ・ ホリネズミ・ビーバー・マスクラット
シートン動物誌
A5判 588頁 本体3,800円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00761-0
人知を超えたビーバーのダム建築の能力と賢さ。ダムの大きさや運河の長さをシートンは測量して確かめる。11巻はウッドチャック,モモンガ,ビーバーの仲間を扱う。「ダムの水を抜き,専門の技師を呼んで水もれ口を探させたが,徒労に終わった。このダムに二頭のビーバーが移ってきた。かすかな水流を感じたのだろう,手ぎわよく,もれ口をふさいだ」(本書より)

236
カナダヤマアラシ・ナキウサギ・カンジキウサギ・ ジャックウサギ・ワタオウサギ・アルマジロ・オポッサム
シートン動物誌
A5判 604頁 本体3,800円
アーネスト・T. シートン今泉吉晴監訳
1998978-4-314-00762-7
子どもたちにこそ,動物たちの真実の心の声を伝えたい。動物たちは私たち人間の友だちなのだから。21世紀へ語り継がれるべきシートンのメッセージ。12巻はヤマアラシ,ウサギ,アルマジロ,オポッサムなどを扱う。「オポッサムは根っからの不戦主義者だ。抵抗しないのが信条であり,敵にはいつも,ぐにゃぐにゃの死体みたいに力を抜いてしまう」(本書より)
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