紀伊國屋書店 出版部 目録 [脳科学]

紀伊國屋書店 出版部へ戻る

2023年4月現在


33
脳の隠れた働きと構成主義的情動理論
46判 620頁 本体3,200円
リサ・フェルドマン・バレット高橋洋
2019978-4-314-01169-3
脳は反応するのではなく,常に〈予測〉しており,各々の経験を基に自ら構築する〈情動概念〉(情動の経験や知覚を可能にする概念)が,情動を生み出している――著者が本書で主張する,この《構成主義的情動理論》は,従来の情動についての理論を覆すものであり,学術界に大きなインパクトを与えている。英語圏で14万部,13か国で刊行の話題の書。

17
46判 200頁 本体1,800 円
リサ・フェルドマン・バレット高橋洋
2021978-4-314-01183-9
従来の情動理論に異を唱えて脚光を浴びた『情動はこうしてつくられる』の著者バレットの第2作。〈身体予算〉というたとえで脳と身体の機能を説明しながら,〈予測〉〈脳と社会の相互作用〉など近年注目されているトピックを歯切れよく解説する。脳を知れば,人と社会は変わる――「希望に満ちた」脳科学入門。

18
性別を超える脳の多様性
46判 208頁 本体1,800 円
ダフナ・ジョエルルバ・ヴィハンスキ鍛原多惠子
2021978-4-314-01185-3
〈女脳〉も〈男脳〉もない。人間の脳は一人ひとり異なっており,さまざまな特徴の入り混じる〈モザイク〉なのだ。画期的な「脳モザイク論」で脳の性差をめぐる議論に一石を投じた気鋭の神経科学者が,性別とジェンダーに対する固定観念を打ち砕くサイエンス読み物。9か国で刊行決定。

19
睡眠と夢の{謎}に迫る科学
46判 336頁 本体2,200 円
アントニオ・ザドラロバート・スティックゴールド藤井留美
2021978-4-314-01186-0
有史以来,人々を魅了してきた「夢」という現象はいったい何なのか?――1953年のレム睡眠発見を機に進展した夢の科学的研究は,21世紀の現在,核心に迫りつつある。夢研究の歴史をひもとき,典型的な夢,動物の夢,悪夢,明晰夢,創造力との関連性など数々の研究を紹介しながら,著者らが構築したNEXTUPモデルを解説し,その理論をもとに夢の正体に挑む。

45
体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか
46判 328頁 本体2,200円
エムラン・メイヤー高橋洋
2018978-4-314-01157-0
「悩みで胃が痛い」「腑に落ちない」という表現はあながち比喩ではない。実際に腸には「第二の脳」と呼ばれる腸管神経系(ENS)があり,休むことなく脳と情報をやり取りしている。脳-腸-腸内細菌の情報ネットワークがいかに緊密で重要か,また,健康な体質に改善するための提言などを,脳と腸のつながりの研究における第一人者が解説する。

46
ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳 
46判 352頁 本体2,200円
アニル・アナンサスワーミー藤井留美春日武彦解説
2018978-4-314-01156-3
「自分の脳は死んでいる」と思いこむコタール症候群,自分の身体の一部を切断したくてたまらなくなる身体完全同一性障害,何ごとにも感情がわかず現実感を持てない離人症――当事者や研究者へのインタビューをはじめ,ドッペルゲンガー実験や違法手術の現場も取材し,不思議な病の実相と自己意識の謎に,神経科学の視点から迫る。

63
神経可塑性研究の最前線
46判 594頁 本体3,000円
ノーマン・ドイジ高橋洋
2016978-4-314-01137-2
脳卒中,パーキンソン病,自閉症,慢性疼痛,視覚障害など,治療困難と考えられていた神経に由来する機能障害の諸症状は,神経の可塑性を活用した治療で劇的に改善する可能性がある。米国で人気の精神科医が,難病を克服した数々の患者や医師, 関係者らを徹底的に取材し,回復までの驚きのエピソードと共に神経可塑性研究の最前線を綴った全米ベストセラー。

69
思考はいかにコード化されるか
46判 472頁 本体2,700円
スタニスラス・ドゥアンヌ高橋洋
2015978-4-314-01131-0
意識は脳内のどのような作用で生じるか――この究極の難問の実証的解明を目指す意欲的論考。「意識は脳全体の情報共有である」という自身の仮説を,実験結果を丹念に積み上げる明快なアプローチで解説する。認知神経科学の世界的な研究者として数々の受賞歴を誇る気鋭が,脳科学と意識研究の最前線を紹介すると共に,その臨床応用や研究の未来についても示す。

70
神経犯罪学への招待
46判 644頁 本体3,500円
エイドリアン・レイン高橋洋
2015978-4-314-01126-6
暴力の生物学的基盤の解明を目指す新たな学問分野・神経犯罪学を確立した著者が,脳,遺伝,栄養状態等の生物学的要因と,生育環境や貧困等の社会的要因,およびその相互作用から,いかに暴力的な性格が形成されるかを解説する。また,最新の研究成果の実用化に際して直面する倫理的・法的問題を指摘し,より暴力の少ない未来の実現へ,具体策を提言する。

71
脳画像で心はわかるのか
46判 332頁 本体2,000円
サリー・サテルスコット・O. リリエンフェルド柴田裕之
2015978-4-314-01129-7
発展途上にある脳科学を実社会で応用する際に生じる問題を鋭く指摘し,社会にはびこる〈神経中心主義〉に警鐘を鳴らす。ビジネス,依存症研究,法廷などで使われる大衆受けしそうな脳科学の成果をメディアが喧伝することによって,心の働きが解明されたと曲解されている現状を,精神科医と心理学者が豊富な事例をもとに解説し,その本来あるべき姿を示す。

82
ガザニガ脳科学講義
46判 304頁 本体2,000円
マイケル・S. ガザニガ藤井留美
2014978-4-314-01121-1
認知神経科学の父とも言われるガザニガが,脳研究の足跡を辿るとともに,自由意志と決定論,社会性と責任,倫理と法など,自身が対峙してきた難題を総括する。最高峰の学者だけが教壇に立てる「ギフォード講義」をもとにまとめられた本書で著者は,行き過ぎた科学偏重主義に警鐘を鳴らしつつ,人間の人間らしさを讃えている。

100
〈意識〉という魅惑の幻想
46判 304頁 本体2,400円
ニコラス・ハンフリー柴田裕之
2012978-4-314-01095-5
〈意識〉は脳内のマジックショーにすぎない――それはいったいなぜ発生し,生物学的にはどのような役割を果たしているのか?神経科学と進化理論を基盤として,哲学や文学の豊富な知見を織り交ぜて書かれた本書は,意識の正体についての独創的な理論を提唱すると同時に,人間の生と魂を讃える――〈知の軽業師〉ハンフリーの刺激的論考。

150
脳倫理学序説
46判 264頁 本体1,800円
マイケル・S. ガザニガ梶山あゆみ
2006978-4-314-00999-7
記憶を良くし,「賢い」脳をつくり,脳の中の思想や信条を読み取ることが現実のものとなった。脳科学の新時代における倫理と道徳をめぐる問題を,世界を代表する神経科学者が考察。 2001年より米国大統領「生命倫理評議会」のメンバーとなった著者ならではの迫真の内容で,新しい分野,「脳(神経)倫理学」,ついに日本上陸。

191
意識という幻想
46判 568頁 本体4,200円
トール・ノーレットランダーシュ柴田裕之
2002978-4-314-00924-9
意識は0.5秒遅れてやってくる。デカルトの「我思う,ゆえに我あり」という意識の黄金律は幻想に過ぎなかった。
本書は,数学,物理学,情報科学,実験心理学の成果から,たとえばベイトソン,マトゥーラーナとヴァレーラの思想に至るまでの〈知〉を総動員して,意識という存在の欺瞞性を暴いた力作。原書は母国デンマークのベストセラー。

192
46判 146頁 本体1,800円
中田力
2002978-4-314-00923-2
脳はいかにして心を創るのか。心と意識の謎を解くには,ニューロン一辺倒では限界がある。
ニューロンの「きょうだい」であるグリア細胞がつくる脳内の新しい構造に注目,ここに「複雑系としての脳」から渦理論を樹立する。脳科学のニュー・フロンティアを拓く気迫に満ちた,刺激に満ちた意欲作。『いち・たす・いち』の姉妹篇。

286
科学選書
46判 296頁 本体1,942円
信濃毎日新聞社
1991978-4-314-00568-5
千数百グラムの脳という名の小宇宙の中に,人間が透けてみえてくる――私たちの精神や行動のすべてを支配する脳の謎は,いまどこまでわかったのか? 脳の正体を求めて,探検の旅に出る。コーヒーやアルコールなどの身近な話題から,脳内麻薬物質,記憶や学習,ぼけの話まで,脳に急接近する。好評を博した新聞連載を一冊に収録。

305
叢書・脳を考える
46判 192頁 本体1,700円
杉下守弘
1985978-4-314-00446-6
人間は言葉を自由自在に使いこなすことで豊かな文化を創造してきた。しかし言葉と一口に言っても,その中には話す,聞いて理解する,読み書きなど様々な複雑な働きがある。一体脳はいかなる仕組でこうした言語活動を操っているのだろうか。本書は,言語と脳をめぐる様々な興味深い知見を一般の人にもわかるようにやさしく解説した本である。

293
叢書・脳を考える
46判 276頁 本体2,000円
朝長正徳
1988978-4-314-00505-0
年をとると,脳の中で何が変わるか。ぼけは,脳の中のいかなる現象と対応しているか。ぼけはなぜ起るのか。本書は,脳の老化とそれと表裏の関係にあるぼけの二つに焦点をしぼり,幅広い視野からかつ深く掘り下げて解説する。脳の老化をめぐる知見からぼけの正体にどこまで迫れたかをよく分かるように解説し,その予防と治療の将来的展望を見通す。
▲トップへ戻る