事件、事故、自死に病死、「死」は常にそこにあるものだとして、今年ほどその存在を身近に感じることがこれまであったでしょうか。
何よりも重い、と謳われているのに、いとも簡単に失われていく「命」。と思えば絶体絶命のピンチを乗り越え、繋がれていく「命」もあります。この捉え処のない「命」を題材に、古来フィクション、ノンフィクションを問わず、様々な作品が出版されてきました。
今回、私たちがご紹介する100点余りは、そのほんの一握りです。
無造作に人が殺されるミステリー、失われていく命と丁寧に向き合う姿を描いた家族小説、人の死因にフォーカスした奇書、科学或いは倫理学から「命」の神秘にアプローチしようという意欲作まで、多種多様な顔ぶれとなりました。スタッフのこれまた十人十色のコメントPOPとともにご高覧いただければ幸いです。