紀伊國屋書店:『計算する生命』をより深く楽しむために 森田真生が選ぶフェア

終了しました

『計算する生命』をより深く楽しむために 森田真生が選ぶフェア

日時
場所
    紀伊國屋書店
  • 新宿本店
  • 3階 カウンター前フェア台

森田真生さんからのコメント

「道に迷い、自分の現在地を見失ってしまったとき、僕はいつも本との出会いに導かれてきました。特に学生の頃、紀伊國屋書店新宿本店さんに何度も駆け込み、自分の現在地を探し求めるかのように、本棚から本棚へと、歩き続けたことを覚えています。ここで選書フェアを開催していただけること、本当に光栄です。読者との出会いを心から楽しみにしています。」

※森田真生さんのコメントと共にフェアの書籍を下記に掲載いたします。一部品切れの書籍もございますがご容赦くださいませ。

「魂の哲学」から「意識の哲学」、「言語の哲学」を経て「生命の哲学」へと、古代から21世紀の哲学の歴史を総覧する名著。必読です。

著者によれば、ゴキブリが「害虫」となったのは戦後のこと、実はかなり最近のことなのだという。害虫を害虫としか見れない常識を疑う視座を与えてくる良書。

合理性、道徳、言語、文化。すべてに共通する認知的なメカニズムに迫ろうとする野心的なプロジェクト。じっくり腰を据えて挑戦したい一冊。

言葉を選ぶ迷いと逡巡にこそ「言葉の魂」が宿る。強い言葉を反復する「リツイート」の習慣が蔓延するこの時代に、ぜひ多くの人に手にとってもらいたい一冊です。

主観と客観、理性と感性など、西洋哲学の基本概念は元来、日本語でいえば「和語」に相当する日常語だった。しかしこれらの言葉は日本に輸入されるとき、漢語を用いた「よそいきの言葉」となった。「よそいきの言葉」を自覚的に使いこなしていくための道標ともなる良書。

緊急事態を前にした動物の「解決策」は、いつもその場からの「逃走」だった。だが地球規模の生態系の危機に対しては、もはや「すばやく逃げる」ことはできない。この場にいながら、生き延びていく。そんな植物の生き方に学ぶためのヒントが詰まった一冊。

「世界の支配者」どころか、生き物のなかで「いちばんの新参者」でしかない私たちは、植物という大先輩の「知性」にもっと学ばなければならない。最初の入り口として本書を強くオススメしたい。

著者によれば、「踏まれたら、立ち上がらない」ことこそが、本当の雑草魂である。この本を読んだあと、僕は無闇に庭の雑草を抜けなくなった。

「感謝」を通してこそ、私たちは未来と繋がることができる。植物学者であり、ネイティブアメリカンの祖父を持つ著者が、世界を見る「もう一つの視点」を教えてくれる。

ここ数年で僕が最も大きな影響を受けた小説です。

環境は見えない土中から、人知れず変貌していく。自然の摂理、自然が行う秩序を体感として「感じる」ことに根差した著者の知性を通して、「土中環境」への想像力が強く刺激され、拡張されていく。

土を見る目が変わる一冊。土について深く考察したいすべての人に薦めたい一冊。

人間による他の動物に対する構造的な暴力は、パンデミックの根にある問題の一つ。本書は、この問題についての重要な論点が詰まった一冊。一つ一つの論点をあらためて問い直しながら、「いのちへの礼儀」を欠いたこれまでの自分自身の行いを、まずは一つずつあらためていきたい。

こういう生き方がある、こういう人間がいると知るだけで、救われる子どもたちもいるのではないか。シカの肉を売ることをやめる決意に至る経緯を記したあとがきは特に胸を打つ。

食べるということは、いのちとともに栄養をもらうだけでなく、悲しみをもらうことなのかもしれない。悲しみの深さが、やがて新たな生きる喜びを育む土となる。

生物と都市を貫く普遍的な法則を鮮やかに描写する。都市を見る目が大きく更新される知的興奮に満ちた一冊。

生産性や効率の観点からすれば、明らかに「省略可能な過程、遠回り、寄り道」としか思えないことでも、決して省略してはならないことがある。しかし本当にそうだとすれば、それはいったいなぜなのか。「農と食」という切り口からこの問題を探究する知的格闘の書。

この作品に出会って以来、僕の「未来」についての考え方はまったく変わってしまいました。

『計算する生命』をより深く楽しむために

植物に学ぶ

土に学ぶ

動物に学ぶ

「大加速の時代」を生きる

未来への想像力

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