光文社編集部・紀伊國屋書店員がおすすめしたい光文社文庫を20タイトルずつ推薦いたしました。推薦コメントはPOPにして本と一緒に店頭で展開いたします。期間中に店頭で対象タイトルお買い上げいただくと、文庫の帯記載の応募コードで図書カードプレゼントにご応募いただけます!
あなたも投票して「図書カード」をもらおう!
【応募方法】
応募フォームから、推薦書目1書目を選び帯記載の応募コードを入力して投票してください。
【抽選方法】
店頭での販売数に読者投票数を加算して1位書目を選出。1位書目を推薦した側を勝者といたします。勝者側の投票者の中から抽選で100名様に「図書カード(500円分)」をプレゼントいたします。なお、1位書目は12月初旬に紀伊國屋書店店頭での発表を予定しています。
【応募締め切り】2021年10月30日20:00
※賞品のお届け先は日本国内に限ります。
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
※賞品の発送は2021年12月の予定です。
※ご応募いただいた個人情報は、本キャンペーン以外には使用いたしません。
■紀伊國屋書店自薦BEST20
果たして、いつから辞書をめくっていないだろう。読み進めるうちに、きっと思うはず。辞書に掲載される『言葉』の、一つ一つがいかに丹念に選ばれ、その意味がどれほど真剣に議論されるのか。最後のページを閉じた時、きっとあなたの手は薄葉紙をめくる感触を求めている。
ここはデパ地下、もうそれだけで心は踊る!和菓子店「みつ屋」で季節のうつろいを感じながら、主人公 杏子(通称アンちゃん)とともに、物語に入り込む。情景が浮かび、微笑ましくそしてほろり。ほんわかミステリーに心も豊か、元気をもらえる1冊です。
軽快に読めて、でも最後にはグッとくる笑いと感動が最高のバランスの1冊です!
記憶や人格を失いゆくことを自覚する恐怖と絶望は、どれほどのものか。目の前に底の見えない巨大な穴が突然現れる。自分が砂のようにさらさらと崩れていく。そう感じる日々は、どれほど恐ろしいか。でも、気づく。「記憶」だけが自分じゃない。自分が失った記憶は、一緒に過ごしてきた人の中に残っている。記憶を失っても、いのちが残っている。ラストが美しい物語です。
10年前にこの小説読んだ時は数多ある面白い小説の中の1冊でしかありませんでした。ところが家族ができ、学生時代の友人たちとも滅多に会うことがなくなり、登場人物たちと同じ年齢になった今読み返すと昔は素通りしていた何気ないセリフや心情描写が何故か心に刺さりまくりこんなにすごい小説だったのかと衝撃を受けました。今となっては自分にとってかけがえのない1冊です。絶対におすすめです。
犬の体に降りた死神が、死を間際にした患者たちの未練を解いていく。それぞれのストーリーが実はすべてつながっていて、ちょっと切なくて優しいラストに心が温まります。
『死』に直面したとき、人は最期に何を想うのか。限りある人生を無為に過ごして未練を残してしまわないよう、今を大切に生きる気持ちにさせてくれる一冊です。
失踪した父親から毎年手紙が届く。その手紙に隠された真相とは?最後の手紙に涙する。
今ではすっかり映画、ドラマでご存知のシリーズ第1作「ストロベリーナイト」。主人公、姫川玲子を初め刑事達のキャラクター、恐ろしい殺人事件、すべてが強烈な色彩を放つ1冊。「ジウ」シリーズと並んで、警察という社会でもがきながら、それぞれの生き方で前に進む女の子達はとても魅力的!
少年アルスラーンが祖国を真の王道楽土と為すべく闘う長編物語(ファンタジー)開幕!※解説【上橋菜穂子先生~平原の霧が晴れるとき…】から読むことをお薦めします。
残酷な描写に最初は戸惑うが、個性的な登場人物の魅力にグイグイと引き込まれていく。緻密に張り巡らされた伏線の回収は今作も健在!伊坂ワールド全開のエンタメ作品!ぜひお読みください!
「本の検索」ではなく「本の探索」。分け入っても分け入っても奥深い本の世界。本を読むことでさらに本が好きになる一冊。
著者 湊かなえを読んだことがない方へ手に取りやすい作品です。どれを読んでも、拭えない感情…『ゾワッ』とする短編6作。特に本題2篇は、視点が変わる事によって人物の見方・姿が変わる一対作。考えさせられる内容ですが、反転する湊かなえワールド(世界)感を味わってください!なお、読後の責任は……
常にポーカーフェイス、陰では「能面」と呼ばれる検事と逆に「感情が顔に出すぎる」新人事務官が真犯人を明らかにしていきます。事件を解決するたびに、ふたりの関係性も解決されていく?!なんだか目が離せないふたり。ふたりの間に笑顔はなくても、読者は二人を微笑ましく見守っていたことに気付きます。テンポよく事件も解決、一気に読み進めることまちがいなしです。
きっとどんな人にも起こりうる、でも一人で抱えるにはシンドイなにかを抱えているワケありの人達が集う場所、それが共同台所「東京すみっこごはん」。そんな彼らが、すみっこごはんでご飯を食べて力をもらって、お互いに影響しあって、そのワケに向き合っていく姿を見ていると、「明日も頑張ろうかな」と自然に思えてくる。不思議な力のある物語です。
この物語に冠せられた「ジャンプ」=跳躍こそ、私たち人間を不可解なものにしている根源であり、それまでの数百頁に及ぶ世界が鮮やかに反転したかのような錯覚を、私は今も鮮明に思い出すことができる。未読だと仰るのなら、私はこう宣言しよう。「あなたは小説の可能性をまだ知らない。」
「極上のミステリ」本の帯でこの表現がされているものを見たことがある方はきっと多いでしょう。でも、この『身の上話』ほどその表現にぴったりくる作品は他にないと自分は思っています。優れた文体、巧みな人物描写、思いもよらぬ展開、そして本作に込められた佐藤正午のたくらみ・・・完璧だと思います。ぜひ、「極上のミステリ」をお楽しみください。
誰もが持っており、常にそばにあるモノ。今なら携帯電話やスマートフォンだろう。でも少し前までそれは「財布」だった。この物語は登場人物それぞれが持つ「財布」が語るミステリー。大切なものを入れるモノである「財布」、その中にあるのはお金だけとは限らない。秘密、思い出、感情。共にいる長い時間の中で持ち主の本当の姿を見てきた「財布」たち。そして、その眼差しの先にある人間たちの紡ぐ長い長い物語は大きな魅力に溢れ、あっという間の読了必至です。
ぽろっ。読み終わった後、胸の奥に刺さって自分でも忘れていた棘が、取れた音が聞こえた。「スコーレ」とは、今日の”スクール”の語源となるギリシャ語で、学び、遊び、余暇という、3つの異なった意味を、たった一言で表す言葉。他人から見れば何も代わり映えしないような毎日の中で、でも自分では忘れられなかったり、拘ったり、うまくいかないことに悩んだりしながら生きていて、そんな主人公の姿が、決して派手ではないけれどじんわりと心にしみてくる、読んだ人みんなの物語。この単行本が出版された当時、店(社)の垣根を超えて『スコーレno.4』を応援したいという書店員の声が上がったのを覚えている。SNSなんてなかった頃のこと。
天才の、天才による、われわれのための最高傑作!ミステリファンだけでなく多くの小説好きをも唸らせてきた、殿堂入りの極上小説がここに。読者は必ずや、甘美な言葉と哀切な謎に酔い痴れる。
うまくいかない日々が続いても、思うようにいかないことばかりでも、「私は私を褒めていい」。ささやかな幸福の瞬間がふっと肩の力を抜かせてくれる。一生懸命なあなたへのご褒美。
■光文社文庫自薦BEST20
鉄道員に代表される短編の名手である浅田次郎が贈る味わい深い心の物語
十一篇を収録した作品集です。
どの作品にも優しさや温かさが溢れてこれから先がどうなるのだろうかと
考えさせられます。浅田ワールド全開の世界をご堪能下さい。
人間社会に蔓延る人々の心の闇を照らす静かだが
あたたかい弥勒の月の光を感じてほしい。
未読なんてもったいない!
次に読む時代小説はコレで間違いなし!シリーズ第1弾!!
タイトルは主人公の三姉妹一家の家訓。他人は自分の物差しで測るのに、
自分は他人の物差しで測られたくない。家族、きょうだい、夫婦、恋人……。
関係が近ければ近いほどその思いは募るが、それでも、人は愛されていると強くなれる。人生の正解はわからないからこそ、思いわずらうことなく愉しく生きたい。
インフルエンザに罹って、病床に付す狐狸庵先生。
とある一冊の本から、宇宙と生命の謎に思いを巡らす(P16)。
好奇心あふれる珠玉のエッセイ集。
ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく――「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。 大沢在昌の代表作にして刑事小説の新たな地平を切り拓いた金字塔的作品。「新宿鮫」を読まずして刑事小説を語るなかれ!
名もない町で「小さな不幸」も「ささやかな幸福」も
抱きしめ、寄り添い、生きていく。
よるべない人々への愛おしさが満ちてくる傑作――
中学生の眩しい瞬間がみずみずしく描かれている作品。
あの頃の大切な何かを忘れてしまった大人にも、
何か思い悩んでいる学生の方にも読んで欲しい、
青春あり!ミステリーあり!な心温まる一冊。
このまま読み進められるだろうか……と思うほど、重い。
でも、続きが読みたくなる。
苦しみや葛藤の先に何が待つのか――
ぜひ、あなたの目で確かめてください。
昔気質な善吉の活躍を読んでいたのに気が付いたらミステリーの中へ
家族愛・社会問題・ミステリーそして「どんでん返し」と盛りだくさんの中山七里ワールドへようこそ。
恋人同士が一緒に暮らしたことから出会った二匹の雌猫。彼女たちの喧嘩だらけの日々、そして別れを綴る表題作の「しずく」ほか、直木賞作家が贈る「女ふたり」をめぐる宝物のような短編集。じんわりきます。
大学山岳部時代の同期(ライバル)が白馬岳で再会—。
かつて互いに「命を預け、命を預り」山に挑んだ二人の極限の決死行。
著者の新境地となる傑作山岳冒険小説!
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
ただ、ハードルを上げているのではありません。
その期待度をさらに上回る傑作です。
介護はプライベートな問題であり社会問題でもあります。
犯人が語るタイトルの意味は、読み手が置かれた状況によりさまざまな表情を見せます。読後、葉真中顕を追いかけたくなること間違いなしです!
不穏な空気、破滅の予感、鮮烈な結末――
お正月も、バレンタインも、雛祭りも、SFも
匠の技で極上ミステリー!
人里離れた山奥の研修施設に何体もの惨殺死体が---黒(ノワール)誉田の原点ともいうべき衝撃のサスペンス・ホラー。奴らの正体がわかるとき全身の肌が泡立ちます!
過去の事件の隠された真実とは?そして犯人は誰だ⁉
魅力的な謎、スピード感のある展開、息の詰まるような終盤の臨場感、そして何と言っても意外な犯人!
ミステリとしての面白い要素がこれでもかと詰められており、一気読みすること間違いなしの作品です。
数ある道尾作品の中でも、飛びぬけてトリッキーと言えるのが今作です。
人の「思い込み」がいかに視野を狭くしてしまうのか、痛感させられることでしょう。
どんでん返しの連打と伏線の妙は、まさに「道尾マジック」。二度読み推奨です!
対照的な人生を歩んだ二人の女性を描き、生き方を考えさせられます。
年代ごとに葛藤する姿が書名の「永遠の途中」そのものです。
様々に起こる運命のいたずらのような出来事に翻弄されながらも
懸命に生きる女性たちの前向きな姿勢に、乾杯。
死者からのメッセージを掴み取る捜査一課調査官・倉石義男。組織に与せず、己の道を貫く男の生きざま描き、ドラマ化もされた傑作警察小説。男の「執念」が真相を引き摺り出す!
ミステリーの名手・横山秀夫の幻のデビュー作! 時効まで24時間、事件は解決できるのか⁉ 一気読み必死のタイムリミット・ミステリー!
ありふれた一家のある夏の日、少女が殺された。
家族全員に殺人動機があり、最後に衝撃の真実が……!
稀代のストーリーテラーが紡ぐ、極上ミステリー。