紀伊國屋書店:『葛原妙子歌集』刊行記念 「短歌と小説」フェア

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『葛原妙子歌集』刊行記念 「短歌と小説」フェア

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『葛原妙子歌集』(書肆侃侃房)の刊行を記念して、「短歌と小説フェア」を開催。

最高の本を届けるため「この歌集(小説)が好きなら、この小説(歌集)も好きなはず…」と考えながら選書しました。ラインナップにピンときたらぜひ!

『葛原妙子歌集』

「レモンの皮を薄く剥く」力加減を身につけることも大事だけど、「深くナイフを立てる」エネルギーは失ってはいけないんです。<早春のレモンに深くナイフ立つるをとめよ素睛らしき人生を得よ>

『葛原妙子歌集』に合わせて

此処ではない世界を覗き見るとき、彼方の世界の現実は幻なのかそれとも現なのか、いつも迷ってしまいます。

理解できると思わないでください。ただ言葉に埋もれてください。

『山中智恵子歌集』

陽の光に揺れる桜も、その明るさを仰ぎ見る私も、すべてが冥さのなかで光と影に。素敵です。<さくらばな陽に泡立つを目守(まも)りゐるこの冥き遊星に人と生れて>

『山中智恵子歌集』に合わせて

一息では読み切れないけど、一度読むのを止めてしまったらすべてを見失ってしまいます。

手では掴めないものを夢を通して見ようとするとなにかが見えるかもしれないけれど、それがなにかまではわからないから、また手を伸ばしてしまいます。

『塚本邦雄全歌集 第1巻』

朝の訪れとともに、静止していたものたちは動き始め、動くことができないものたちがその流れに逆らえず響かせる不協和音がいつまでも耳の奥でこだましています。<湖の夜明け、ピアノに水死者のゆびほぐれおちならすレクィエム>

『塚本邦雄全歌集 第1巻』に合わせて

深夜、うすい雲に覆われて姿を隠した月の下でこの本のページを捲ることを贅沢と言います。

持ち合わせている言葉や意味、知識が通じない光景は出会った瞬間から思い出に変わってしまうのかもしれません。

『Lilith 』

海を見ていると、海を通してここではないなにかを見ようと思いを馳せてしまいます。額縁に切り取られた海はきっと海よりも身近な海で身体ごと何処かへ行ってしまう気がします。<海の画を見終へてひとは振り向きぬその海よりいま来たりしやうに>

『Lilith 』に合わせて

「おやすみ」と「おはよう」のあいだの時間は此処から遠く離れたところにひとりでに迷い込む幻想の時間です。

「たったひとつのものを失った」狂気に陥るにはそれだけで十分なのです。

『世界が海におおわれるまで』

風鈴屋が風鈴を鳴らして人が来るのを待っている、でも、誰も来てくれない。きっとどこまでいこうと風鈴屋でいるしかない、そんなさびしい音が聞こえてくる気がします。<風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで>

『世界が海におおわれるまで』に合わせて

このあとなにかが起きるんじゃないか…という予感のようなものが満ち溢れているのですが、そう感じたときにはもうすでになにかが起こっているのです。

この本を読んで、「さみしい」の意味を知りました。

『砂の降る教室』

この短歌には妖精が住んでいて、楽しい韻律に心がほころんだところを見られているような思いになります。<くすくすくすくすの木ゆれて青空を隠すくす楠の木ひとりきり>

『砂の降る教室』に合わせて

正しいことから目を背けたくなった日はこの本を手に取るために本棚に向かいます。

言葉ほど信じられないものはないのに、どうしても物語を求めてしまうのは「信じられない」と言いたいからなのかもしれません。

『みじかい髪も長い髪も炎』

「花火の待ち時間」「花火」「きみとの時間」「生き延びてきた時間」「生き延びていくであろう時間」…実感を伴う短さが連なっていて、今を強く抱きしめました。<海沿いできみと花火を待ちながら生き延び方について話した>

『みじかい髪も長い髪も炎』に合わせて

行き過ぎた愛が見せる幻はどこまでいこう幻で、振り返ってももう、そこには現実はないのかもしれません。

傷つくのが怖いので、いっそもう傷そのものになってしまえば楽なんじゃないかと思うこともあります。

『カミーユ』

自分という存在をすべてきみという他者に委ねていて、「一緒にいたい」や「ひとつになりたい」とかではなくて、「同じで居続けたい」という狂気の一歩手前、いやもう狂気の愛、すごいです。<全身できみを抱き寄せ夜だったきみが木ならばわたしだって木だ>

『カミーユ』に合わせて

幸福な時間(次に読む本を決めるために本棚の前で脳内会議を行う時間のこと)にこの本の背表紙に触れて霊感を高めています。

「今日は悪夢が見たいな…」そんなときにはグラビンスキを枕元に置いて寝ています。

『行け広野へと』

「なるべく嘘に聞こえるように」言った相手は一体どんな人(人ではないかもしれないけれど)と想像してしまいます。ただひとつなにか決定的なことが静かに動いている気がしてなりません。<湖の近くに家があると言うなるべく嘘に聞こえるように>

『行け広野へと』に合わせて

少しずつ失われていく世界はどこか穏やかに見えるけれど、失われることに慣れてしまってはいけないのに、今だってそうなんです。

今はないものを思うとき、過去と現在が強く結びつくので思わず祈りのように手を組んでしまいました。

『春原さんのリコ-ダ-』

人間になる前から好きだという。まだ意識もなかった針葉樹林のころからおまえを好きだという。どこがとか理由とかそんな後付けもなくばくぜんと好きだという。愛だ!と思いました。<ばくぜんとおまえが好きだ僕がまだ針葉樹林だったころから>

『春原さんのリコ-ダ-』に合わせて

絶望と希望が仲良く手を繋いでいるような未知の世界をどこか懐かしく思ってしまうのはどうしてなんでしょうか。

過激なものがなくなった曖昧な甘さについて考えると言葉に詰まります。

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