1日の平均乗降客数およそ350万人と世界一を誇る新宿駅。その東口から徒歩3分の新宿通り沿いにあるのが紀伊國屋書店 新宿本店です。1927年(昭和2年)の創業以来、情報と文化の発信地として新宿の発展とともに成長を続けてきました。
特徴的な外観と通り抜けできる1階を持つ紀伊國屋ビルディングは、1964年に完成。2017年には東京都より歴史的建造物に指定されました。そして2019年から、ビルの耐震補強工事に着手。2022年秋のリニューアルオープンを目指し、紀伊國屋書店 新宿本店は歴史的な価値のあるビルを守りつつ、「新しい老舗書店」の創出に向けて全力で取り組んでいます。
「新宿通りからエスカレーターで上がっていただいた2階が、紀伊國屋書店 新宿本店の顔になる売場だと考えています。そこに私たちは長年、文学を配置してきました※現在は工事で一時的に4階に移転中)。文学売場は、もともと華やかなジャンルですが、当店のスタッフはとても個性豊かで、本当に思いの詰まった展示・展開を得意としてますので、そういうところにも注目いただけたら、と思っています。4階だけに限らず店内至るところで大小様々なフェアをやっています。そこでも担当者の手作りのパネルやPOPは、見どころの1つです。ご来店の際には、是非この手作り感もお楽しみいただけたらうれしいです。」(吉野副店長)
紀伊國屋書店 新宿本店のスタッフがモットーとしているのが、お客さんと「本との出会いの演出」。紀伊國屋書店に入社すると「書店は劇場」、「本が俳優で、書店員は演出家」だと教わるそうです。紀伊國屋書店のスタッフは、「本には力がある」、「本との出会いが人を豊かにする」と信じていると、吉野副店長は語ります。
紀伊國屋書店は1927年に創業者・田辺茂一が現在の本店の場所に売り場面積38坪、従業員5名で創業。その後、事業拡大を続け、1969年初の海外店舗サンフランシスコ店を開店するなど海外にも進出。現在では国内69店舗、海外42店舗を展開する世界有数の書店に成長しました。
「海外で先に紀伊國屋書店の存在を知って、『紀伊國屋書店の本店ってどんなところなんだろう』と、新宿にお越しになる外国のお客様が今後は増えてくるんじゃないかなと思っています。そういった海外のお客様にもご納得頂ける、『世界の紀伊國屋書店』の本店をつくるというのをミッションにしています。」(吉野副店長)
新宿でおよそ100年にわたり成長を続けてきた紀伊國屋書店 新宿本店は、新しい老舗書店としての次の100年に向けて動き出しています。
制作・J:COM 統括・東京都書店商業組合
この動画は、中小企業新戦略支援事業(団体向け)に係る特別支援「新しい日常対応型業界活性化プロジェクト」を活用して、東京都書店商業組合が制作したものです。