音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、
音楽が好きな人だけでなく、もっともっと多くの読者に知ってもらい、もっともっとたくさんの人に届けたい。
そして書店の音楽本コーナーを盛り上げたい。
そのためにスタートした「音楽本大賞」。
音楽家・横川理彦さんを選考委員長に据え、多くの著名音楽・文学関係者が賛同するこのプロジェクト、5月16日に受賞作が発表されました!
ウェブストアでも音楽本の良さを広めるべく、フェアを開催いたします。
■音楽本大賞公式サイト
■音楽本大賞公式ツイッター
『フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う』
■柳沢 英輔【著】
■フィルムアート社(2022/04発売)
■価格 ¥2,640(本体¥2,400)
■選評
横川理彦(選考委員長)
「フィールド・レコーディングを広く知ることができ、一般読者の誰でも楽しめる。たいした機材でなくても、みんながフィールド・レコーディングをしたらいいのでは。広く読まれていい本。」
小室敬幸
「研究と実践に垣根なく取り組んできた著者ならではの内容で、敷居の低さと裾野の広さを両立させた良書。自らが考える可能性に沿ってフィールド・レコーディングという主題を戦略的に切り拓いていく姿勢は、実に刺激的だ。」
松平あかね
「人は音をどう聴くのかという根幹について考え直すきっかけになる。誰でも簡単な機材を持って外に飛び出せば、クリエイティヴィティを発揮できる。ポジティブな感覚で紹介できる本だが、その一方で録音がゆるされない民族や地域もあるので、そうした禁忌とどのような距離を取るべきか、それぞれが注意深く考える必要がある。」
渡邊未帆
「まず、丁寧な構成がとてもよい。そして、実際にやってみたくなる。これを読んでバイノーラルマイクを買って商店街を歩きながら録音したら、雑踏の中のリアルな会話が録音されていてドキリとした。聴覚におけるプライバシーの問題などにも気づかされた。」
輪島裕介(ゲスト選考委員)
「録音と音楽ははたしてどういう関係なのか。録音は、どこまで音楽なのか。そもそもこの本が「音楽本」であると留保なしで言っていいのか。そういったことを含めていろいろなことを考えさせ、自分でもやってみたくさせる素晴らしい本。」
⇒こちらからどうぞ(PDF 1.9MB)