藤女子大学 ✕ まちかどCONNECT
廃墟礼賛 ドゥニ・ディドロと廃墟の詩学
まちかどCONNECTとは?
本学は、その前身である藤高等女学校の創設(1925年)以来、社会に開かれた大学として、地域や社会の課題を共に解決することで、その活性化を目指し、学術講演会やシンポジウム、フォーラム等を開催してまいりました。そこで、こうした活動の一環として、「紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン」にて連続公開講演会を実施し、地域市民のみなさまに本学の保有する知的資源により身近に接していただく機会を設けることで、地域社会の教育や文化の発展に一層貢献したいと考えています。「まちかどCONNECT」という本企画の名称には、本学の研究・教育成果を広く公開することで、本学と地域社会の結び付きを強め、その発展に貢献したいという思いを込めています。
廃墟礼賛 ドゥニ・ディドロと廃墟の詩学
日時|2023年8月19日(土)
14:00~15:00
場所|1Fインナーガーデン
定員|先着35名 ※当日来場も若干名可能
お申し込み先|QRコード または 藤女子大学総務課
お電話 (代表) 011-736-0311
講師|藤女子大学・文学部 松村良祐 准教授
博士(京都大学)。専門はトマス・アクィナスやボナヴェントゥラなどの西洋中世哲学。『自然の諸原理について―兄弟シルヴェストゥルに』(共訳・知泉書館)、『自己を越え出る愛のかたち』『ニュクス』第4号(堀之内出版)など。趣味は札幌近郊の廃墟を訪ね歩くこと。
参加費|無料
主催|藤女子大学社会貢献推進会議
後援|札幌市教育委員会/石狩市教育委員会/UHB北海道文化放送/北海道新聞社
空知、室蘭、小樽の三都に残る産業遺産群である「炭鉄港」をはじめとして、北海道にはかつての繁栄を偲ばせる建物が数多く残っています。こうした往時を偲ばせる昔の建物を魅力あるものとして捉え、思わずそこに佇んでいたいと思う感性は、現代人に限ったものではありません。18世紀のヨーロッパでは廃墟を主題とした絵画や詩、人工廃墟が多く作られ、一大廃墟ブームが起こっています。なかでも、フランスの哲学者であるドゥニ・ディドロは、フランスの啓蒙思想を代表する書物である『百科全書』の編集者であったことのほかに、廃墟の持つ魅力の理論化を試みた人物としても知られています。「まちかどCONNECT」第1回は、こうした廃墟の持っている魅力について、当時の絵画などを交えつつ、ディドロの思想とともに考えていきます。