紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#93
文学の魔術師ゴーティエによる「妖しい恋」のテクニックについて
『死霊の恋/化身 ゴーティエ恋愛奇譚集』の訳者・永田千奈さんを迎えて
フローベールら19世紀フランスの文人たちに愛された作家テオフィル・ゴーティエ。ボードレールが「フランス文学の完璧な魔術師」と形容し、『悪の華』の献辞を捧げたことでも知られています。また、バレエに詳しい方は、名作『ジゼル』の台本共同執筆者としてその名を覚えているかもしれません。
絢爛豪華な幻想文学の短篇・中編を多く書き残し、時代を超えて多くの読者、批評家に愛されてきた作家です。今回、光文社古典新訳文庫から刊行したのは、そんなゴーティエによる一線を越えた「妖しい恋」の物語3篇です。
その「妖しい恋」の物語に使われているのが、「魂の入れ替わり」や「タイムスリップ」といった特別に奇想というわけではない、どこかで読んだ(あるいは見た)覚えのある題材。ところが、ゴーティエの物語は、いわば「類似品」とは一線を画した魔術的なおもしろさを備えています。そのゴーティエらしさはどこから醸し出されているのでしょうか。
今回の読書会では、この作品を新訳した永田千奈さんをお招きし、その物語の魅力はどんな細部(テクニック)に隠されているのかについてたっぷり語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
【日時】2023年8月29日(火)18:30~20:00
【会場】Zoom(オンライン)
※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。
メール配信日:8月28日・29日の2回
【参加方法】
本イベントは無料イベントです。どなたでもお申込みいただけます。
2023年8月10日(木)~当日18:30の間、下記より参加お申し込みを承ります。
▶視聴チケット(無料)はこちら(Peatixサイトが開きます。)
【注意事項】
*本イベントはZoomによる配信イベントです。当日店頭にご来店されてもご観覧いただけませんのでご注意ください。
*事前にZoomのバージョンが最新にアップデートされているかご確認の上ご視聴ください。
*お申込の際は、当日アクセスするアカウントと同じアドレスをご使用ください。
*配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします。
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*視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合はご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください。
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【お問合せ】
紀伊國屋書店新宿本店代表 03-3354-0131
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このイベントの出演者
永田千奈ながた・ちな
東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。主な訳書に『海に住む少女』『ひとさらい』(シュペルヴィエル)、『女の一生』(モーパッサン)、『孤独な散歩者の夢想』(ルソー)、『クレーヴの奥方』(ラファイエット夫人)、『椿姫』(デュマ・フィス、以上、光文社古典新訳文庫)、『ある父親』(シビル・ラカン)、『それでも私は腐敗と闘う』(イングリッド・ベタンクール)、『サーカスの犬』(リュドヴィック・ルーボディ)、『印象派のミューズ』(ドミニク・ボナ)など。
駒井 稔こまい・みのる
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81 年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97 年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2 年の準備期間を経て’06 年9 月に古典新訳文庫を創刊。10 年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。