紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#101
“ここにもあった、いとをかし。” 繊細かつユニークなまなざしですくい取った平安女子の日常。
『枕草子』の世界観を味わう。 訳者・佐々木和歌子さんを迎えて
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」今回取り上げるのは、このあまりにも有名な冒頭の段で知られる『枕草子』の新訳です。この「春はあけぼの」の出だしはほとんどの人が知っている(学校で習った)と思いますが、三百以上ある全部を読んだことのある人はそうはいないでしょう。文学史的には、『方丈記』『徒然草』とならび日本三大随筆の一つに挙げられる平安朝文学を代表する随筆です。
NHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公まひろのモデルである紫式部と同時代を生き、才女でライバルとも呼ばれた清少納言は、物語ではなく随筆のかたちで宮廷生活のさまざまな一面を切り取りました。栄華を誇った中宮定子を支えた“ベテラン女房”らしい、優れた感性と鋭いまなざし(人間にも自然にも)ですくい取った数々の「いとをかし」。なかには今なら炎上必至の(?)の痛烈な悪口もあります。『桃尻語訳 枕草子』(橋本治訳)の衝撃は今でも鮮明ですが、新訳では好奇心旺盛で進取の精神に富んだ女房である清少納言らしさはもちろん、定子サロンの自由な雰囲気も表れていると思います。
今回の読書会では、「清少納言は当時最高のコメディエンヌ」と評する訳者の佐々木和歌子さんをお迎えして、『枕草子』の魅力と読みどころと、訳文の工夫についても語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
【概要】
日時|2024年6月24日(月)19:00~20:30
会場|Zoom(オンライン)
参加方法|本イベントは無料イベントです。どなたでもお申込みいただけます。
2024年6月1日(土)~当日開演時間までの間、下記より参加お申し込みを承ります。
▶視聴チケット(無料)はこちら
(Peatixサイトが開きます。)
※本イベントはリアル配信のみです。アーカイブはございません。
※お申し込み後、ご案内メールを当日までにメールでご連絡します(配信予定日:6月21日・24日の2回)。
※お申し込みの際、お客様情報をご入力いただきます。ご入力いただいた情報は本イベント以外には使用いたしません。
【注意事項】
*本イベントはZoomによる配信イベントです。当日店頭にご来店されてもご観覧いただけませんのでご注意ください。
*事前にZoomのバージョンが最新にアップデートされているかご確認の上ご視聴ください。
*お申込の際は、当日アクセスするアカウントと同じアドレスをご使用ください。
*配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします。
*インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからのご視聴が可能です。
*視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合はご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください。
*ご利用の通信環境により配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください
【お問合せ】
紀伊國屋書店新宿本店代表 03-3354-0131