紀伊國屋書店:全国33店舗+αで開催!「おすすめ台湾本」ブックフェア

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全国33店舗+αで開催!「おすすめ台湾本」ブックフェア

日時

台湾文化センターと紀伊國屋書店は2022年、SNET台湾の監修で、『臺灣書旅:台湾を知るためのブックガイド』を刊行し、紀伊國屋書店6店舗で開催したブックフェアは大変な好評をいただきました。

今年はブックフェア開催店舗を全国30店舗以上に拡大、2022-2023年刊行の新刊を中心に、8月下旬より各地の店舗で「おすすめ台湾本」ブックフェア を順次開催いたします。

また、今回は紀伊國屋書店と出版社の本好き・本読みから、面白かった台湾本(たいわんぼん)(台湾作家の本、台湾が舞台の本、台湾に関する本、台湾刊行の本)のおすすめコメントを集め、小冊子を作成しました。網羅的なブックガイドではありませんが、一冊一冊に本好きの「好き」が詰まっています。小冊子「おすすめ台湾本」は、フェア開催店を含め、紀伊國屋書店の全店舗で無料配布いたします。

新型コロナ感染症の猛威もようやく収まりをみせ、台日の人の交流も再び盛んになって来ました。各地でのブックフェアで、ぜひ多様な魅力をもつ台湾の文化に触れてみてください!

『おすすめ台湾本~日本各地と台湾から~』PDF版 こちらからご覧いただけます。
📄 PDFダウンロード (13,610KB)


ブックフェア開催店舗とフェア期間

■札幌本店 9月中旬~10月中旬
■仙台店 9月中旬~10月上旬
■前橋店 9月上旬~約1ヶ月
■さいたま新都心店 9月初旬~約1ヶ月
■流山おおたかの森店 8/21~9/10 約3週間
■セブンパークアリオ柏店 9月上旬~約4-5週間
■新宿本店 9/6~9月末
■Books Kinokuniya Tokyo 9/11~9月末
■大手町ビル店 9月中旬~10月中旬
■横浜店 9/1~9/30
■新潟店 9月中旬~約3週間
■富山店 8月下旬~9月末
■金沢大和店 9月上旬~約1ヶ月
■福井店 9月上旬
■名古屋空港店 10/1~約1ヶ月
■梅田本店 8/22~9/10
■加古川店 9月下旬~約3週間
■川西店 9/24(日)~10/22(日)
■クレド岡山店 9/1~9/30
■広島店 8月下旬~9/20
■ゆめタウン下松店 8/20頃~9月末
■ゆめタウン徳島店 8月下旬~約3週間
■丸亀店 9月中旬~約1ヶ月
■いよてつ髙島屋店 9月中旬~約3週間
■福岡本店 9/1~約1ヶ月
■久留米店 9月初旬~約3週間
■佐賀店 9月中旬~約1ヶ月
■長崎店 9月中旬~約3週間
■熊本はません店 9月中旬~約3週間
■熊本光の森店 9月中旬~約3週間
■あらおシティモール店 9月中旬~約3週間
■アミュプラザおおいた店 9月初旬~9月末
■アミュプラザみやざき店 10月上旬~10月末
■鹿児島店 9月中旬~約3週間
 
※開催期間は店舗によって異なります。詳しくはお近くの開催店にお問い合わせください。

おすすめ台湾本~日本各地と台湾から~全50冊

*小冊子に掲載の本はこちらからもご購入いただけます。

紀伊國屋書店スタッフのおすすめ
紀伊國屋書店の全国に広がる店舗・営業部から本社各部署・大学ブックセンターまで、広く声をかけて「これが面白かった!」という台湾本を集めました。*書籍の紹介は刊行の新しい順です。

台湾文化部(文化省)のおすすめ
台湾の文化部(文化省)は、台湾における文化行政を司ると共に、台湾文化センター等の海外事務所を通じて台湾文化の国際的普及に取り組んでいます。
文化部おすすめ作品に目を付け、邦訳刊行に導いて頂いた各出版社の担当編集者に「推し」コメントを頂きました。*書籍の紹介は刊行の新しい順です。

台灣紀伊國屋書店スタッフのおすすめ
中国語を一通り勉強した。さて、台湾の原書を読んでみたいけど何から手をつければ?
台灣紀伊國屋書店の本好きスタッフに、手に取りやすいマンガ・文学・人文分野から、「これ面白い!」を選んでもらいました。最初の一冊のご参考に!*書籍の紹介は刊行の新しい順です。

紀伊國屋書店スタッフのおすすめ

婚活中だけれど、あまり上手くいっていないひとり暮らしの30代女子の主人公。そこへ父親の取引先である台湾企業の娘さんが日本に留学するために、住むところがみつかるまでという条件でルームシェアすることになって…。ともに食卓を囲むうちにだんだん仲良くなっていき、ルームシェアも無期限に。お料理もおいしそうですが、お茶のうんちくがとてもおいしそうで、お茶だけ楽しみに台湾に行ってみたくなります。
斎藤一哉/弘前営業所

なんとなく親近感を抱いていた国、台湾。もっと知りたいなと思いつつ、踏み込まないままだった。「台湾と日本」について、白黒はっきりすることのできない、昨今の歴史・社会・文化を取り上げながら「いま」の視点で語る本書は、台湾に造詣のない私でもワクワクしながら読むことができた。われわれ日本人のこともより豊かに捉えることができるようになる素晴らしいエッセイ集。美しい装丁も、じっくり味わいたい。
山田萌果/札幌本店

作ってもらいたい台湾ご飯。初めのページで軽く前菜やスープを紹介した後に照り照り艶々な肉飯のページが始まる罪な一冊。各ページの美味しそうな飯テロ写真を堪能したらその後に続く台湾屋台食堂のレポートで心の一休みができます。自分で作ること前提のレシピ本であることを忘れて楽しむために読みふけってしまいました…。
森田史/加古川店

食堂、屋台、夜市で食べる小腹メシ、「小吃(シャオチー)」。ページをめくると小さなどんぶりにぴったりのレシピが美味しそうな写真と共に載っていて、ご飯もの、麺類、汁物まで小さなどんぶりの世界が限りなく広がります。読み終える頃には「台湾」を旅した気分にさせてくれる一冊です。
粕谷しのぶ/入間丸広店

登場する料理の画像を検索しながら読み進めた。日本人作家と台湾人通訳、ふたりの女性の際限ない食欲に「まだ食うの?」と慄きつつ、次々出てくる台湾の豊かな食文化に腹の虫が鳴きっぱなしになる。一方で時代は台湾が日本統治下の頃。ふたりの関係は気軽な「仲良し」ではいられない。相手を知りたいと思う気持ちも、空回りして消えてしまいたくなるような恥ずかしさもすべて味わって、「親日」という言葉の扱いを考えさせられる。
山内茜/大阪第一営業部

腹に妖怪を抱えた日本と台湾の食いしん坊たちが、古今東西、台湾グルメを求めて奔走する物語。と、数十ページしか読んでいない私ならこう書いていた。文字からにおいや音、とんでもない幸福な肉汁が感じられるのは読書の醍醐味であろうけれど、この物語は食だけではなく、日本人と台湾人女性の関係性を通して、かつて日本の植民地であった台湾の歴史と文化までを美味しく、時に苦く味わわせてくれる。最後に残る切なさも全て飲み干したうえで、私はこの本を勧めるならこう書きたい。「食いしん坊たちふたりの、友情の物語だ」と。
横山史葉/東京理科大学神楽坂ブックセンター

「おばちゃん」という響きが良いですね!人生の先輩でもあるさまざまなおばちゃんに関わり、台湾移住生活の中で自分自身を確立していく著者。生活や文化に密着したエッセイはとても想像を掻き立てられます。女性ならではの目線も楽しく、妄想旅のお供にももってこいです!
三瓶直美/入間丸広店

台湾に移住した著者によるエッセイ。仕事や結婚や出産や子育てを通して触れ合った台湾のパワフルなおばちゃん達とのエピソードは、日々の暮らしの中で何かと「シガラミ」を感じる事が多い私たちに「ラク」に生きるヒントを与えてくれます。
琴田雅史/入間丸広店

ふーみんさんこと斉風瑞さんは長い間オーナーシェフをされていました。食べる人の反応を近くで感じていた方のレシピ本ですから間違いありません。ページを開くと現れるメニューの数々は日本でも親しみのある中華料理で、どれも食欲をそそります。「だれがつくっても同じようにできる」という心強いお言葉が添えてあり、作る意欲も湧いてきます。
三瓶直美/入間丸広店

観光ガイドや歴史の教科書には載らないような、台湾の一般家庭の食文化を中心としたノスタルジックなエッセイ集。匂いや味まで伝わってきそうな料理描写は、まるで自分が同じ食卓についているかのよう。時代の移り変わりで失われてしまった文化や、家族との思い出がさっぱりとした文章で淡々と書かれていて、あえて感情表現が出てこないからこそ強い思いが感じられます。
植松野乃子/新宿本店

日本での刊行にあたって書き下ろされた序文の中に、作家の乃南アサさんのお名前があった。知っている名前を目にした途端、未知の地であった台湾が突然、知り合いの知り合いが住まう土地、くらいの身近さになった。そこにきて著者が親しみのある語り口で幼少の思い出などを楽しそうに聞かせてくれるので、読み終わる頃にはもうすっかり台湾は知った場所になっている。なじみのない漢字名の料理たちも、原材料と調理法と思い出話をたよりになんとなく風貌を想像してみたりするのが楽しかった。
牧野美沙都/入間丸広店

「食べる事は生きる為の最も身近にして、重要な営みである。だからこそ、丁寧に、誠実に…」。 この本は単なるグルメエッセイではありません。祖母・母・娘、3人の台湾女性の、台所から、料理を通じて語られる、自分史であり家族史でもあるのです。数々のエピソードの中に日本との繋がり、台湾の歴史も垣間見ることができます。読み終えた時、「洪さん、書いてくれてありがとう」そんな気持ちになる1冊です。
竹村陽子/入間丸広店

皆さん、書店はお好きですか?大型書店、町の本屋さん、独立系、古書店、他業種併設型など、日本には様々な書店があり、それぞれに社会的な要請や使命、歴史があります。台湾でも同様に、熱い思いを持った人々が書店を開き、知の普及に貢献してきました。台湾では古本販売が多く、書店それぞれの独自性が際立っているのも面白いところです。ぜひ、あなたのお気に入りの本屋さんを見つけてみてください(筆者は有河book推し!)
小山大樹/北海道営業部

今でこそ市民権を得た鉄道ファンという存在ですが、所は80年代台湾、鉄道利用者のほとんどは市井の生活者。周囲から投げかけられる訝し気な視線にさらされながらも台湾鉄道全線踏破を目指す旅の記録が綴られています。淡々と、しかしディテールにこだわり出来事を子細に記録していく筆致からは、車窓から吹き込む熱風やスコールのにおいまで感じられるよう。鉄道ファンにも、そうでない方にもおすすめです。
小平裕介/上智大学四谷ブックセンター

少ない手順で作れる台湾料理のレシピ本。朝・昼・晩などの時間別、おうちや外食などの場所別、野菜やスープ、おやつなどといったカテゴリ別で紹介されているので、どれを作るのか選びやすい。日本にある調味料で作れるものが紹介されているので敷居が低く作りやすいのもポイント。
望月大輔/入間丸広店

台湾出身で現在も台北を拠点に活躍している女性実業家による、「内向型」のビジネス指南書。アメリカでの学生経験、社会人経験に裏打ちされた理論には非常に見識の深さが読み取れるが、文化的なポイントは冒頭で日本のマンガが登場する点。国外の方のビジネス書であるにもかかわらず、日本文化が出てくることで、ビジネス書でありながら、他にはない親近感を覚えるはず。「外向型」のルフィや孫悟空になれなくても活躍できる方法を是非習得してみてはいかが?
横松丈周/東京営業本部第三営業部

表紙のイラストにひかれて、“ジャケ買い”しました。全ページとても丁寧に描かれていて、風景も人物も大好きになります。作中には台湾に輸入された日本文化として、細野晴臣・はっぴいえんど・村上春樹らが登場します。私が学生時代にそれらを楽しんだように、登場人物たちも青春時代に音楽と小説と恋に熱狂した…。ちょっとこそばゆいくらいドキドキが止まりません!
鈴木郁美/イトーヨーカドー川崎店

台湾で暮らす少女、緑(リュ)は岩井俊二の『リリイ・シュシュのすべて』やはっぴいえんどの『風をあつめて』などを浴びながら日々を過ごしている。台北に流れる風の音や潮のべたつきさえも感じられるほどの描写力に息を呑む。漫画から立ち昇る台湾の空気を吸い込みながら、馴染みのある日本の小説や音楽が脳内にリフレインされ、緑の目線になって葛藤や喜びに触れる。ノスタルジーだけでなく、先を見据える勇気も与えてくれる唯一無二の作品です。
鳥羽遼太郎/新宿本店

舞台は、台北と東京。繊細で緻密なタッチでありながら、主人公の少女が生活している場所の空気と温度がしっかりと伝わってきます。主人公の不安定に揺らぐ心にそっと寄り添う音楽と本。ときめくような新しい出会いとほんのり苦さの残る別れ。この物語はどこか懐かしく、共感をもたらしてくれると思います。
新井稚菜/入間丸広店

作品読後の感想が「村上春樹作品を絵にしたらこんな印象か?」ということ。そんなこと思っていたら本当に村上春樹著『猫を棄てる』の文庫版の表紙を描いちゃったのが台湾の著者・高妍(ガオ・イェン)。繊細で情緒的な描写をみればそれも納得である。台湾人の少女の青春と日台の文化交流はどこか淡々として空虚、しかし不思議と魅力的だ。国や世代をこえる描写を味わえる。
生武正基/店営連携課

恋愛、結婚、家族、セクシャリティなど様々な題材について紡がれた台湾の女性作家による短編集。そのどれもが身近に聞いた・感じた事のある感情で、作家陣全員と友達になれるのではと錯覚するぐらいに物語にのめりこみました。作中に出て来る台湾ならではの文化・社会環境はもちろん魅力的です。たまに出て来る日本語も「えっ!この言葉が?!」と、驚きとともにどこか微笑ましく感じられました。装丁も素敵です。
玉本千幸/新宿本店

ホームレスって特殊な人間がなるものでしょ?そんな思い込みがいかに現実と異なっているか、ホームレスと私たちの生活がいかに地続きでつながっているか、この本は実情を伝える渾身のルポ。収められた台湾のホームレス10人のライフヒストリー。「ホームレス」という言葉では一括りにできない一人一人が多様な「人間」であることを知った。ホームレスへのまなざしを変える力のこもった労作。
伊藤佑太郎/福岡本店

パニック障害を抱える、私立探偵の呉誠。弱気で少し頼りない一面もあるけれど、その人柄が等身大で心地良い。“完璧主義で隙のない人間”という従来のハードボイルド探偵のイメージを覆す、新しい時代の探偵の誕生!あぁ早く続編が読みたくてたまらない。
池田匡隆/ゆめタウン下松店

大学教授で劇作家の主人公呉誠は、突然仕事を辞めて私立探偵に。初の事件を解決して浮かれていたのも束の間、何と連続殺人の容疑者にされてしまう!上質な台湾製ハードボイルド。連続殺人犯との息詰まる攻防に、毒舌家で偏屈だが憎めない呉誠や、いい意味で警官らしくない警官の小胖、愛妻家すぎるタクシー運転手の添来などのユニークなキャラクターたち。台湾の世相や文化も色濃く描かれ、その熱気が身近に感じられます。
田口郁美/ライブラリーサービス部

「台湾×ミステリ×ハードボイルド」これらの要素が並んだら絶対に面白いだろうなと思いました。仕事も家庭も失った中年男が探偵業を始め、気が付いたら連続殺人事件に巻き込まれることになります。台湾の歴史や人間論、仏教など様々な要素があふれていますが、個性的なキャラクターたちの会話や目まぐるしく変わる展開が読者を飽きさせません。これからは台湾ミステリもチェックしないといけないですね。
玉本千幸/新宿本店

衝撃だった。こんな小説が存在するんだ。神話的な島から流されてきた少年、家族を失った女性、先住民のバー店主…様々な過去を抱えた人々に襲い掛かる、人間による環境破壊の産物。ファンタジーで神話的な物語は、異常気象などの自然科学的要素や台湾先住民族の歴史まで取り込んで、生きるものたちの喪失と再生に結び付けていく。バラバラだった物語の断片がひとつの世界を映しだすとき、心が強く揺さぶられた。虚しくて、でも何かしなくちゃという思いだけは強く残って。
近江菜々子/新宿本店

消えた家族、失われた故郷、変えようのない過去。喪失と悲嘆に塗りつぶされた空虚な世界の輪郭を、一本一本丁寧になぞるように、静謐な物語が紡がれる。眼前に広がる海が波打ち、大地に聳える山に囚われ、人間の営みはいとも容易く損なわれる。それでも続く色彩を欠いた生活を、やさしく描き出す言葉の連なりが、その世界に少しづつ色を加えていく。
中島宏樹/横浜店

日本語・中国語・台湾語…幼い頃から3つの言語に囲まれて育った温又柔さんのルーツを探る傑作エッセイ。街を歩いていて、ふと聞こえる言葉に感じるノスタルジー。故郷に国境はなく、それは万人に普遍的なものなのだと強く感じた。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。
池田匡隆/ゆめタウン下松店

「台湾生まれ日本語育ち」この一言を堂々と口にするのに、どれだけの葛藤を乗り越えてきたのだろう。日本語・台湾語・中国語…3つの言葉の狭間で「自分自身の言葉」を獲得しようともがく温さんの姿に、心打たれずにはいられない。何気なく使っている「言葉」の裏には、無数の人々の生が息づいている。それはもちろん同じ国の人とは限らない。それをバトンのように誰かに手渡している…自分もその連鎖の一員なのだと実感させられた。決して関係のない話だとは思わないでほしい。たとえあなたが東京に生まれ標準語を話し「マジョリティ」としての世界しか知らないとしても。
佐貫聡美/和書仕入課

台湾の雑然としたディテールの描写から70年代の台湾の雰囲気とまとわりつくような湿気が伝わってくる。『目に浮かぶよう』に加えて雑踏の町やそこに生きる人々が『匂い立つ』という感覚すら立ちあがる。体験してもいない「古き良き台湾」を感じることができる。さらに中台の激動の歴史と価値観、主人公の青春など盛りだくさん。ミステリ作品の枠に収まらない濃くて壮大な面白さ。
生武正基/店営連携課

いまだ戦争が、過去の歴史ではなく生きた記憶として語られていた1970年代。新しい時代を告げる清新な空気と、社会のいたるところに埋め込まれた変えようのない痕跡とともに生きることが、台北に暮らす人々の日常であった。その全てを背に受けながら、自らの手で未来を切り開こうと主人公は道無き道を歩んでいく。この物語を読み終えたとき、私たちは彼が辿った人生の足跡に強く心を打たれるだろう。
中島宏樹/横浜店

台湾は多言語、多文化の社会です。親日と言われますが、その実態も決して一面的ではありません。混沌とし、日中何れに対しても愛憎入り乱れる、日本統治時代の(そして今につながる)台湾の雰囲気を味わう事が出来る秀作。ガルシア・マルケスを彷彿とさせるストーリーはめまいがするほどですが、ラストはとても清々しく、心に残ります。
武田永季/金沢営業部

日本企業が台湾へ新幹線を通す、というストーリーの中で描かれる、台湾で暮らす人々と、主人公を含めた日本企業の人々との温かな交流、情熱。国と国との関係が、人と人との関係によって作り上げられていくことを実感します。そして、台湾には行ったことはないのに、読んでいて台湾の空気を感じる。読み終えたとき、熱い気持ちがこみ上げると共に、朝日を浴びるようにすがすがしい気持ちになれる。そんな作品です。以前、ドラマも作成されましたが、原作ならではの空気感を、ぜひ多くの方に感じていただきたいです!
武藤朋/雑誌部

NHKでドラマ化もされた吉田修一の感動作です。新幹線事業を背景に主人公の日本人春香と台湾人の人豪、日本統治下に生まれた人等の長きに渡る日台の人々の交流が描かれています。著者による台湾の描写も素晴らしく、台湾が舞台の小説としておすすめの1冊です。
久津間百代/入間丸広店

台湾文化部(文化省)のおすすめ

本書は清朝政府の台湾統治政策「開(かい)山(ざん)撫(ぶ)番(ばん)」のもとで起こった最初の原住民と漢族の戦争「獅頭社戦役」を描く歴史小説です。大亀文酋邦の原住民にとって、清朝の精鋭部隊「淮(わい)軍(ぐん)」は紛れもない侵略者ですが、原住民も淮軍もともに、国、土地、家族、誇りを守るために悩み闘い死んでいきました。そして歴史に埋もれ忘れ去られたのです。邦題の「涙」には、彼らの思いだけでなく、著者の哀悼の意も込めました。
東方書店 担当編集・N.I.

1945年夏、日本人も犠牲となった「三叉山事件」をモチーフに、ブヌン族の少年の成長を描き、台湾・中華圏の文学賞を制覇した感動の大作。
野球少年のハルムトは同族のハイヌナンと一緒に花蓮の中学校に進学して、本格的に甲子園出場を目指します。また、生活のなかで日本人、漢人、他の原住民族の学生たちと接することで、ブヌン人としての自覚を強くし、ハイヌナンに友情以上の思いを抱くように…。
ハルムトが大切な人を失った瞬間を回想するシーンは涙がこみあげてきます。 台湾の美しい自然を背景に、その土地で生きてきた人々の歴史と記憶を神話的な物語としてハルムトに語る祖父の言葉が全篇に散りばめられ、心を強く揺さぶられます。それは「生」と「死」に結びつく普遍的なものであり、さまざまな痛みや喜びを呼び起こすものだからです。ウクライナ戦争のさなかの今、多くの人に読んでほしい傑作です。
白水社 編集部 杉本貴美代

みんな優しくて、ご飯も美味しくて最高!
日本人が台湾に対して持つイメージではないでしょうか。台湾の田舎に暮らす大家族のモノローグを中心に構成された『亡霊の地』を読んでみてください。住む場所関係なく、老若男女問わず、人間みんな生きるってしんどいんだ、って読後しみじみと再認識できます。内容は重たくも、軽快でリズミカルな読み口でぐいぐいと読ませる、台湾の熱っぽさ、空気感に没頭できる最高に面白い小説です。
早川書房 書籍編集部 吉見世津

台湾の苛烈な家庭教育、歪んだ親子関係の実態を描いた衝撃作。学歴社会に翻弄され、子供の教育に必死になるあまり子供を追い詰めてしまう親。それは日本も同じで、他人事ではありません。それぞれの家庭の子供の苦しみ、親の苦しみを家庭教師という立場で切り取る著者の視点は、教育の意味と本質を問いかけてきます。
光文社 担当編集・M

金漫賞受賞作家、星期一回収日の才能が溢れる一冊。日本時代と現代、二つの時代を描く至上の百合漫画。少女たちの繊細な心模様が、淡く切なく、そして時に逞しく!描かれている。数々の胸キュン要素の裏にある、台湾の歴史や文化、社会、人々の暮らしも丁寧に表現。楊双子の作話・構成力にも感服するばかりだ。
サウザンブックス 古賀一孝

あの川上哲治と「赤バットの川上、青バットの大下」と並び称された大下剛は、じつは台湾の旧制中学出身でした。著者の唐嘉邦さんはこの大下の経歴に目を付けて、日本統治下の台湾を舞台に巧緻なミステリを書き上げました。さらに事件の裏には最後の抗日武装蜂起・西来庵事件の影が……。
島田荘司氏も物語の背景にある日本統治下の台湾の悲劇は「日本人に記憶されるべき重大な史実である」と指摘する、社会派ミステリの傑作です!
文藝春秋 文春文庫部 荒俣勝利

台湾の高校生たちが夢中になった青春小説。台北の女子高を舞台に、先輩に憧れる「私」と少女たちの淡い関係が誠実に描かれる傑作です。苦しみも幸せもすべてが瑞々しく描写され、この世界をずっと読んでいたいと思わせる李琴峰さんの薫り高い翻訳も秀逸な一作。
光文社 担当編集・M

台湾にも妖怪がいるのか!という驚きから手に取った本書。日本とは少し違うけれど共通したところも大いにある妖鬼神怪が見渡せる。さらに、こんな怪異がこんな場所に現われるよ、という記述だけで終わらないのが著者の書きぶり。丁寧な現地調査と貴重な文献資料で、台湾の人々が生活のなかで大切にしていること、避けていること、文化的・歴史的記憶にまで迫っていく。ちなみに、私がとても気になっているのは、台中の空をさまよう幽霊船です。
原書房 編集部 善元温子

ワリス・ノカンは1961年生まれ。私とまったく同年である。台湾と日本。同じ時代を生きながら、これほどまでに異なった人生と社会を眼前させるこれらの小説群は、翻って我が身を思うとき、大いなる戒めとなると同時に、これまでに味わったことのない新しい世界観をも与えてくれる。
田畑書店 大槻慎二

闘病中の母を持つ国語教師の「俺」と、入院中の母に付きそう小説家志望の「俺」。互いの夢の中で行き交い、ネルーダの少女とデートを重ね、若き頃の恋人を思う。母との別れが刻一刻と近づく中、俺と俺の境界はくずれてゆく。太陽系から外された冥王星が遥か遠くにいってしまったように、母との記憶、大切な時間もいつか忘れてしまうのだろうか。俺と俺との曖昧模糊な時間が心地よく、ただ漂っていたくなる不思議な小説。
書肆侃侃房 池田雪

呉明益の長篇デビュー作。日本と深く関わる重要な作品です。台北で暮らす「ぼく」は、数十年に一度の竹の開花を見るために陽明山に登った日から睡眠に異常が起きていることに気づきます。「ぼく」の意識は、やがて太平洋戦争末期に神奈川県の高座海軍工廠に少年工として十三歳で渡った父・三郎の人生と交差し、追憶していく…。
三郎が暮らした海軍工廠の宿舎には、当時、三島由紀夫も勤労動員され、台湾から来た少年工と交流し食事をつくってあげるなどしていました。その事実を著者が調べ上げ、物語に生かしています。三島は「平岡君」という本名で登場し、台湾の少年工に物語を話して聞かせ、皆から兄のように慕われていたことや、敗戦の玉音放送を聴く瞬間の様子、そのあとの変化など、三郎の目を通して詳細に描写されているところも注目。

白水社 編集部 杉本貴美代

「紅い服の少女」「返校」「呪詛」など、近年の台湾ではホラー映画が大ブーム。いずれも民間伝承や少数民族の宗教・文化と、社会問題や現代史の中の悲劇をクロスオーバーさせた傑作です。
本作はそれらの小説版とも言える作品。〈台湾語に日本語が混ざった妖しき幻聴。「ミナコ」とは何者? 事件の裏には日本統治時代の悲劇が隠されていた!〉富士山より高い玉山(新高山)の密林を彷徨うクライマックスをぜひお楽しみください。

文藝春秋 文春文庫部 荒俣勝利

2021年に亡くなられた西田勝氏(文芸評論家・平和運動家)が、親交の深い作家・黄春明氏の代表的短篇作品をみずから翻訳したアンソロジー。台湾や満洲など、旧植民地文学の研究・発掘を主導した西田氏による最晩年の作品の一つであり、戦後の台湾作家たちとの友情の結晶でもあります。カバーは黄春明氏自身によるちぎり絵。近代民衆文学の王道ともいえるような、人情の機微にふれる作品群を収録しています。
法政大学出版局 編集部 郷間雅俊

白状します。私はプロレスについてまったく詳しくありませんでした。なのに本書を担当した理由。ひとえに心を掴まれてしまったからです。プロレスと出会ってしまった彼の地の人々の人生ドラマに――。本書に登場するのは台湾の小都市・花蓮に暮らす、パッとしない人間ばかりです。安ホテル受付の大学生に、旅行会社をリストラされた初老男性…。プロレスに魅せられた彼らが織りなすチャーミングかつ、ちょっぴり切ない物語に、どうぞあなたも出会ってください!
小学館 文芸編集室 柏原航輔

すぐ隣の台湾について、私たちはどれぐらい知っているだろう。激動の台湾現代史に翻弄される親子三代の確執を軸に、戦前戦後における台湾と日本の関係、セクシュアルマイノリティの現実、夫婦だけの秘密など、あらゆる要素が盛り込まれた物語。現代台湾の複層的な現実を描きながらも、これは世界中の人々が抱える生きることの困難さと諦念、そこからの脱出のヒントが隠された物語だと思う。
書肆侃侃房 田島安江

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