兄の影響を受けて、ビートやモッズにはじまり当時のカルチャーの洗礼を受けた少年は、生涯かけて数えきれない数の本を読んできた。
文学、音楽、アート、ファッションなど膨大な知識は、ありとあらゆるものに解体され、歌詞、曲、ヴィジュアルなど、もう一度ボウイの創造物として作り直されている。
本はネタ元であるとともに、人として生きるための水先案内の道具でもあった…。
ボウイ自身が選んだ100冊を語り尽くすファン垂涎の一冊。
ジャズは20世紀の突出した文化現象であり、音楽という一分野を超えて、とほうもない力でわたしたちの生きる社会をその影響下においている(ホブズボーム)。
“JAZZ JAPAN”誌の人気連載全92回をまるごと単行本化。
連載時のペンネーム雑木林進から、おなじみ行方均に戻って、古今東西の名著、奇書、読むべき「ジャズ書」を紹介しつつ、聴くべき「名盤」を多数追加。
読むほどに聴くほどに生きたジャズが身につく極上の一冊。
ジャズを読む快楽、ジャズを聴く愉悦。
村上春樹、フィッツジェラルド、ボリス・ヴィアン、ジャック・ケルアック…。
ジャズ評論家が「文学の中のジャズ」を徹底的に掘り下げて、実際の音と共に熱く語る。
462曲分のSpotifyプレイリストが聴けるQRコード付き。
レコード演奏に人生を捧げた、伝説のジャズ喫茶店主の原点。
伝統芸能が不思議なほどに多い国。
とりわけ「語り芸」の多い国。
視覚優位の現代で、聴く力、想像する力を要する芸が、かほど多様に受け継がれ、生き残っているのはなぜか。
今聞きうる語り芸の第一人者を招き、実演とともにそれぞれの芸がどのような土壌から生まれ、どんな特色を持ち、それらを担い、享受した人々たちはどのような存在だったのかを引き出す。
ボウイという思想/晩年様式としてのロック。
誘惑する異星人か、ロック共同体の救世主か、はたまた死者を連れた亡霊か―。
ロックとロックならざるものの境界を、変幻するスタイルでラディカルに問いつづけたボウイ。
多彩な煌めきを曳いて流れたその星の軌跡に、或る一貫した「作家性」を認め、綿密な作品批評を通してひとつの稀代の美学・思想として読み解く。
渾身の作家論。
1969年、ザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズが自宅のプールで溺死した。
1970年、ジミ・ヘンドリクスが、ロンドンのホテルで窒息死した。
3週間後、ジャニス・ジョプリンが、ハリウッドでヘロインの過剰摂取により死亡した。
1971年、ジム・モリソンが、パリの浴槽で死亡した。
1994年、ニルヴァーナのカート・コバーンが、自宅で頭を銃で撃って自殺した。
2011年、エイミー・ワインハウスが、ロンドンの自宅にて遺体で見つかった。
全員27歳だった―。
「27クラブ」とは、27歳でこの世を去ったすべてのスターを指す。
彼らの死亡年齢の偶然の一致には、さまざまな噂や陰謀論が飛び交った。
―偶然のほかに、彼らを結びつけるものは何か?彼らを自己破壊的な行動に走らせたのは何だったのか?神話化された「27クラブ」の中でも最も有名な6人、特にエイミー・ワインハウスに光を当て、そのストーリーを比較するバイオグラフィ。
スコッツ=アイリッシュのアパラチア山脈への移住からはじまる巨大なるサーガ、ついに誕生はじめての全史
ロックミュージックはいかなる手段で、誰に抗い、何を訴えつづけてきたのか。
一体なんのために。
スコッツーアイリッシュのアパラチア山脈への移住からはじまる巨大なるサーガ、ついに誕生。
歌詞ってなんだ?「J‐POPの歌詞が劣化した」と嘆かれる今、“歌のことば”のポテンシャルに迫ったロング・インタヴュー13編。
音楽はどこからやってきてどこへ向かったのか―。
社会問題、経済変革に立ち向かい「芸術」へと昇華させた100年分の叡智を体感せよ。
音楽家・大友良英の“演奏”と“展示”のすべて。
音楽と美術のあいだをめぐる思索と、6人のアーティストとの対話。
50代の音楽評論家が最新ヒット曲を5年間、毎週毎週、聴きつづけ、語りつづけた「東京スポーツ」紙の人気連載を一冊に。
ドビュッシーの名曲「月の光」がワインショップで流れていると、試飲のワインはより甘美に。
さらに購入額は、ポップスが流れているときの3倍以上に!?さりげないBGMが、実はあなたの買い物を決めている―。
人間の心理にかくも大きな影響を及ぼす、音楽という魔法。
その効能を、英国の物理学者にして音楽家が科学とユーモアで語り尽くす。
性格と曲の好みの関係は?モーツァルトを聴くと頭がよくなる?映画音楽が観客に与える効果とは?そして…人はなぜ音楽を愛するのか?ミュージシャンからリスナーまで、読めばあなたの音楽人生がもっと豊かになること間違いなし。
名著『響きの科学』の著者が巧みに奏でる、「音」と「心」のアンサンブル。
犯人は、誰よりもベートーヴェンに忠義を尽くした男だった―。
音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」の全貌に迫る歴史ノンフィクション。
万能でパワフル、しかしもっとも誤解されているピアノという楽器。
ピアノの音はどこで作られるのか。
指は細長いのが理想? 和音はなぜ人を感動させるのか。
ベートーヴェンはピアノを使わずに作曲し、モーツァルトはピアノに頼りそれを恥じていた。
優れた調律師は優れたピアニストより少ない。
コンサート会場の聴衆の咳は何を意味するか。
レコーディングで「切り貼り」を目立たなくするコツ。
――軽妙なタッチの逸話でローゼンが語るのは、ピアノが19世紀のクラシック音楽を牽引し、そして衰退していった物語だ。
コロナに立ち向かった吹奏楽部員たちの物語。
部活動の中でも特に熱いことで知られている高校の吹奏楽部。
青春をかけて大好きな音楽に没頭していた部員たちを突如襲ったのは、世界中をパニックに陥れた新型コロナウイルスでした。
約3カ月にも及ぶ臨時休校、コンクール・コンテスト・演奏会の中止など、吹奏楽部は自分たちの音楽を外部に届ける機会を失いました。
練習にも大きな制限がかかり、「吹奏楽部の日常」が大きく揺らいだのです。
第1章 哲学から音楽へ―ランシエールを駆け抜ける(文化大革命の後、プロレタリアはもう眠らない;サバルタンは倫理と分子革命に反対して演技する;第一美学要綱―(1)感覚的なものの分割
第一美学要綱―(2)美学革命と音楽
第一美学要綱―(3)「有機的知識人」の不在)
第2章 ロックンロールの美学(芸術の美学体制における音楽―諸君、音楽を文化から守るために“ロック”したまえ;暴走するミメーシス―プラトン、ロックンロールを恐れる;はじめに歌ありき―天上の歌、地上の歌、自然の歌;真似られる沈黙の歌―美学革命による美学体制の定置)
第3章 鳥たちのブルース(音楽が歌である偶然と必然;リフにはじまる;ビロードの憂鬱/主体の技法;二つのノイズ)
第4章 平等の音楽(音楽=言葉、再び―転到から逆転へ;知らないことを教える―「すべての人間は芸術家である」;政治的なアメリカ音楽―即興の帰還)
ことば(鷲田清一『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』;西江雅之『アフリカのことば―アフリカ/言語ノート集成』;白川静『漢字―生い立ちとその背景』 ほか)
場(下村寅太郎『数理哲学・科学史の哲学』;磯崎新『見立ての手法―日本的空間の読解』;観世寿夫『心より心に伝ふる花』 ほか)
からだ(三木成夫『胎児の世界―人類の生命記憶』;木村敏『あいだ』;若桑みどり『薔薇のイコノロジー』 ほか)
フェルメール、レンブラント、ヴァトー、ゴヤの絵画と、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの音楽は、どんな共通性を持つのか―同時代的な背景の考察。
「ベートーヴェン・フリーズ」は、ウィーン世紀末のクリムトとマーラーの、どんな類似性を示しているのか―近代から20世紀の、音楽と絵画の関係の記述。
20世紀の思想だったデザインやカウンターとしてのアートがある使命を終えようとしている。
これからの芸術って、どんなもの?佐藤さんはコンピュータを使ったデザインの黎明期に、『WIRED』日本版などを手掛け、20年以上一線で活躍してきた。
しかし、ある日突然、木炭画を描き始めた。
絵を描くのが止まらなくて、その絵はなんと100メートルに! デザインするのをやめてしまうの? というわけではなさそうだけれど、いったん立ち止まって、アートやデザインについて考えてみました。
私たちの生活のいたるところで,デザインは息づいている.その囁きに,ちょっと立ち止まって耳を傾けてみよう.そこには,柔らかな感受性から生まれた生活への新しい提案と,未来への可能性が託されている.いま,なぜデザインか.世界の第一線に立つ著者がこれまでのデザイン観を一新する,斬新な発想転換のすすめ.
この絵を見ているときに何が起きているのか?かたち、線、色、大きさ、空間、構図―絵の要素分解で「感情」と「感覚」を鮮やかに読み解く、目からウロコのビジュアル・リテラシーの教科書。
世界で読み継がれてきた名著、待望の翻訳!
ちょっといいふつう
日常の感触
まっとうしたふつう
意識の中心
「ふつう」を超える「ふつう」
かっこいいふつう
中庸のデザイン
ふつうをお願いします
ふつうの曲
スーパーノーマル〔ほか〕
色、装飾、ロゴ、レイアウト、表現――歴史が織りなしてきた連鎖の糸をグラフィックデザインの鬼才松田行正が解きほぐす。
デザインを知ること、歴史を知ること―― ブックデザインの世界を颯爽と駆け抜けてきた著者が、 長年の経験と博覧強記の知識を駆使して、デザインや 美的感覚が、そもそもどのように形成されていったか、 歴史の糸をときほぐしつつ解説する渾身のデザイン論。
混迷する文化状況を俯瞰し、その行く末を占う読み物 としても楽しめる、基礎教養が詰まったコンパクトブック。
後半では、子どもたちへのワークショップの写真もふんだんに盛り込み紹介している。
バウハウスに学び、アメリカで人気を博したテキスタイル・デザイナー――アニ・アルバースが自らの哲学について語った珠玉の論考集。
アーティストの心得を説く
デザインでない人のための、デザインの定番基本書。
待望の第4版!デザインの「4つの基本原則」。
これを知るだけで、あなたのデザインはずっとぐっと、良くなります。
プロではなくても、読みやすいデザイン、伝わるプレゼン資料、わかりやすいレイアウトを作りたい。
そんなあなたのための、デザインの基本書です。
188のデザインプロセス、圧巻のアイデア資料見本帳。
一流の人たちは、どのように考え、どのように実現したのか。
デザインのための本物のラフ、スケッチ、アイデアメモ、モックアップ、カンプetc…
夏目漱石『吾輩は猫である』以降、約110年間に日本で刊行されてきた、美しい本350冊を振り返り、ブックデザインの変遷をまとめた本です。
ベストセラーや話題になった装幀のほか、村上春樹『ノルウェイの森』など著者による装幀、恩知孝四郎など工芸家による装幀、文化人や編集者による装幀を紹介。
書籍で使われてきた用紙や書体に至るまで、あらゆる角度から解説。
著者は『装幀時代』『現代装幀』『装幀列伝』『工作舎物語』など、装幀に関する書籍を多数執筆している臼田捷治氏。
日本の造本文化を支えてきた装幀家、著者、編集者らの仕事でたどる日本近代装幀史の決定版です。
ZINEは楽しい。
楽しいと感じたら、すぐに作れる。
「読む人」はいつだって「作る人」だ。
自らZINEを作り、探し、紹介してきた著者が、自身の経験を語り、同じくZINEのとりこになった人たちの声を伝えることで、色鮮やかなZINEの世界を案内する。
つい手に取ってしまう魅力にあふれた装丁作品365冊(以上)を収録。
書籍の概要に加え、用紙の情報とデザインコンセプトを掲載。
全世界からこだわりぬいた装幀、製本、造本でデザインされたブックデザイン事例を集めたリファレンス集。
歴史的なものから、現在流通されているものまで、幅広くチョイスし歴史を解説。
年表でそのあゆみを分かりやすく追う。
世界的ブックデザイナー3組のインタビューを作品とともに紹介。
それぞれがブックデザインに対する情熱や哲学を語る。
世界中からセレクトした優れたブックデザイン紹介ページでは、詳細スペックや図解とともに、コンセプトや狙いをあますところなく公開。
多摩美術大学で2020年に開講された現代色彩論講義を元に編集された一冊。
最古の合成顔料は、古代エジプトで生まれた?最上質の高貴な紫が、海の巻き貝から採れた?人間は絵を描くために、鉱石、有毒金属、昆虫、家畜の骨や糞尿など、ありとあらゆるものから色を取り出してきた。
錬金術から偶然の出会いや失敗まで、驚くべき方法で生まれた古今の顔料50種以上の物語を紹介。
古代世界をかけめぐり、近代科学の飛躍をたどり、美術、歴史、科学、デザインの分野をまたぐ色彩の物語は、無限の興味と驚きに満ちている。
世界に可能性はまだあるのか、「芸術」はその問いに答える方法である。
時を超えて交錯する思考の運動が、星座のように明晰なる一つの図形となって、新たな知覚と認識を導く。
20世紀美術を動かした真の芸術家たちは誰か―。
近代芸術はいかに展開したか、その根幹から把握する、美術史的傑作。
芸術と哲学の関係はいかなるものなのか?芸術を真理との関係から問い直し、ダンス、映画、演劇、散文、詩を例に作品でも作者でもなく出来事的な切断によって先導される“芸術的布置”の次元を見定める渾身の芸術論。
作ることと作らざるものの関係を問う「もの派」の運動から半世紀。
AIと新型コロナによって世界に大きな変化がもたらされたその先に、表現は、芸術と人間の在りようはどうなるのか。
68の文章。
一九七〇年前後のアートシーンにおいてあらわになった観念(イメージ)と物質(モノ)の抗争と対立を解き明かし“見るということ”をめぐる制作と批評の軌跡を検証する。
「感性」「芸術」「美」をめぐる思考。
カント『判断力批判』の議論を軸にして、古代ギリシアから21世紀までの美学史を展開する。
古典入門、かつ美学概説の一冊。
「見える」ということから中動態へ
1 中動というカテゴリー(アナモルフォーズと胡蝶の夢―存在の地平と中動態;自己の身体と中動態;言語の範疇から思考の範疇としての中動態へ)
2 差異化=媒介(表情知覚の中動相;技術(行為の形)の中動相
差異化=媒介と中動態)
3 生成の場面―中動態の発動と結果(かたちの成立―身体・技術・素材;拘束からの生成―いかにして「作者」になるのか?;作者であることの事後性をめぐって ほか)
中動態とオートポイエーシス
芸術を生みだす心のしくみとは?子どものころの砂遊び、背骨を折った経験、片目の光を失った経験…。
絵を描く心の起源を探究する異色の研究者が、自身の体と体験をとおして感じたことを軸に綴る。
アートとサイエンスの交差する場をフィールドに「!」を探し、そこにアーティストの「!」やサイエンスの「?」を添えた珠玉のエッセイ集。
セザンヌからスミッソンに至る近現代美術から、ゴダールの3D映画、トンネル工事の記録写真、そして同時代のダンスや演劇まで、多様なジャンルを横断して広がる「芸術」という営みを、一貫した方法論的精密さで分析する。
鮮やかな余白を求めて国際的に活躍する美術家が自身の芸術、作家たち、ものと言葉について綴る。
カンバスの上に一つの点を打つと、辺りの空気が動き出す。
一筆のストローク、一個の石、一枚の鉄板は、外との対応において力に漲る生きものとなり、物や空間が呼応し合って、鮮やかに響きわたる余白が生まれる――1970年代、有機的な組替えやズラしによって、外の空気を浸透させ他を受け入れる作品を精力的につくり、あるがままをアルガママにする仕事をした「モノ派」、その運動の柱として知られ、国際的に活躍する李禹煥の著作を集める。
累計800万部の大ベストセラー
世界一売れている美術の本
東京大学名誉教授 高階秀爾氏 推薦!
「歴史の流れのなかに、作品の魅力をくっきりと浮かび上らせる」
シャガール、ミロは、ブルーが多いほど高額に?ゴッホは自殺したからこそ、価値が高まった?アーティストの“狂気”は市場に影響を及ぼす?サザビーズのディレクターが、長年の経験をもとに作品の様式からオークションの裏側まで、さまざまなトピックを解説。
美術作品の“真”の価値を見分ける78のトピック集。
ガーディアン、フィナンシャル・タイムズ、サンデー・タイムズ、スペクテーター、各紙誌のBooks of the Year!
見えない人と見るからこそ、見えてくる!
全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することにより、浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力――。
「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」
という友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るというユニークな旅が始まった。
人はなぜ、「美しい」ということがわかるのだろうか?自然を見て、人の立ち居振舞いを見て、それをなぜ「美しい」と感じるのだろうか?脳科学、発達心理学、美術史学など各種の学問的アプローチはさまざまに試みられるであろう。
だが、もっと単純に、人として生きる生活レベルから「審美学」に斬り込むことはできないだろうか?源氏物語はじめ多くの日本の古典文学に、また日本美術に造詣の深い、活字の鉄人による「美」をめぐる人生論。
ロンドンでの安定した仕事、温かな家庭。
すべてを捨て、パリへ旅立った男が挑んだものとは――。
歴史的大ベストセラーの新訳!
あるパーティで出会った、冴えない男ストリックランド。
ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。
パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。
四十をすぎた男が、すべてを捨てて挑んだこととは――。
ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る、歴史的大ベストセラーの新訳。
西洋美術に接するたびに「キリスト教のことをもっと知っていたら…」と思うもの。
本書は画中のストーリーをイラストやマンガも混ぜて、コンパクトかディープに解説した事典です。
欧米では常識のキリスト教の知識も同時に学べます。
絵画や彫刻などの芸術作品を読み解くことにより、その背景にある意味内容と歴史的意識を探究していく図像解釈学(イコノロジー)。
今日では常識的なものとして定着しているこの方法論は、本書においてパノフスキーが理論的に確立したものである。
上巻では、解釈の手法を定式化した序章から、ルネサンス芸術であつかわれたテーマ(原始時代の人間の生活、クピド、時の翁など)を分析した三つの応用論を収録する。
美術史学という枠を越え、人文諸科学の基本的手法として広く親しまれてきたイコノロジーの出発点となった記念碑的名著。
絵画や彫刻などの芸術作品を読み解くことにより、その背景にある意味内容と歴史的意識を探究していく図像解釈学(イコノロジー)。
今日では常識的なものとして定着しているこの方法論は、本書においてパノフスキーが理論的に確立したものである。
下巻には、裸体で描かれた「天上の美」と着衣で描かれた「地上の美」という対をなす図像の変遷と、二つの美の相克に苦悩したミケランジェロについての、二つの論考を収録する。
詳細な索引、著作目録、参考文献一覧を完備。