「死生観」という切り口から、作家の全体像に迫る。
本書では、大江の実質的なデビュー作である「奇妙な仕事」から、最後の長編小説となった『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』までを射程におさめ、作品に登場する「犠牲獣」「聖樹」といった独特なイメージ群を詳細に分析しています。
作品に通底する主題としての「死生観」、その「魂のこと」をめぐる思索の先にあるものとは...これまで体系的に考察されてこなかった切り口から、世界的作家の全体像に迫る意欲作です。
60分ほどの対談の後、質疑応答とサイン会を予定しております。サイン会にご参加希望のお客様は当店にて対象書籍『犠牲の森で 大江健三郎の死生観』(菊間晴子 / 東京大学出版会 / 税込5,280円)をご購入ください。イベント当日は会場でも販売いたします。
皆様のご参加をお待ち申しあげております。
【日時】2023年6月7日(水) 18:00開場 / 18:30開演
【会場】紀伊國屋書店新宿本店 3階アカデミック・ラウンジ
【参加方法】
無料でご観覧いただけるイベントです。サイン会にご参加いただけるお客様はイベント当日までに、当店にて対象書籍をご購入くださいませ。
◆着席でのご参加:事前にご予約のうえ、イベント当日は会場にお越しください。 ※ご予約満数になり、受付を終了しました。
★ 申込~参加の手順 ★
①受付サイト(外部サイトPeatixが開きます)にて「着席参加」を申し込む
(お申し込みにはPeatixアカウントが必要です。お持ちでない方は新規登録のうえお申し込みください)
②イベント当日は会場受付にて、係にご予約いただいたお名前を伝える
◆立ち見でのご参加:ご予約不要で、無料にてご観覧いただけます。
オープンスペースでの開催となりますので、ご予約なしのお客様も立ち見にてご観覧いただけます。
【プロフィール】
著者:菊間 晴子(きくま はるこ)
1991年生まれ。2021年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在は東京大学大学院人文社会系研究科助教、青山学院大学・明治学院大学非常勤講師。
主要論文に「「後期の仕事(レイト・ワーク)」にあった「希望」 大江健三郎の小説作品における死者とのコミュニケーションに着目して」(『日本近代文学』2017年5月)、「●を超えて、あるいは●のなかで 『うたびこ』『0』に見る「喪」と「メランコリー」」(『ユリイカ』2020年3月)、「「テン窪大檜」の表象に見る「魂」の救済可能性 大江健三郎『懐かしい年への手紙』、『燃えあがる緑の木』の比較分析を通して」(『超域文化科学紀要』2021年1月)がある。2023年3月、第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作『犠牲の森で 大江健三郎の死生観』を上梓した。
登壇者:安藤 宏(あんどう ひろし)
1958年生まれ。1982年東京大学文学部卒業。1987年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学文学部助手、上智大学文学部助教授などを経て、現在は東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)。
主要著書に『自意識の昭和文学 現象としての「私」』(至文堂、1994年)、『太宰治 弱さを演じるということ』(ちくま新書、2002年)、『近代小説の表現機構』(岩波書店、2012年。やまなし文学賞、角川源義賞)、『日本近代小説史』(中公選書、2015年。新装版2020年)、『「私」をつくる 近代小説の試み』(岩波新書、2015年)、『太宰治論』(東京大学出版会、2021年)などがある。
【ご案内】
・着席ご予約のお客様の座席は自由席です。イベント当日は、開演時間までに3階アカデミック・ラウンジにご来場ください。
・イベント会場内では許可された以外の撮影・録音を固くお断りいたします。
・お客様のご都合や交通機関の遅延により時間に遅れた方や、係員の指示に従っていただけない場合は、イベントへのご参加をお断りする場合がございます。
・イベントの出演者・内容については急な変更等ある場合がございます。予めご了承ください。
・着席ご予約は定員になり次第、受付終了させていただきます。ご予約満数の場合は立ち見にてご観覧いただけます。なお、当サイトでの受付終了のご案内は遅れる場合がございます。予めご了承ください。