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“痛快”とはまさにこのことか!と、この本を読んで感じました。中年男性の、それもしょうもない男性が家族のため体を張って戦う姿がなんとも涙をそそってしまう。(おかし涙も!!)また、とりまく少年達がなんとたくましくかっこいい事か……。とにかく読み終えたらスッキリする事間違いなしです。
本田/熊本店
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これぞ大人の小説!丸谷才一の集大成とも言うべき傑作。思わず拍手喝采したくなるシーンや思考の淵に落とされる話が次から次に展開。教養とムダ知識が混ざり合い、読む者に新しい世界を聞いてくれる。久しぶりに小説を読んだ、と思わず満足。
秋田元二/松山店
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兎に角“一目惚れ”――これがこの本を手にした理由である。通勤電車でも手に馴染む判型、紙質、少々歪んだタイトル……全てに「ピン!」と来てしまった。ページを開けばカラー写真満載、手書きイラスト多数、本文の文字は敢えて「タネ」を連想させる茶色。内容にも不足はない。タネを科学し、食の安全から身土不二の思想、果てはスローライフまでを語る。そして何よりも事実、わが家でもアボカドのタネがわずか4ヶ月で30cmほどの立派な観葉植物へ!!「タネから芽が出る」そんな当たり前なことを実感できる素敵な本でした。
神谷舞/新宿南店
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自転車修理工からのたたき上げの馬王。謎めいた野生馬馴らしの寡黙な調教師、片目が不自由な騎手、そして脚の曲がった小さな馬シービスケット。登場人物の設定だけで涙があふれ出そうな話。競馬をただのギャンブルと考えていた人もこの本を読めば興味を持つはずです。
竹下/福岡天神店
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1930年代、日本競馬がまだ黎明期の頃、アメリカにシービスケットという馬がいた。競馬ファンでありながら、この馬の存在を知らなかったことが恥ずかしい。
藤井嘉人/大津店
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150cmだっていいじゃない!! 背が低いとなにかと不自由。でも背が低いとなにかと得をする……。低い目線で見る日常生活。ブーツをはくだけで見る世界が変わったり、エスカレーターで上の段になって背の高い人気分を味わったり。ほのぼのしながら150cmライフを味わって下さい。
津村/岡山店
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主人公の小学校から高校までのあらゆる思い出がつまった一冊。それは女性の読者ならば、皆自分のことが書かれているように感じることでしょう。主人公と一緒に今までの自分を振り返るきっかけになるはずです。そして人はさまざまな人やものと関わりながら自分で人生の道を決めていくのだとわかってくる。もっと自由に生きていいのだと勇気と元気がわいてくる本です。
安藤/新宿本店
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短編集というより、傑作集です。私はこの『ZOO』を読み終わったあとに、「すごすぎる!」と深くうなずいてしまいました。ミステリーだけではなく、笑える話もあるんです。乙一を知っている人にも、「乙一って誰?」と思った人にも大オススメの1冊です。絶対おもしろいです!
田中/札幌本店
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外国人との生活ってこんなに楽しいの!!?こんなダーリンを私にも!!ってつい思っちゃった一冊でした。とにかく絵がかわいい!!内容も笑えちゃう!!読んでハッピーになれる事間違いなしです。
山崎/川越店
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驚きました!やられました。面白すぎ。タイトルも話の流れもすごくスマートで奥深い。登場人物の魅力も充分。これを読まずして何を読む!?生きる希望が、生きる意味が、生きる価値が、そして生きる勇気があふれてきます。
岸田安見/本町店
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「理系人への応援歌」これがこの本のモチーフ。モノづくりで生きてきた日本経済を支えてきたのは主に理系の科学技術者。しかし実際は文系が主導してきた日本社会。そして子供の理科離れ……。そんな時ノーベル賞連続受賞というニュース。はたして理系人はどうなるのか。
竹友/広島店
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タイトルのわりに内容が硬くて読みにくそう?「バカの壁」をつくらず是非読んでみて下さい。自分がいかに知ってるつもりで生きてきたかわかります。がこの本の中にはあります。
総務担当/京橋店
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どうして女は何年もの間、一人の男を思い続けていられるのだろうか。どうして男は命をかけてまで、一人の女を探し続けるのだろうか。どうして人はこれほどまで人を愛するのだろうか。そう感じずにはいられない純愛小説です。
王丸聖子/福岡本店
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本当に切ない物語です。ただの純愛小説ではない、残酷すぎるてんかいにおどろきつつもどんどんはまってしまいました。本を読んで涙することは滅多にない私ですが、この作品は泣きました。泣けました。
坂口絵梨子/高槻店
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本を読んでいると音楽が流れてくる。そんな本はあるものだと思う。この本を読んでいて流れてきたのは、ブルーハーツの「夕暮れ」だった。登場してくる人達1人1人がそれぞれバランスをとりながら毎日を過している。不安定な中をそれでも歩いているのだ。そして主人公の翠は最後に「光ってみえるもの」を見るのだ。読んだ後に「はっきりさせなくてもいい……。」というメロディーが浮かんでくる。そんな淡い物語である。
伊藤/札幌本店
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気鋭の政治学者姜尚中氏と、気鋭の博打渡世人森巣博氏の対話から、日本が、世の中が見えてしまう。ふたりの痛快かつ真剣なやり取りで、ナショナリズム克服の可能性が面白く手軽に読めてしまう。テーマは決して軽いものではないのだが、肩の力を抜いて呼んでみるのに最適の1冊。
和泉仁士/新宿本店
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在日韓国・朝鮮人である姜尚中氏と、何にもとらわれない生涯を送るオーストラリア在住日本人森巣博氏がそれぞれの視点から現在の世界情勢の混沌を明るみに出す。互いの主張を補い、対立させながら進められる対談は、政治や経済の話題に疎い人でも手に取りやすくなっていると思います。
比嘉/福岡天神店
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推薦コメント
訳者の村上春樹氏が語っているようにこの本はむしろ大人になってしまったひとにこそ読んでほしい一冊です。大人になる過程で失ったものをホールデンは僕たちに呼び覚まさせてくれます。そしてその代償として何を手に入れたか(あるいは手に入れるべきか)ということを読後に考えるのは決して無意味ではないでしょう。
橋本/渋谷店
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「殺人未遂に問われ、中国に密航した彼。30年ぶりに還ってきた東京で彼が見たものは。」手塚治虫・星新一・ロバート・A・ハインライン「夏への扉」……あの頃沢山の作家たちが来るべき未来を夢みて、想像して様々な小説を書きました。そして時代がその空想に追いつき追いこそうとしている現在、待っていたのはバラ色の生活?色あせた現実?凝った装丁に魅かれて手にとった人、ぜひ。タイトルの懐かしいフレーズが思わず気になった人ぜひ。そして最初の数ページを読んでみて“これは!!”とひっかかるものを感じた人は絶対。本を読む楽しさと深さがずっしり詰まった本なのです。オススメ!!
平野千恵子/新宿本店
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カフカ、イソップ、ランボー、川上弘美に村上春樹、内田百聞に芥川……。古今東西から集められた短い短いお話。本当に「あっ!!」という間に読めてしまう短編ばかり。どこから読んでも面白い。さてカップラーメンができるまで、いくつ読めるかな?
横田麗子/松山店
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各地を廻って不味いものに出合った。本当に不味い。うんー、こんなに不味いものが沢山あるとは。小泉先生の不味さの薀蓄が満載。あまりの不味さに笑えます。
悦子/札幌本店
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果たして、「人間らしさ」とは何か?現代日本社会をユニークな視点で斬りこむ快作。
二宮新一/新宿南店
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あ、違います。ケーキの本じゃありません。小説あり、写真集あり、絵本あり……クラフト・エヴィング商會が作った12冊の小さな本が主役です。小さいながらも、ちょっと思いもつかないような、素敵な世界が楽しめますよ。ほんわかとしたこの温もりをあなたにも。
立石/福岡本店
推薦コメント
皆がよく分かったつもりになっていて、実はまったく分かっていないこと。小熊英二氏は『単一民族神話の起源』、『日本人の』などの著書によって、そのようなことを次々と明らかにしてきた。『と』では「民主」や「愛国」といった手垢がついたように感じられる言葉を新鮮に捉え直している。それらの言葉は「戦後」を語る上で重要なキーワードとなっている。戦後生まれだから「戦後」をよく知ったつもりになっている人には、特に読んでもらいたい1冊だ。
田中伸哉/新宿南店
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邦人カップルがドナウ川に入水自殺、男は33歳識者で女は19歳女子大生。このスキャンダラスにも聞こえる事件を覚えている人はいるだろうか。実際に起こった事件であり、2人の命が失われたのだから「面白い本」として推薦するのは適当でないかもしれないが、日本から遠く離れた地で静かに狂っていく男と若く美しい19歳の命を捧げた女の愛の形を丁寧に描いた本書にはページをめくる指がとまらない面白さがあり、是非一読をお薦めしたい。
野口/新宿本店
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今年一年で読んだ本の中で一番心を動かされた作品です。読みながら自分も追いつめられたように切なくなり本の中の登場人物たちをなんとか助けたいと願うような気持ちになりました。
清水/新宿本店
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推薦コメント
美談ではない。何せシカノはワガママだ。自分を「カリスマ」だと勘違いしているし、エロおやじだし。シカノは人工呼吸器をつけ24時間介助を受けて自立生活を営んでいる筋ジストロフィー者だ。ボランティアや有償の介助者たち離れていかないのか。離れていかないのだ。なぜ。読めばわかる。読んでも分からないかもしれない。
松野享一/洋書部
推薦コメント
1983年、47歳の若さでこの世を去って20年。今なお強いイメージを多く持つ不思議な男。万華鏡のように美しく怪しい一冊。『マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや』しびれます。
徳光和子/松山店