紀伊國屋書店:戦争と平和を考える 関連書籍フェア 2023

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戦争と平和を考える 関連書籍フェア 2023

日時
場所
    紀伊國屋書店
  • 対象4店舗

8月15日の終戦記念日にあわせて、8出版社が自選した戦争と平和を考える書籍をご紹介いたします。平和への祈りをこめてお手にとっていただければ幸いです。(昨年以前の推薦書はこちらから 2022 2021 2020 2019

『戦争と平和を考える 関連書籍フェア2023』

店名期間フェア展開場所
新宿本店2023/8/1 (火) ~ 8/15 (火)3Fカウンター前 フェア台 
梅田本店2023/8/1 (火) ~ 8月下旬人文書コーナー台
広島店2023/8/6 (日) ~ 8/15 (火)人文エンド台
長崎店2023/8/1 (火) ~ 8月末入口入ってすぐのエンド台

企画協力:朝日新聞社メディア事業本部

NHK出版

満州事変から、真珠湾攻撃へ―― 日本を亡国に導いた6つの分岐点

2017年の終戦の日、昭和史研究のスペシャリスト3人が集結して話題を呼んだNHKラジオ番組「太平洋戦争への道」。本書は、その貴重な鼎談に、保阪正康氏の解説と図版・写真を加えた「日米開戦80年企画」として刊行するものです。1931年の満州事変から1941年の真珠湾攻撃へと至るその過程には、見逃せない6つの分岐点があったと3人は口をそろえます。各氏の視点と語り口が絶妙に交差しながら、昭和日本の闇へと迫る展開は、歴史好きの方にはもちろん、一般の方にも重層的な歴史理解を促すに違いありません。私たちは歴史から何を学ぶべきなのか。昭和日本が犯した「最大の失敗」から、令和日本が進むべき道を提言します。

序 章 太平洋戦争とは何か
第一章 関東軍の暴走  1931 満州事変 - 1932 満州国建国
第二章 国際協調の放棄  1931 リットン報告書 - 1933 国際連盟脱退
第三章 言論・思想の統制  1932 五・一五事件 - 1936 二・二六事件
第四章 中国侵攻の拡大  1937 盧溝橋事件 - 1938 国家総動員法制定
第五章 三国同盟の締結  1939 第二次世界大戦勃発 - 1940 日独伊三国同盟
第六章 日米交渉の失敗  1941 野村・ハル会談 - 真珠湾攻撃
戦争までの歩みから、私たちが学ぶべき教訓

1925 年に登場し、瞬く間に時代の寵児となったラジオ。そのラジオ放送に携わった人々は、ラジオの成長と軌を一にするかのように拡大した「戦争」をどう捉え、どう報じたのか、あるいは報じなかったのか。また、どう自らを鼓舞し、あるいは納得させてきたのか。そして敗戦後はどう変わり、あるいは変わらなかったのか――。 上記をテーマに、NHK放送文化研究所の月刊誌「放送研究と調査」は、2017 年8 月号~21 年12 月号で、5 年にわたり「戦争とラジオ」を掲載した。その連載を単行本化したものが本書である。筆者の大森淳郎はNHKのドキュメンタリー番組のディレクターとして、戦争中のラジオについても長年取材を続けたのち、2016年~22年12月まで同研究所の特任研究員を務めた。

本書では、記者・ディレクター・アナウンサー…といった「放送人」たちが遺した証言と記録、NHKにある稀少な音源・資料などを渉猟し、丁寧にたどり、検証しながら、自省と内省の視点を欠くことなく多面的に「戦争とラジオ」の関係を追う。
ひいては、非常時において、メディアに携わる者がどのように思考・模索し、振る舞うべきなのかをも照射したノンフィクション。

【「序」より】
……夜空に浮かぶ月の表面は鏡のように平らに見えるが、実際は数千メートルの山々がそびえるクレーターだらけのでこぼこの世界だ。戦前・戦中の日本放送協会の歴史を遠望すれば、軍や政府に支配された、非自立的で没個性の、のっぺらぼうのような組織の姿しか見えない。でも、もっと接近して見れば、放送現場の絶望や葛藤、あるいは諦念といった感情の起伏が見えてくるのではないだろうか。そして政府や軍の指導を、放送現場がいつのまにか内面化し、ニュースや番組に具現化していったプロセスが浮かび上がってくるのではないだろうか。
 現在の価値観から戦時ラジオ放送を断罪しようというのではない。いわば「仕方がなかった史観」を乗り越えて戦時ラジオ放送を検証すること。戦時中のラジオが何を放送していたのか、単にその事実を羅列するのではなく、現場が何をどう考えて、あるいは考えることを放棄して放送していたのかを検証すること。それこそが重要なのではないだろうか。
 戦争協力は仕方がなかった。そこに止まっている限りは、戦時ラジオ放送の経験から学び、現在の放送に生かすことはできないだろう。(後略)

白泉社

アニメ化決定の『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』スピンオフ第2弾!!
昭和19年9月、激しい戦闘が続くペリリュー島で海へと追いやられた『入来周作の戦い』、
やるかやられるかの戦場で精神をすり減らす米兵の兄弟に届いた『戦場からの便り』、
昭和20年春、いつか来るはずの反攻の日に向け、兵士をまとめようと奮闘する島田を支える『泉康市の願い』 、
戦いの止んだ島へと戻ったニーナとケヴィンが『おぼえていること』、
戦場で親友を亡くしたという父へ息子が届ける精一杯の思いやり『お父さんへ。』
――これは本編では描き切れなかった大切な物語、まだ描かれていない戦争の記録。
巻末には1巻に続き豪華ゲストによる解説を収録!!
2023年7月刊

昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか──!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!
2016年7月刊。

国書刊行会

パールハーバー攻撃により、孤立主義の眠りから覚めたアメリカ。フランクリン・ローズヴェルト大統領は、来るべき戦争において自らとともに国家の舵取りを担う、リンカーンの時代以来最高の「ライヴァルたちのチーム」を結成すべく、ヘンリー・スティムソン陸軍長官、アーネスト・キング提督、ジョージ・マーシャル将軍に白羽の矢を立てた―『ニューヨーク・タイムズ』紙ベストセラーの著者が、ローズヴェルト大統領の軍事指導者たちの実像と、大統領の権力の裏側を活写した、迫真の記録。

宝塚少女歌劇で春日野八千代らと舞台に立ち、随一の演技派として活躍後、戦中映画の名作『無法松の一生』でヒロインを演じて、日本中を魅了した園井恵子。女優として阪東妻三郎、高峰秀子、丸山定夫らと映画や舞台で共演し、高い演技力と気品ある美しさから将来を嘱望される。そして終戦直前の昭和20年8月、滞在先の広島で運命の日を迎える―。大林宣彦『海辺の映画館 キネマの玉手箱』、井上ひさし『紙屋町さくらホテル』のモデルになるなど、没後75年を経ても語り継がれる劇的な生涯を、周到な取材により描く初の本格評伝。

不二出版

七三一部隊による「満洲」での「細菌戦」準備、多様な資料の博捜から浮かび上がるその過程。

日本軍による「満洲」での731部隊配置および防疫研究室設置過程、さらに細菌兵器の研究・製造過程、細菌戦準備過程を一次資料ほか証言、日記、文学作品など多様な資料から緻密に辿る。また、著者が現地で撮影した写真や当時の新聞記事、地図など図版も多数掲載。

高文研

強制連行、「従軍慰安婦」、空襲、原爆、沖縄戦…。戦後、日本の裁判所に提訴された、戦争責任を巡る50件もの裁判を弁護士が解説、いま改めてこの国が負うべき戦争責任、戦後補償を検証する!

沖縄戦被害の国家賠償責任を問う!米軍の砲撃、空爆、掃討、日本軍の壕追い出し、食糧強奪、「集団自決」、住民殺害、戦争孤児…。そして戦後70年以上が過ぎても、沖縄戦のPTSDなど外傷性精神障害で苦しむ人びとの今日にまで繋がる深刻な被害実態と、精神科医の診断と鑑定で、沖縄戦被害の重さを改めて伝える。

人文書院

第二次世界大戦を対独レジスタンスの闘士として経験した、百歳を越える世界的哲学者によるヒューマニズムに満ち溢れた戦争批判。

ウクライナ戦争に至る原因が歴史を踏まえた広い視野で分析され、終戦への具体的提案が示される。フランスでの話題作、緊急翻訳。

「事態は切迫している。この戦争は、人類が長いあいだ被ってきた他のすべての大きな危機――エコロジー的危機、経済的危機、文明の危機、思想の危機など――を悪化させる可能性がある。……世界大戦を回避しよう。もし世界大戦が起きれば、前回の大戦よりもさらにひどいものになることは間違いないのだ。」(本書より)

独ソ戦末期、ソ連兵の暴力をおそれ集団自殺を遂げたドイツの町があった。虐殺、強姦、放火、なぜ戦時暴力は起こりそのような悲劇が起こったのか。そしてその記憶は戦後ソ連の支配下にあった東ドイツでどのように封印されあるいは蘇ったのか。語られなかった戦争の悲劇を丹念に追う。

吉川弘文館

敗戦後の駅や街にあふれた「浮浪児」たち。その中には戦争孤児だけでなく生活困窮児や捨て子、障がいをもつ子どもたちがいた。彼らを収容した孤児院は、やがて児童養護施設や障がい児施設に変貌していく。近江学園や東光学園などの施設史料を軸に、教育方法や施策の変遷など、未解明だった児童福祉の戦後を描き、「家庭」の歴史にも言及した注目作。

卒業シーズンに歌われる定番曲の一つ「蛍の光」。明治に作られたこの唱歌には、現存しない3番と4番があった。「帝国」版図の拡大と幻の歌詞を読み解き、「蛍の光」の成立と変遷過程を「国民国家」日本の歴史の中に位置づける。唱歌教育の実態にも迫り、日本人の教化のみならず、朝鮮・台湾など東アジアの植民地支配に与えた影響を解明する。

ブロンズ新社

くらべてみると、みえてくる。「へいわのボク」と「せんそうのボク」では、なにが変わるのだろう。同じ人や物や場所を見開きごとにくらべると、平和と戦争のちがいがみえてくる。これまでになかった平和絵本!

いかなる理由があるにせよ、人々を殺し、傷つけることはまちがいです。6歳の少年の詩を長谷川義史が魂で描いた、沖縄発・平和へのメッセージ。

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